保護者のみなさま

進学費用を子ども自身に準備してもらう方法

2016年09月01日

カフェでバイトする男子学生

■5年先を考えさせる



進学したい理由を、十分に理解している高校生ばかりではありません。「友達が行くから…」「まだ働く自信がない…」など、子どもが私立文系大学に進学すれば約500万円もの学費を払うことになる保護者にしてみれば、力が抜けてしまいそうな理由を述べることもあります。

生活まわりのお金についてアドバイスをするファイナンシャルプランナーとして、高校生がライフプランを立てる手伝いをする際、10年先、20年先、ましてや自分の一生を考えている生徒には、ほとんどお目にかかりません。

でも、進学を希望するとき、高い学費を払う価値があるかどうかについて考えないのは、あまりに無謀です。500万円があれば、住宅購入の頭金にできますし、軽自動車なら3台買うことができます。

500万円でできる他のことをあきらめてでも、進学する価値があるかどうかを親子で真剣に考えましょう。

そのためには、大学卒業後に社会人としてどのようなスタートを切りたいのかを、想像することです。高校3年生なら、5年後の自分をイメージするのです。

そのうえで子ども自身が真剣に進学を希望するのなら、家庭で用意できない場合は資金を子ども自身に用意させることは、まったく問題ありません。

進学費用を子ども自身に用意させることを、保護者の責任放棄と考えることはないのです。

■高校生活を大切にしつつ、未来のためのアルバイトを



進学資金を子ども自身が用意するには、奨学金の利用と、アルバイトで稼ぐ方法があります。

奨学金は進学後に受け取るものがほとんどで、高校3年生の時に必要な入学手続き費用には使えません。奨学金を利用することで学費はなんとかなっても、入学手続き費用は事前に用意しておく必要があるのです。入学手続き費用を子ども自身が用意するには、アルバイトが妥当な方法です。

アルバイトを禁止している高校でも、進学費用の準備という理由であれば許可してくれることが多いようです(絶対に許可しないし、アルバイトが発覚すると処分の対象とする学校もあるので、子どもが通っている学校の規則をご確認ください)。

ただし、「学業に支障のない範囲で」という条件を付けられ、しっかり勉強することが求められます。

働きすぎて疲れてしまい、高校の授業中に居眠りをしたり、遅刻をしてはいけません。大学は一定以上の学力を持っている高校生を受け入れるのですから、高校でまじめに勉強して、お金は用意できても学力が足りないということにならないよう、十分気を付けてください。

入学手続き費用は、私立の医歯系・芸術系を除いて、おおよそ100万円程度が目安です。

高校1年生の夏休みからアルバイトを始めると、大学の入学手続きをするまでには24~30か月あります。

100万円を24か月で貯めるには、1カ月に4万1700円稼げばいいのです(利息は考慮せず)。

100万円を24か月で貯める場合
アルバイトは、高校生にふさわしいものを探します。学校行事や試験の時には、きちんと休ませてくれるところが良いでしょう。

時給900円で平日に2日間、1日あたり3時間と、土日のいずれかに6時間働くと、1か月のアルバイト代は4万3200円になります。

1か月のバイトスケジュール例
上記は一例ですから、平日だけでもいいですし、土日に集中してもかまいません。

アルバイト代が小遣いとして消えてしまわないよう、通帳は親子で管理してください


[菅原 直子]


菅原直子

■プロフィール 菅原 直子(すがわら なおこ)


ファイナンシャル・プランナー(AFP)、教育資金コンサルタント

会計事務所向けオフコン販売、外資系生命保険会社勤務・同代理店経営を経て、1997年よりファイナンシャル・プランナー。教育資金コンサルタントとして公私立高校での保護者・生徒・教員のための進学資金セミナーおよびライフプラン講座・相談会は250回超。神奈川県を中心に家計や保険の見直しの個人相談も行う。地元湘南地域密着のFP活動も展開中。3男子の母。セミナー記録と子育てを含む日々の雑感は、ブログ「湘南らいふでざいん」でどうぞ。

■著書
共著『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)
『子どもの教育費これだけかかります』(日労研)

■所属団体
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
子どもにかけるお金を考える会 http://childmoney.grupo.jp/
FPライフ湘南 http://shounan.michikusa.jp/


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