祖父母のみなさま

就職に有利な資格取得を考えよう

2019年07月01日

テキストとペン

今はどこも人手不足です。職場はどこでもいい、給料はいくらでもいいからとりあえず働きたいということであれば、就職すること自体は全く難しくありません。でも、ソニーが新入社員の初任給に差をつける取り組みを始めたことをはじめ、ファーストリテイリングやLINEなど、名だたる企業が人材獲得競争のため、新卒の社員の給料を引き上げるというニュースが相次いで報道されました。学生が就職するのに困ることはないという一方で、給料横並びという時代は終わったと言えるでしょう。まだ学生である今だからこそ、自分のブランド力を磨いておきたいものです。

■まずは就職に有利と言われる資格の取得を目指す



手軽に取得できる資格の代表格といえば、自動車免許や簿記資格でしょう。ただ、自動車の普通免許を取るには30万円程度の資金が必要となりますから、学生にとってはなかなかの出費です。少しでも安く短時間で取得したいということであれば、合宿に参加するのがオススメですが、受験の終わった高校3年生が集中する春休みなど、直前の申し込みでは参加できないときもあります。運転免許を資格取得するためには、しっかりとしたお金と時間の計画が必要です。
簿記の場合、社会人で取得を目指す人も多いことから、通信教育やオンライン授業など勉強手段も豊富にありますので、安く取得することは可能でしょう。簿記は3級から取得できますが、せっかく勉強するのですから2級まで取得することもぜひ視野に入れてみてください。
簿記3級は一番易しい試験ですが、実際会社の業務で使うとなると、3級程度の知識では対応できないときがあります。また2級の合格まで視野に入れると、2、3級同時受講の割引が効くこともありますし、キャンペーン期間中や大学生協から申し込みをすると割引になるケースもあります。割引制度はしっかり使いましょう。

■難関資格にも挑戦してみたい

TOEICや社会保険労務士も、学生が取得する資格としては有利な資格だと言えます。ちゃんと勉強しないといけないのはもちろんですが、持っていて損にならない資格です。
現在、企業が人材不足を何で補っているかというと、外国人です。中小企業でも当たり前に外国人が働いています。今はスマートフォンの翻訳アプリなど手軽に使えるものがありますから、外国語は機械に頼ればいいという方もいますが、仕事を円滑に行うためのコミュニケーションは会話です。機械を介さず、直接やりとりできたほうがいいでしょう。外国語のなかでも世界的な共通語のようになっている英語を習得しておくと、転職の際にも業種の選択肢の幅が広がります。その英語力を示すうえで、大学生が受験する代表的なものがTOEICです。
社会保険労務士試験は、近年合格率が10パーセントを割り込んでいますので、難関資格と言えるでしょうが、学生で試験に慣れているという強みを生かせるメリットがあります。働く人々の労務管理や社会保険、年金の専門家である社会保険労務士は、企業勤めで総務や人事部で活躍することが可能ですし、自分で開業することもでき、幅広い生かし方のできる資格です。
もう少し試験が平易なものを考えるのであれば、個々のライフプランに沿った資金計画やアドバイスを行うことができるファイナンシャル・プランナー(FP)資格の取得も考えてみましょう。3級から取得することができ、資格取得をとおして身につけた幅広い知識は、卒業後どの業種に就職しても役に立ちます。

■お金がないときの秘策

近年の学生は、二人に一人が奨学金の貸与を受けているといいます。学費だけでも大変なのに、さらにお金がかかる資格取得なんてとんでもないと思うかもしれません。でも、資格は一生の宝です。
そこで、自分では資格取得の費用が準備できそうにない時の秘策です。「出世払い」を検討してみましょう。親に余裕がない場合でも、あとで必ず返すということであれば対応してもらえるかもしれません。そこは交渉のしどころです。借りた金額を毎月少しずつ、もしくは社会人になってから一括で返すという交渉もできるでしょう。
資格取得のメリットを親に説明できると、親に出世払いという借金を依頼しやすくなるのではないでしょうか。資格を取得することで初任給がアップすることもありますし、資格手当がある会社や、資格取得を奨励し、取得するための費用の補助が出たりする会社もあります。
不動産業での宅地建物取引士(宅建士)など、学生の時に取得していれば、就職後、業務に直接生かせる資格もあります。就活の時にどんな資格を奨励しているのか聞いてみて、入社前に取得しておくと、入社したい会社に好印象を与えることができることもあるかもしれません。学生のうちからの資格取得は先行投資と思ってください。

以前、ある資格取得の講座の講師をしていた時に、学生から「こんな勉強、役に立つの?」と聞かれたことがあります。資格取得は自分磨きのための第一歩です。今すぐに役立つこともあるでしょうが、今は役に立たなくても、その後持っていてよかったということもあります。
仕事に直結するような資格は難易度も上がりますし、お金も時間もかかります。必ず合格すると言えるものではありませんが、資格取得にかかるお金と時間を考えて、それでも価値があると思えたら、ぜひチャレンジしてみてください。



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[當舎 緑]


當舎緑

■プロフィール 當舎 緑


社会保険労務士。行政書士。CFP®

とうしゃ・みどり●阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。
得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。
著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

當舎 緑のホームページ
http://tosha.grupo.jp/

子どもにかけるお金を考える会メンバー
http://homepage2.nifty.com/moneychild/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事
http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

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