保護者のみなさま

大学生の学費以外の費用~みんなはどうしてる? 小遣いと国民年金保険料~

2017年06月01日

ダイニングテーブル&チェア

子どもが大学生になると、たとえ自宅通学であってもその生活には予想外にお金がかかることに気が付きます。費目としては、交通費、スマートフォン代、外食代、サークル費用、服飾費など。いったいよその家では小遣いをどれくらいあげているのか気になるところです。
また、子どもが20歳になる頃に「国民年金加入のお知らせ」が届き、年間20万円近くにもなる保険料をどうすればよいのか戸惑う親御さんもいるようです。
今回は大学生の小遣いと国民年金保険料について詳しくみていきましょう。

■家庭ごとに顕著に差が出る大学生の懐具合



全国大学生活協同組合連合会の「第52回学生生活実態調査」(2016年10~11月調査実施)によれば、自宅から通学する大学生の小遣いは月平均14,270円で、大学生の長女を持つ筆者からみてもかなり少ないと感じる金額です。実際、40年前と同水準の低さとなっています。
一方、同じ調査によれば、自宅生のアルバイト就労率は78.4%で、データのある2008年以降で最も高くなりました。1か月のアルバイト代は平均35,770円、これは5年連続の増加となり、2001年以降最高額となっています。つまり、大学生の小遣いは、アルバイトして自分で稼ぐという傾向が顕著になっているということです。
自分で稼いだアルバイト代で学費以外のほとんどを賄う子もいれば、小遣いをもらいつつ、必要な費用は別途親が負担してくれるという子もいます。実際、授業が忙しくてアルバイトできない子もいますし、アルバイトは学業に差し障りのない程度ですべきという方針の親御さんもいます。そのようなご家庭では、なんだかんだと月5~10万円位子どもに渡しているケースも珍しくありません。世のお父さんの小遣いを越えてしまいそうですね。

このように、大学生の小遣いは家庭ごとにかなりの開きがあると考えられます。どれが正解という事はありません。親の考え方、子どもの状況や性格、家計とのバランスを総合的に考え、我が家の正解を導き出してください。

■国民年金保険料の納め方も人それぞれ

たとえ大学生であっても20歳になると国民年金の被保険者となり、保険料の納付が義務付けられます。この保険料(平成29年度は月額16,490円)は基本的には納めるべきものですが、実際は各世帯で対応が分かれています。主なパターンをまとめましたのでご覧ください。

学生の国民年金保険料に対する主なパターンと概要
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最も避けてほしいのが、何も手続きせず、保険料も納めない未納の状態にすること。保険料の支払いが経済的に厳しいのであれば、必ず「学生納付特例制度」の利用を申請して支払いを猶予(先送り)してもらいましょう。これは学生だけが利用できる制度で、本人の前年の所得が118万円以下であること*が要件になります。承認されれば、その期間は年金の受給期間に算入され、万が一病気やケガで障害が残った時に障害基礎年金を受け取ることもできます。(資料2)
*<所得のめやす>118万円+扶養親族の数×38万円で計算した額以下である場合

「納付」と「学生納付特例」と「未納」の違い
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注意点は、この制度はあくまでも猶予であって免除ではない事です。10年以内に保険料を追納しないと、将来もらう老齢基礎年金額に反映されず減額となってしまいます。また、年度ごとに申請が必要な点も気を付けたいところです。

もし経済的に余裕があるならば、親が保険料を負担してあげるほうが割引と節税の点から有利です。
前納はまとめて前払いすると保険料が割引になる制度です。より多く前納したほうが割引率は高まります。(資料3)ただ、まとまったお金を準備することは学生には難しいですから、ここは親が代わりに前納しておトクを享受するほうが現実的といえます。

国民年金保険料 月々支払と前納の保険料比較
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また、国民年金保険料は全額が所得税・住民税の社会保険料控除の対象となります。具体的には生計を一にしている子の保険料を親が負担した場合、親が年末調整や確定申告することで控除を受けられます。もちろん、前述の追納を子ども自身が社会人になってから行っても、その分の社会保険料控除できます。ただ、一般的には親世代のほうが所得は高いですから、勤続年数が浅くまだ所得の低い子が控除を受けるより節税効果は高いでしょう。
そして親が負担した年金保険料を子が社会人になってから親に返すのかどうか、これもまたそれぞれの考え方によるところとなります。

社会人になる直前の大学生には、小遣いやアルバイト経験、国民年金保険料の支払いなどを通じて基本的な金銭感覚やマネー知識を備えてほしいところです。我が家のお金に関する方針を決める際には、お子さんも大いに巻き込んでみてはいかかでしょうか。


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[大西 由紀乃]


大西由紀乃

■プロフィール 大西 由紀乃(おおにし ゆきの)


ファイナンシャル・プランナー(AFP)、住宅金融普及協会・住宅ローンアドバイザー

短大卒業後、大手電機メーカーに就職し、出産を機に退職。夫の転勤による海外赴任生活5年を含む約15年間の専業主婦生活の中で「主婦こそマネー知識が必要」と感じ、独学で資格取得。2010年よりファイナンシャル・プランナー。地元湘南地域密着のFPグループで、公立学校のPTA向け教育費セミナーなどを行う。現在は個人で活動中。「知らなくて損した」と後悔する人を少しでも減らすことが目標。目下、大学生の長女の教育費に向き合う日々。1児の母。

■所属団体
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
住宅金融普及協会


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