祖父母のみなさま

大学入学費用はタイミングが大切~推薦入試にも一般入試にも対応できる資金計画を~

2017年12月01日

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お子さんの大学進学費用に関して、「いくら準備すれば良いか」という点に比べ、「いつまでに準備しておけば良いか」という点についてはあまり意識を向けられていないように感じます。
同じ大学進学資金でも、それが高校3年生の秋に準備できているものと、年明けに準備できるものとでは、全く話が違ってきます。今回は進学資金準備にはタイミングが重要であるというところをお話ししていきたいと思います。

■推薦入試はスケジュールが早い点に注意



文部科学省の「平成28年度国公私立大学入学者選抜実施状況」によれば、平成28年度の大学入学者数全体に占める推薦・AO入試合格での入学者の割合は43.6%となっており(一般入試合格による入学者は56%)、半数近くにのぼっています。一般的に推薦入試は10月~11月頃に行われ(AO入試の実施時期は学校によってかなり幅がある)、合格した場合の入学手続きは11月~12月頃がピークとなります。年明けまでに準備すれば良いと思い込んでいると、かなりの確率で慌てることになってしまいます。
ちなみに、筆者の長女が推薦で私立大学に入学しましたので、実例をご覧ください。やはり11月25日に大学へ入学金などとして約76万円の納付を行いました。

推薦入試のスケジュールの実例
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■一般入試は高額な受験費用に注意



一方、一般入試の場合、まず受験費用の負担がかなり大きい点に注意が必要です。かかる費用としては、受験料、雑費などで、遠方の大学を受験する場合は交通費、宿泊費など、さらに大きな費用がかかります。仮に国立大学2校、私立大学5校を受験した場合、受験料だけで20万円以上かかる計算ですが、きっちり締切りまでに支払わなくてはなりません。
大学進学用に200万円準備したとしても、出願するだけで1割が消えてしまうというのは、多くの親御さんにとって想定外ではないでしょうか。

大学受験料のめやす
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■さらに一般入試は併願校への入学金も視野に入れた資金計画を



さて、めでたく合格となると、合格発表後1週間~2週間前後で入学手続きの締切日となります。多くの受験生は併願しており、第一志望校の合格発表前に、合格している併願校の入学手続き締切り日となってしまうケースは非常に多いです。進学先確保のため、併願校の入学手続きをすべきと判断した場合、納付金(多くは入学金+前期授業料等)を振り込まなくてはなりません。最近は多くの私立大学で二段階の納入方法が採用されています。どちらにしても、一旦納付した入学金はほとんどの場合返還されないので注意しましょう。

納付金の支払い方式

一括方式  → 入学金と前期授業料等を一括で支払う。第一志望校向け。
二段階方式 → まず入学金のみ支払い、後日、前期授業料等を支払う。
        併願校向け。
注)名称は大学ごとに異なる。どちらか一方しかない場合もある。

この時期はまさにタイミング勝負の日々。早い時期から併願校の納付金も含めた資金計画を立て、大切な納付期限を逃さないように親御さんがサポートしてあげてください。

■学資保険は満期日を確認しておくことが大切

前述の受験費用や入学手続きの納付金は、ほぼ現金振り込みですので※、手元にまとまった資金があることが重要です。お子さんの大学進学資金を学資保険で準備している方も多いと思いますが、ぜひ満期日を確認しておくことをお勧めします。
一般的な学資保険のプランは18歳満期ですが(最近は17歳満期も選べるようになっています)、これは18歳の誕生日に保険金が受け取れる、という意味ではありません。通常、満18歳を迎えた後に訪れる契約応当日を満期日としています。
例えば、お子さんが9月生まれで、その半年後の3月下旬に、学資保険を18歳満期で契約したとすると、満期保険金を受け取れるのは高校3年生の9月ではなく、卒業間近の3月下旬です。当然、推薦入学にも一般入学にも間に合わないという事になります。満期日を目前にして解約したり、契約者貸し付けを利用したりすることのないよう、しっかり確認しておきましょう。
※私立大学では受験料の支払いにクレジットカードを選べる場合もある。また、近畿大学では、平成30年度(2018年度)入学試験の合格者に対して、日本の大学で初めて入学時の入学金・授業料等の支払いにクレジットカード決済を導入予定。

お子さんが推薦入試になるのか、一般入試になるのかはその時になってみないとわかりませんが、可能性としては半々ですから、当然早い方に照準を合わせて準備するべきでしょう。高校3年生の秋までに200万円程度の自由に使える資金を準備し、金銭面からもしっかり応援してあげたいものです。

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[大西 由紀乃]


大西由紀乃

■プロフィール 大西 由紀乃(おおにし ゆきの)


ファイナンシャル・プランナー(AFP)、住宅金融普及協会・住宅ローンアドバイザー

短大卒業後、大手電機メーカーに就職し、出産を機に退職。夫の転勤による海外赴任生活5年を含む約15年間の専業主婦生活の中で「主婦こそマネー知識が必要」と感じ、独学で資格取得。2010年よりファイナンシャル・プランナー。地元湘南地域密着のFPグループで、公立学校のPTA向け教育費セミナーなどを行う。現在は個人で活動中。「知らなくて損した」と後悔する人を少しでも減らすことが目標。目下、大学生の長女の教育費に向き合う日々。1児の母。

■所属団体
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
住宅金融普及協会


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