祖父母のみなさま

受験の心得~受験パターンあれこれを考える!

2019年09月01日

机に座って考える

各大学で行われる夏のオープンキャンパスが終了しました。大学の受験制度が変わる高校2年生以下の生徒も多く参加していましたので、早め早めに進学先を考える子どもが増えてきたように感じました。
さて、今回はオープンキャンパスでは教えてくれていないだろう「受験パターン」とその後のお金の話について触れてみたいと思います。

■大学へのアプローチはさまざま



大学の学部名や講義名を聞いただけでは、一体何を勉強するのかわからない大学も多くなりました。私は今年度、ある大学で非常勤講師をさせていただくことが決まっているのですが、その講義名は「パーソナルファイナンス」という科目です。個人の家計? 金融? と一見した限りでは何を勉強するのかわからないでしょう。
実際には、FP3級程度の知識を得る講座です。ファイナンスというと、金融→経済→経済学部と、親世代なら考えるかもしれません。この「パーソナルファイナンス」は、子どもが家庭科で金融について学ぶようになった影響で、学べる大学も増えてきました。
このように、大学は、親世代では考えられないほど、学部の名前、講義の内容など、多岐にわたる進化を続けています。地域連携や学校連携を行なっている大学が増えたのもその一つです。対象となっている学校に進学をした場合、ある分野を受講したいということであれば、一つの大学だけを目指さなくても、連携している他大学の講義を受講して単位に換算するということも可能になります。
「こんなことを勉強したい」という希望があるのであれば、連携している大学も調べてみたり、さまざまな取り組みをしている大学を検討するということを考えてみてもいいかもしれません。

■自分の得意不得意が何なのかを見極める

子どもが自分で進学先を決定し、ベストを目指してまっしぐらであればいいですが、模試の結果で一喜一憂して志望先を変えてみたりするなど、悩みは多いでしょう。そんな時には、出願のパターンを調べてみましょう。実際にどの科目が入試に必要なのか、どの出願を併せることが可能なのか、出願パターンはかなり複雑です。
ある大学の経営学部に行きたいと思っても、「同じ大学の違う学部の方が有利かも」「自分が点数を稼げるのは、英語かも」など、しっかりと自分の得意不得意を確認していく作業をすることをおすすめします。以下、ある大学の出願パターンをご紹介します。

選考料減額の例
※クリックでPDFを表示
上記の場合、同時に出願をすることが可能です。普通ならそれぞれの出願料がかかってくるはずなのが、一般入試と同時に出願することで、各出願料が免除となります。
大学入試は過渡期です。「あんなに賢い子が落ちるなんて」という、どんでん返しも珍しくはありません。だからこそ、情報収集及び複数の受験パターンを検討することが大事なのです。

■ちゃんと卒業するための親子の話し合いとは

合格後のことにも少し触れておきましょう。キャンパスが意外と遠く、毎日通うのが大変で、専門課程に上がる時期に、一人暮らしを始めたというのもよく聞きます。ただ、奨学金で大学に進学する子が2人に1人いる現状で、更に、親が一人暮らしの費用を準備することは不可能に近いと言わざるを得ません。一人暮らしを始める可能性があるのなら、お金の話や準備なども早くからしっかりと子どもと話し合っておくべきでしょう。
荷物は運べるだけ、家具は先輩などから譲ってもらう、あるいはスマホアプリで中古を買うのもいいでしょう。「親がしてあげられるのはここまで」というお金の話をしっかりと詰めておかないと、せっかく合格し、進学できたとしても、奨学金という借金が増えてしまうこととなります。
また、大学は合格できればそれで終わりではありません。しっかりと卒業までの道のりを話し合っておきましょう。理系でも院への進学は必須ではありません。大学は私立でも、院への進学は国公立を目指してみるとか、子どもに少しでも多くの選択肢を提供できるのは親ならではでしょう。大学進学が当たり前になってきている現状で、親子でお金について話し合うことは、節約につながります。そして、これもわざわざ入試要項や募集要項に書いてあることではありませんが、途中でやりたいことが変わった場合には、「転部」が可能な大学もあります。

大学試験の内容が変わるのであれば、一年は様子見をして、浪人覚悟のご家庭もあるかもしれません。ただ、一年浪人したから、次年度必ず合格するという保証はどこにもありません。予備校の費用などお金が追加でかかるのですから、ぜひ費用についての意識と覚悟を子どもにも持たせていただきたいものです。



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[當舎 緑]


當舎緑

■プロフィール 當舎 緑


社会保険労務士。行政書士。CFP®

とうしゃ・みどり●阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。
得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。
著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

當舎 緑のホームページ
http://tosha.grupo.jp/

子どもにかけるお金を考える会メンバー
http://homepage2.nifty.com/moneychild/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事
http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

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