保護者のみなさま

知っておくべき自宅外通学の費用~親と子、それぞれの賢い向き合い方~

2017年10月01日

室内の風景

大学でかかる費用といえば、多くは入学金や授業料の話になりますが、自宅外通学の費用も押さえておきましょう。なぜなら初期費用や仕送りで、学費と同じ位かかることもあるからです。学生の約半数が自宅外通学者ですので、我が家の問題となる可能性も十分高いと言えます。目安となる最新の金額を把握して進路決定などの参考にしてください。


■一人暮らしの大学生の支出はどれくらい?

まず、一人暮らしの大学生の一か月にかかる生活費をデータで確認してみましょう。全国大学生活協同組合連合会の調査によれば、毎月約12万円となっています(資料1)。

自宅外通学性の1か月の生活費
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ただ、主に家賃ですが、生活費には地域差があります。別の調査では、東京圏・京阪神・その他のエリアでは生活費にこれだけの差がみられました。(資料2)

地域別にみる一年間の学生生活費
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■一人暮らしの大学生の収入はいくら?



これに対し、一か月の収入は基本的に仕送り・アルバイト収入・奨学金の三本柱となっています。仕送りだけでは足りず、奨学金やアルバイトで補っているようです。

仕送り    70,610円
奨学金    21,260円
アルバイト  27,120円
その他     1,830円
合計     120,820円
(全国大学生活協同組合連合会 第52回(平成26年)学生生活実態調査の概要報告より)

■自宅通学でも意外な落とし穴、交通費

ここで自宅通学に関しても少し触れておきましょう。筆者の長女(都内私立大学4年生)は、自宅のある神奈川県県央地域から東京都心のキャンパスまで約1時間40分の長距離通学をしていますので、なにしろ交通費がかかります。大学2年生時で年間約25万円(通学定期代含む)でした。
さらに、今年の6月まで続いた就職活動期間中は、毎日都内へ出向き、あちこち駆けずり回っていたため、1か月の交通系ICカードのチャージ額が4万5千円になったこともありました。自宅通学は場合により交通費がかさむことを念頭に置くと良いでしょう。

■子ども本人がきちんと自分の生活費を把握する事が大切

さて、子どもが一人暮らしを始めたのならば、必ず自分の生活費を把握させてください。ざっくりとでも1か月の予算が立てられれば、月の途中で使いすぎに気付き、残りは節約モードで過ごすことができます。
入金日(仕送りやアルバイト代など)と、出金日(家賃や光熱費など)のタイミングを把握し、滞りなく支払えるよう現金をやりくりすることも生活するうえで必須です。間違っても、家賃や光熱費、ネット代などは親の口座から引き落としで、子ども本人は先月の電気代の額さえ知らない、という状況は避けてくださいね。
学生でもスマートフォンの家計簿アプリを利用すれば、手軽に家計簿を付けることができます。スマホのカメラでレシートを撮影すると自動的に支出をデータ化してくれるものが多く、これなら友達のインスタグラムやツイッターをチェックする時間の中から、一日のうちほんの2,3分まわすだけで良いので簡単にできそうですね。もちろん、手書きのノートやパソコン管理でもOKです。要は自分に最も合うスタイルを見つけることが長続きのコツです。
家計簿を付ける本来の目的は、収支の流れをつかみ、そこから予算をたてて計画的に使えるようにすることにあります。支出を精査して節約につなげるにも有効です。「今月キツイからもう少し仕送りして」という事態にならないよう、子どもにはしっかりと生活費に向き合ってもらいましょう。こうした経験は、今後の人生に大きく役立つはずです。

■親がきちんと家計状況を把握することも重要

一方、子どもの自宅外通学は、親のキャッシュフローに大きく影響します。仕送り額は統計調査によって毎月約7万円~約12万円まで開きがあるのですが、仮に毎月10万円として、年間120万円、4年間で480万円にもなります。これに4年間の学費をおよそ500万円として加えると、総額は980万円、4年間で約1千万円です。
親としてはこの数字と我が家の家計状況を把握しておきましょう。そうすることで、子どもと進学先を検討する際、建設的な話し合いが期待できるからです。頭ごなしに「一人暮らしはお金がかかるからだめ」では子どもは納得しません。逆に費用を遠慮して自ら志望校を諦めてしまう子もいます。「希望する進路が一人暮らしを伴うものなら、親としてはここまでなら出せる。足りない分は奨学金を利用したり、アルバイトしたりすることになるが、それでも希望するか」といったアプローチは、親の方からしたいものです。



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[大西 由紀乃]


大西由紀乃

■プロフィール 大西 由紀乃(おおにし ゆきの)


ファイナンシャル・プランナー(AFP)、住宅金融普及協会・住宅ローンアドバイザー

短大卒業後、大手電機メーカーに就職し、出産を機に退職。夫の転勤による海外赴任生活5年を含む約15年間の専業主婦生活の中で「主婦こそマネー知識が必要」と感じ、独学で資格取得。2010年よりファイナンシャル・プランナー。地元湘南地域密着のFPグループで、公立学校のPTA向け教育費セミナーなどを行う。現在は個人で活動中。「知らなくて損した」と後悔する人を少しでも減らすことが目標。目下、大学生の長女の教育費に向き合う日々。1児の母。

■所属団体
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
住宅金融普及協会


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