高校生(受験生)のみなさま

「自信がもてない」「自分を好きになれない」という悩み

2017年02月01日

暗闇の中のカラフルな明かり

日本の高校生の自己肯定感が他国に比べて低いということが毎年話題になります。自己肯定感とは、"自分自身を「大切な存在である」「価値ある存在である」と感じる"ことを言います。

実際には個々によっても違うでしょうし、日本人の価値観や気質などを考えると、自信があるということを人に見せたり表現することに対して抵抗がある方も多いと思うので、一概にデータだけで「日本の高校生は自己肯定感が低い」とは言えないとは思います。しかし、私が実際に日々キャリア相談を受ける中で、自己肯定感が低い方に出会うことがよくあります。
もしかしたら、このコラムを読んでくれている方のなかにも、「自分のことが好きになれない」「自信がもてない」と悩んでいる方がおられるかもしれませんね。

「自信がない」「自己を肯定できない」と感じている方の多くは、小さい頃から「褒められたり、認められてきた経験が少ない(または、ない)」「得意なことがない」「今までがんばったり、本気でやりきったことがない」と感じているように思います。自分の強みが見つけられなかったり、面接など自分をアピールしなければいけない場面でも、自分自身について人に話すことなど何もないと悩んでいます。
しかし冒頭でお伝えしたように、本来は「存在そのものに価値がある」と捉えられることが自己肯定感なので、「何か」ができる、「何か」が得意だから自分に価値を感じるということではありません。勉強ができようが、できまいが、存在そのものを否定する必要などないのです。

そうはいっても、何かに自信がないと肯定感を持ちづらいこともよくわかります。皆さん高校生に限らず、大人でもそういうときはあります。私自身も失敗をしたり、失恋をしたり、周囲の人たちと比較して「自分はダメだなぁ」と感じることが過去にもあったし、今でも時折あります。自分や自分の仕事、人生に自信が持てずに落ち込んだり、悲観することもあります。ですので、それ自体は生きている限り繰り返し起こるものだと思いますし、いけないことだとも思いません。

ただ、そうなった時に、自分自身の存在を肯定できずにずっと苦しい状態でいるままにはしていません。自分を肯定できなくても、自信がなくても、今、目の前のことに集中すること。大事なのはできるかできないか、能力が高いか低いかではなく、目の前のことに取り組むか、取り組まないか? それだけです。そして自分が決めたことを、ただやる。自分の本気で取り組む。そしてその結果を良し悪しで判断するのではなく、本気で取り組めたか?と振り返ります。取り組めなかったら、また次、取り組むだけです。

自信満々になる必要などないのです。自信とは、自己を信頼するということだと私は思っています。何かができる、できないではなく、自分自身が今、精一杯で生きているかどうか。そして、もしそうでないのならチャレンジするだけ。そしてがんばれない時の自分を責めないこと。本気の時も、そうでない時も生きていればいろんなことがある。そんな自分を丸ごと受け止めること。それが自己肯定するということだと思っています。

勉強から逃げたい時、なかなか成績があがらないで苦しい時、人間関係に疲れた時、そんな時にも自分自身を否定することなく、つらい自分に優しくしてあげてほしいと思います。そして少し元気になってきた時に、また1歩、目の前のことに取り組めたら、それだけでもすばらしい進歩です。
もし、今、自信がなかったり、自分のことを好きになれなくて悩んでいるとしても、皆さんには、そうやって少しずつ自分自身のことを受け止められる人になっていってほしいと心から思っています。

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[齋藤 めぐみ]


■プロフィール 齋藤 めぐみ(さいとう めぐみ)


「この世界に生まれてきた子どもたちに生きること、働くことの喜びを伝えたい」をビジョンに、小学生から定年退職後の方まで、幅広い世代のキャリア選択の支援を行うキャリアカウンセラー。
青山学院女子短期大学児童教育学科を卒業後は、最大手人材エージェント、通信会社の採用・教育担当などに勤務。2007年9月に独立してからはフリーランスとして大学のキャリアセンターや企業の人材採用・育成の仕事、小中高校生向けキャリア教育の授業開発などに携わっている。

■オフィシャルWebサイトでワークショップのお知らせ・ブログを掲載中。
http://www.megumi-saitou.jp

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