高校・塾関係者のみなさま

Let's think! その7:「学力」や「偏差値」、やっぱり大事ですよね…?

2019年10月01日

考える人

あなたは、学校を選ぶうえで、何を基準にしようと思いますか? 学校選びの基準と聞くと、「学力」や「偏差値」がまず思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。確かにこれらの要素は、今まで大切な基準として捉えられてきました。
しかし、時代が変化している今、キャリア系のプログラムで多くの社会人や、優秀な高校生たちとお話していると、高校卒業後の学びに求められているものが変化してきていると感じます。今回は、自分にとって何を基準に卒業後の学校を決めたら良いのか、参考にしていただきたい視点をお伝えします。

■学びは「体験」重視の方向へ
まず、一番に思うことが、「学び」が、教室で完結する「座学」重視から、実際に自分で手を動かしたり、フィールドに出向いたりして行う「体験」重視へと確実に変化をしているということです。
例えば、高校の教育では、時間割を自分で決め社会を学びの場とする「ゼロ高」、インターネットや通信制高校の制度を活用することで、拘束時間を削減し、体験に使う時間を重視している「N高」といった、従来型の学校の概念を超えた、主体的に学べるプログラムの学校が注目を集めており、N高の在学者数は1万人弱にもなるようです。
また、こうした傾向は学校教育だけに限ったことではなく、企業の社員教育でも、座学の研修より、現場に出向き、実際に課題を解くといったような、体験型の学びを重視する企業が増えてきています。

■これからの社会で求められる力とは?
学びの流れの変化が示すように、今の時代において、社会に出てから求められる力が変わってきています。これからの皆さんが歩んでいくキャリアは、転職、複業(副業)、起業と、選択肢が本当に様々で、さらに長寿命化によって働く期間が長くなるため、働き方について選択する機会に沢山出くわすことになるでしょう。そのため、主体的に考えて、主体的に選ぶ、行動する、といった力が求められています。
さらに、今の社会では仕事上で直面する課題が複雑化しているため、専門分野が一つあればいいというわけにはいかず、多くの専門家同士が協力して、粘り強く対応をしていかなくてはいけません。その際に、自分とは異なる背景を持った人に対し心を開く力、物事をやり遂げる力が求められますが、この力は、体験からこそ学べ、心身に染みついてくるものです。
こうした力を身につけるという視点で考えると、「主体的に学ぶ体験ができるか」「様々な背景を持った人と関われるか」「実際の現場で体験ができるか」ということは、学校を選ぶ上での一つの大切な基準になるのではないでしょうか。

■自分は学校で何を得たいのか?
ここまで「体験」の重要性をお伝えしてきましたが、もちろん「座学」が大切になる場面もありますし、まだ現状では、「学力」「偏差値」が、就職活動の際に優位に働くこともあります。また、「体験」以外にも特定の分野の研究ができる、技術が身につくといった専門的な視点や、費用や家から通えるといった現実的な視点など、人それぞれの視点があることでしょう。大切なことは、様々な視点から、「自分が学校で何を得たいのか」を自分の頭で考えて、動いて、決めていくことです。
ここまでの話を聞いて、「自分で色々考えなくてはいけなくて大変な時代だなぁ…」と感じる人も、もしかしたらいるかもしれません。しかし、見方を変えれば、自分で自分が思う働き方、生き方を作っていけるチャンスの多い時代ともいえるのです。

■まとめ~Let's think!!
①あなたが学校を決めるにあたって、どのような基準がありますか? リストアップしてみましょう。
②①でリストアップした基準の中で、自分が最も大切にしたいものは何ですか?
③②で決めた基準で考えたときに、どのような選択肢があるでしょうか? 調べてみましょう。

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[齋藤 めぐみ]


■プロフィール 齋藤 めぐみ(さいとう めぐみ)


「この世界に生まれてきた子どもたちに生きること、働くことの喜びを伝えたい」をビジョンに、小学生から定年退職後の方まで、幅広い世代のキャリア選択の支援を行うキャリアカウンセラー。
青山学院女子短期大学児童教育学科を卒業後は、最大手人材エージェント、通信会社の採用・教育担当などに勤務。2007年9月に独立してからはフリーランスとして大学のキャリアセンターや企業の人材採用・育成の仕事、小中高校生向けキャリア教育の授業開発などに携わっている。

■オフィシャルWebサイトでワークショップのお知らせ・ブログを掲載中。
http://www.megumi-saitou.jp

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