保護者のみなさま

教育費から始める「学び直し」のすゝめ

2020年03月01日

お金の勉強

3月を迎え、受験も終盤戦となりました。来月にはお子さんたちはそれぞれ進級・進学することとなりますね。親としては嬉しさもありつつ、教育費の出費がかさむ悩ましいシーズンでもあります。この時期に改めてお子さんの教育費について考えてみたいと思います。

■初編「教育費の基本的な考え方」



教育費について押さえておきたいポイントは、「いつ」「どれくらい」かかるのかを前もって把握しておくこと。そしてその情報をもとに、我が家の家計と照らし合わせながら前もって準備しておくこと。この2点に尽きます。
これから「いつ」「どれくらい」かかるのかは、一般的な数字を文部科学省などの統計で確認できます。(資料参照)

想定コース別進学費用

※クリックでPDFを表示
早くから私立に進学しないのであれば、基本的には高校までの教育費は家計の範囲で賄い、最もお金のかかる大学進学に備えて、お子さんが高校3年生の頃までに500万円を目安に貯めておきます。
お子さんが小さいころからコツコツ貯めてきた世帯は貯められている可能性大ですが、そうではないご家庭も多く存在するでしょう。大学進学費用が足りない場合は、奨学金や教育ローンを利用して調達せざるを得ません。実際、日本学生支援機構(JASSO)の「平成28年度 学生生活調査結果」によれば、大学(昼間部)に通う学生のうち、48.9%の学生が何らかの奨学金を利用しています。
最も利用者数の多い日本学生支援機構の奨学金制度については、2020年度から給付型奨学金が拡充(住民税非課税世帯またはそれに準ずる世帯が対象)されるなど、近年、制度変更が続いています。奨学金制度に限らず、国の「教育費の無償化」という方向性にもとづき、幼児教育から高等教育まで各種の教育費に関する制度が新設・改正されています。お住まいの自治体独自の補助制度も含め、こまめにチェックしておくと良いでしょう。

■二編「教育費を人生全体で考える」

前項では、「我が家の家計と照らし合わせて教育費の準備を」とお話しました。しかし、人生にかかるお金は教育費だけではありませんよね。この先、住宅や老後、保険など、あらゆるライフステージで、何にどれくらいのお金がかかるのか、あるいは年金や退職金は何歳からどれくらいもらえるのか。それらの金額は各家庭事情によってまちまちです。平均額に惑わされず、我が家の適正な教育費をはじき出すという総合的な判断力が必要です。
何も考えないでどんどん子どもにお金をかけてしまい、老後は公的年金だけで生活が苦しいという状況は避けたいものです。要は我が家の収入に見合った教育費のかけ方が必要なのです。

■三編「学び直しのすゝめ」

現在は少しずつ金融リテラシー(お金の知識や判断力のこと)の必要性が周知されてきて、教育現場で我々ファイナンシャルプランナーなどが授業をさせていただく機会も増えてきました。しかし、親世帯ではあまりお金について教育を受けるチャンスなく今に至っている方も多いことでしょう。自分もそうかも、と思われる方は、子どもの教育費をきっかけとして今からでも学び直してみてはいかがでしょうか。

筆者がファイナンシャルプランナーの資格を取得しようと思ったきっかけは、10年以上前に義母が亡くなった際、年金や相続について何も知識がなかったことを心から恥ずかしいと思ったからです。その後、通信教育で学び資格取得してからは、仕事はもちろん、子どもの教育費・住宅ローン・毎年の我が家の確定申告など、プライベートでもあらゆるシーンでその知識が役立ってきました。
昨年からは実母が要介護となり、介護保険や健康保険の申請、保険金請求、入院費や老人ホーム費用の支払いなど、あらゆるところでお金の知識が必要だと改めて実感しました。手続きする家族(=筆者)が知っていることで、費用に関してこちらから積極的に質問できますし、時には担当者の間違いを指摘して損失を未然に防いだこともありました。もしかしたらモノ言う利用者として煙たがられているのかもしれませんが、自分や家族を守れるのは自分なのだと実感しています。知っているということは最大の武器であり、防御でもあるのです。何より、知識を得たことで自信を持って生活することができています。
資格取得を目標とまでしなくても、まずはお金に関する本を読んだり、いろいろなところで開かれているセミナーに参加したりする等(ただし、金融商品の勧誘にはくれぐれも気をつけて)、手近なところから気軽に「学び直し」を始めてみてはいかがでしょうか。


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[大西 由紀乃]


大西由紀乃

■プロフィール 大西 由紀乃(おおにし ゆきの)


ファイナンシャル・プランナー(AFP)、住宅金融普及協会・住宅ローンアドバイザー

短大卒業後、大手電機メーカーに就職し、出産を機に退職。夫の転勤による海外赴任生活5年を含む約15年間の専業主婦生活の中で「主婦こそマネー知識が必要」と感じ、独学で資格取得。2010年よりファイナンシャル・プランナー。地元湘南地域密着のFPグループで、公立学校のPTA向け教育費セミナーなどを行う。現在は個人で活動中。「知らなくて損した」と後悔する人を少しでも減らすことが目標。目下、大学生の長女の教育費に向き合う日々。1児の母。

■所属団体
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
住宅金融普及協会


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