祖父母のみなさま

奨学金の考え方

2020年06月01日

教育費

大学進学が目の前に迫ると、気になるのは実際の学費です。なんとなくこのくらいは必要だろう、と一般的な金額で準備をしていた方でも行きたい学校が明確になると、用意していた学資金の不足が見えてきたりすることも多いのではないでしょうか?
ましてや、新型コロナウイルスの影響で収入が減り、考えていた以上に学資金を準備するのが難しいことにもなりそうです。
そこで今回は、準備していた学資金では足りないことが判明した時の対処法のひとつである、奨学金を利用する際の考え方についてお伝えしたいと思います。



■目標校が決まったら要チェック



行きたい学校が決まったら、まずはその学校で実施している特待生、給費生、奨学生の制度があるか、どんな内容かをチェックしてみましょう。使える制度があったら申請時期や方法を確認しておく必要があります。なぜなら高校3年生の初めに申し込みをしないと間に合わない制度もあるからです。

■給付型



かなり条件は厳しくなりますが、条件をクリアできるのであれば、まずは給付型の奨学金にチャレンジしたいところです。
給付型の奨学金の対象になる条件とは、基本的には家庭の所得水準が高くない世帯、成績などです。
給付型はあとで返済する必要がないので、学生の負担になりません。
企業や地方自治体、大学などで募集するので、そこに該当すれば返還しないで学ぶことができます。

ただし、申し込み時期に注意が必要です。というのは大学に進学してからの「在学採用」では遅く、高校3年生の5月~6月頃に申し込む「予約採用」をしておかないと進学時すぐに使えないからです。実際筆者も、長男の大学の奨学金について勉強不足で時期を逸して残念な思いをしました。
最終的には奨学金を借りなくてもキャンセル料はかからないため、ひとまず説明会に参加して予約しておくことをおススメします。

大学での給費生のほか、一般的によく知られているのは、新聞配達をしながらの奨学金制度などがあります。新聞奨学金は学費を給付してもらう代わりに、新聞配達や集金業務などをすることになります。「仕事をしながらでも勉強したい!」という意欲があれば考えてみても良いのではないでしょうか。



■貸与型



貸与型はお金を借りるので、返還義務が発生します。その中でも、利息が付かない第一種と返済利息が付く第二種があります。
貸与型であれば、まずは無利息の第一種で借りることを考えましょう。無利息か、利息が付くのかでは大きな差が出てしまうからです。

例えば、4年制の大学で月々50,000円を借りたら4年で合計240万円。第一種で借りた場合はそのままの金額の240万円を返還してくことになりますが、第二種の場合、例えば年利1%だったら、全部で2,597,000円となり197,000円、つまり約20万円も多く支払うこととなります。少しでも少ない返還額にすることを最優先に考えてください。

貸与型を実施しているところ(参考)
〇日本学生支援機構
〇大学
〇地方自治体
〇民間団体・その他



■奨学金はマイナススタート



給費生制度や新聞配達の奨学金など一部の奨学金以外はほとんどの場合において返還義務が生じます。基本的には学生自身が返還することになるため、社会人になった時点で借金を背負うマイナススタートとなることを肝に銘じて考えてください。
奨学金以外に親が借りる教育ローンなどもありますが、金利はけっして安くありません。どちらを利用するにしてものちのち返すことになるため、借金である認識は持っていた方がよいでしょう。



■まとめ



奨学金の利用を考える時には、順番をつけて考える必要があることを知っておくのが大切です。給付型が使えれば給付型、それが無理であれば貸与型。給付型が適応されても不足する場合は、貸与型の併用も考える必要が出てきます。

給付型、貸与型の順で考え、そして申し込み時期をしっかり把握して必要な時に申し込みをするという準備をし、親として万全の態勢で進学のサポートを考えてあげたいものですね。


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[矢澤 理惠]


矢澤理惠

■プロフィール 矢澤 理惠


株式会社オフィスヤザワ代表
CFP®
WAFP関東(女性FPの会)元理事

ファイナンシャル・プランナーを目指したきっかけは「知らないと損をする」ことを自分で実感したため。
祖父母の相続時に発生した「争続」、何の対策もしておらず2度も払った多額の相続税。
その時に「前もって知っている大切さ」に気づき、知っていると得をする、幸せになることが世の中にたくさんあるとお知らせするべく、個人相談、執筆を行うとともに、資産運用・ライフプランニング・相続セミナーを3本柱としてとして活動中。

■経歴
郵政省時代、東京都港区の特定郵便局に勤務。その後、横浜に転勤、半年後に民営化を控えた平成19年に退職し、独立系ファイナンシャル・プランナーに転身。FPのかたわら、自由が丘でローカーボCafé&Barの店長としてバーテンダーを務めた。
2018年7月車のパーツショップを、2019年10月には横浜市青葉区にてローカーボ(低糖質)のダイニングバーをオープン。
現在は3足のわらじを履いている。


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