祖父母のみなさま

進路選択はまず「自分を知ること」から

2018年10月01日

水面に映った風景

文理選択や志望校選択。「選べと言われても、どう選べばいいの…?」と迷っている方もいるかもしれません。皆さんの今後に影響のある大きな選択ですが、キャリアカウンセラーとして選び方を知らなかったが故に後悔している先輩方にもお会いしたことがあります。
今回は、進路選択において、まず皆さんに取り組んでほしい、「自分を知ること」について、取り上げたいと思います。

■進路選択において「自分を知ること」はなぜ大切?
皆さんは、普段何か買い物をしたり、レストランでメニューを選んだりするときに、どうやって選択をしていますか? なんとなく…という方もいるかもしれませんが、意識していないだけで、「かっこいいから」とか「好きだから」とか「一番安いから」など、なんらかの「基準」があるはずです。進路選択は、重要な決断なので「基準」を明確にしておくことが大切です。そしてその基準を知ることこそが「自分を知ること」なのです。
皆さんにとって、馴染みのある自分の特徴としては、教科の得意不得意が挙げられると思います。教科も自分の特徴の一つで参考にしてもいいのですが、この教科の得意不得意で単純に選択をしてしまって、後で冷静に自分の特徴を考えたとき、選んだ進路が合わずに、後悔しているクライアントさんにお会いすることがあります。
例えば、化学のテストの点数が良かったから理工学系にいったけれど人と話すのが好きなのに黙々と実験するスタイルが辛い…、英語が好きだから文学部に入ったらひたすら純文学の本を読むのが辛かった…など様々です。
進路選択は、この後の学校生活や、仕事など、皆さんの生活の大部分を占めるものに影響をしてくるため、特に「自分が何に喜びを感じ、何が苦しいのか?」という自分の特徴を知って、自分に合った情報を収集することで、より納得できる選択ができるのです。

■自分を知るにはどうしたらいいの?
では、自分を知るにはどうしたらいいのでしょう? よくおすすめする方法は、以前のコラムでもいくつかご紹介しています。
・ライフライン(進路決定までの道〜やりたいことの探し方〜
・コラージュ(意外と知らない自分を知る方法

ライフラインのようにグラフにしてもいいですし、これまであった「嬉しかったこと」や「楽しかったこと」、逆に「辛かったこと」のエピソードを何個か書き出してみて、「そう思った理由は何か?」を考えることを3~5回くらい繰り返してみて傾向をみるという方法もあります。
とにかく、紙に書き出してみることで自分を客観視でき、新しい発見があったりするので、書き出してみることをお勧めします。また、学校やWEBなどで「適性診断」を受ける機会があれば、その結果を参考にしてみるのもいいでしょう。ただし、結果に振り回されず、そういう傾向もあるかなと参考にする、という使い方をお勧めします。(適性診断の使い方
さらに、ご家族や友達など、身近で信頼できる人に「自分は何をしているときイキイキしているか」聞いてみるたり、ワークを一緒にやってみて、違いを知るということもぜひやっていただきたいと思います。他の人の視点が入ると、自分がより浮き彫りになります。

■知った自分を試してみる
そして、上記のような方法で出てきた、「〇〇に興味がある」、「勝負に勝つことが好き」、「自分を表現できたとき嬉しい」などの自分の特徴をさらに具体的にしていくためには、頭で考えているだけでなく日々の生活の中で、その特徴を使って試してみることが大事です。
例えば、「〇〇に興味がある」であれば、興味がある分野(教育、介護、芸術など)が大まかに分かったら、関連の本(まずは文字が大きめの読みやすいもので大丈夫です)や、ネットで関連の記事を探して読んで見て、特に何に興味があるのかを問いかける。
「勝負に勝つことが好き」であれば、日々自分の中で、勉強や部活やゲームなど些細なものでも色々と勝負してみて、どの勝負のときに燃えるのか? 何が悔しいのか?を自分に問いかける。
「自分を表現できたとき嬉しい」であれば、言葉なのか、絵なのか、身体なのか、何を使ってどのようなことを表現できたとき嬉しいのか?を自分に問いかける。
といったように、何か関連することを些細なことでもいいので、試して、その結果どう感じたか自分に問いかけ、自分の反応を観察してみます。
そうすると、「〇〇のこの分野に興味があるんだ」、「勝負でも特に〇〇の勝負に勝ちたい」、「〇〇の方法で自分を表現できたら嬉しい」というように、さらに自分の特徴がブラッシュアップされていきます。

自分と向き合って、自分を知るというのは、なかなかパワーのかかる作業ですが、選択肢が多様な昨今、自分を知って自分の基準で物事を選ぶという力は重要性を増してきています。進路選択というこの機会に、ぜひ取り組んでみていただければと思います。

齋藤さんのこれまでの記事 今月の"家族のテーマ"バックナンバー
進路決定までの道〜やりたいことの探し方〜
進路決定までの道〜情報を集めよう〜
進路決定までの道~意思決定するということ~
進路決定までの道~目標設定して行動計画を立てる~
自分で決めた進路を親に反対されたら…?
「自分に向いている仕事」「自分に合っている進路選択」とは?
「仕事」や「働くこと」について考えてみる
夢ややりたいことを言葉にすると、実現する
たくさん動こう、たくさん出会おう!
「なかなか進路が決まらなくて焦る」、どうしたらいい?
仲間や自分を応援してくれる人を増やそう
なかなか勉強に集中できない時、どうする?
文理選択、何を基準に決めたらよいの?
「向いていること」と「やりたいこと」、どちらを選んだほうがいい?
激しく変化するこれからの時代を生きるうえで、大切にしたい3つのこと
自分の仕事、働き方に満足し、生き生きと働いている方の特徴
「自信がもてない」「自分を好きになれない」という悩み
「がんばったけれどうまくいかなかった」―受験の失敗から立ち直る方法
今年1年のやりたいことを考えよう
社会に出ること、働くことに不安を感じているあなたへ
迷ったり悩んだりしたときの「上手な相談の仕方」
進学? 就職? 高校卒業後の進路どうしよう…。
夏本番、心を動かそう!
後悔しない選択をするために大切なこと
"やりたいこと"ってなんだろう、ないとだめなの?
「やらなきゃいけないけれど、がんばれない…」、こんなときどうすればいいの?
受験勉強と友達付き合い、どうバランスをとったらいいの?
やりたいことがありすぎて選べない…進路選択、どうすればいい?
「キャリア」を考えるのはどうして大切なの?
自分に合う「働き方」を創っていける~これからの働き方~
意外と知らない自分を知る方法
適性診断の使い方
「失敗」や「リスク」とどう向き合う? 進路選択の考え方
なりたい自分になるために〜「決める」ことの大切さ〜
やりたいことがある人もない人も~進路の決め方~
進路に関するネガティブな情報との向き合い方

[齋藤 めぐみ]


■プロフィール 齋藤 めぐみ(さいとう めぐみ)


「この世界に生まれてきた子どもたちに生きること、働くことの喜びを伝えたい」をビジョンに、小学生から定年退職後の方まで、幅広い世代のキャリア選択の支援を行うキャリアカウンセラー。
青山学院女子短期大学児童教育学科を卒業後は、最大手人材エージェント、通信会社の採用・教育担当などに勤務。2007年9月に独立してからはフリーランスとして大学のキャリアセンターや企業の人材採用・育成の仕事、小中高校生向けキャリア教育の授業開発などに携わっている。

■オフィシャルWebサイトでワークショップのお知らせ・ブログを掲載中。
http://www.megumi-saitou.jp

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