保護者のみなさま

一般受験をする際のスケジュールの立て方 ここがポイント

2021年01月01日

合格祈願の絵馬

受験はいつでも大変なものですが、今年の受験生は新型コロナウイルスに加え、センター試験がなくなり、はじめて大学共通テストが行われる年度ということで、対策を立てにくいので特に大変です。そんな時だからこそ、親子で受験を乗り越えるスケジュールをしっかりと立てることを考えましょう。

■進学希望はどれくらい強い!?



今の大学受験の制度はとても複雑です。希望校が一つであったとしても、「受け方」が複数あるからです。学校や塾でも、10校程度の受験を勧められるともいわれています。この選択は、①第一希望もしくは第二希望、②偏差値相当、③必ず合格できるはずの安全校、という3つの幅で3校程度固めるように進める計算です。親としては、子どもの負担をできるだけ減らすよう、以下のような点をさらに深掘りして進めるといいでしょう。

【日程】
受験日が近すぎると、個々の受験対策に対応しきれず、疲れて実力が出せないことも。

【受験の方法】
一度の受験日で、いくつもの学部、学科に併願できる受験方法、もしくは一部の科目で共通テストの結果が利用できる場合があるので、子どもの得意不得意を考慮する。

【希望の強さ】
受験校のうち、合格できた場合、入学手続きをとるかどうか。他の受験を取りやめるかどうか。試しに受けて受かった大学に入学料を振り込むかどうか。

第一希望の受験対策をしつつ、他の併願校を受験するということは、個々の対策をせざるを得ず、とても大変なことです。受験時期の教育費は膨らみがちです。子どもの希望をすべて受け入れることは困難ですから、費用と効果のバランスをとるのは親の役割といえます。
「試しに受けた大学に合格してしまったが、他の大学に合格できないかもしれないので、入学金は納めたい」と言われて、親としてどうするのか。試しの大学、安全校、本命と多くの入学金を納め続ける余力があるのか、きっぱりと切り捨てるのか、事前に必ず相談するべきポイントです。

受験料は工夫次第で節約できる

受験校を多く考えている方は、共通テスト利用と各大学の併願の制度を上手にスケジュールに入れるといいでしょう。1校当たり、通常の私立大学の受験料は35,000円かかる場合であったとしても、18,000円程度で受験することが可能です。また、同一学部内の他の学科を同時に併願したり、他学部への併願によって、受験料の減免がある大学はたくさんあります。
子どもの志望理由を聞きながら、その大学に行きたいのか、他の学部や学科でも進学ができればいいのかなど、できるだけ子どもの希望に寄り添いつつ、受験料の節約を目指したいものです。併願の組み合わせのルールは、学校独自の制度でそれぞれ異なります。併願制度による受験料の減免の仕組みは、ぜひ大学の公式サイトでしっかりと確認しておいてください。

■合格がゴールではない

誰もが志望校に進学できれば一番いいですが、もし不合格だった場合、浪人するか、合格した大学に進学するかどうかは、事前にご家庭でしっかりと話し合っておく必要があります。受験の方法によっては、合格が発表されてから手続きまで、4日から1週間程度しかない場合もあります。学費の支払いは延納できますが、入学金はすぐに支払う必要があります。合格した後、入学することも考えて、入学金だけではなく、授業料その他、付随費用までを含めた学費を支払えるのかどうか、すぐに確認しておきましょう。

私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について

参考:平成30年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について(出所:文部科学省)

奨学金は入学後に給付されますが、学費の支払いは入学前です。もし、前期の学費が支払えないようであれば、教育ローンの利用を考えなければなりません。一番の候補としては、日本政策金融公庫の教育ローンでしょうが、学校が独自に提携している教育ローンなどもあります。
大学の費用は、単純に「授業料」だけではなく、理系であれば、施設使用料や実験実習費、文系でも施設設備費や保護者会費など、様々な費用が加算されます。令和2年度から、高等教育の修学支援や給付型支援金も創設されていますが、学校独自の奨学金もチェックして、4年間の総額に足りるかどうかを計算しておいた方がいいでしょう。
多くの大学には成績優秀者に給付する奨学金がありますから、もし希望しているランクより低い大学に進学した場合、子どもが大学後も勉強を頑張るモチベーションになるかもしれません。また、希望する進学先に行けなかったとしても、入学後に転学部や転学科ができる大学もあります。具体的に実績を公開しているケースもありますので、保護者がアドバイスしてあげましょう。

新型コロナウイルス感染症には第3の波が訪れていますが、大学共通テストには予備の日程が設定され、各大学でもコロナ対策として、特例措置などを既に公開しています。ただ、受験生にとっては、コロナばかりではなくインフルエンザなど、様々な体調管理が求められ、受験が終わる3月まで、何が起きるかわかりません。どうかしっかりと計画を立てて、希望通りの進学ができ、子どもたちの努力が報われますよう、心から願っています。

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[當舎 緑]


當舎緑

■プロフィール 當舎 緑


社会保険労務士。行政書士。CFP®

とうしゃ・みどり●阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。
得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。
著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

當舎 緑のホームページ
http://tosha.grupo.jp/

子どもにかけるお金を考える会メンバー
http://homepage2.nifty.com/moneychild/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事
http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

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