祖父母のみなさま

進学後に教育費の支払いが不安になったら、親子の将来を見据えた選択を

2017年05月01日

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子どもが進学してホッとしたのもつかの間、考えていた以上に支出が多いと感じる保護者は少なくありません。十分に準備していたつもりの教育資金が早々に底をつきそうなケースも見聞きします。わが家の教育資金は在学中も常にチェックしてください。


■親子のライフプランと家計を再考



資金不足で学費を納められずに中退するくらいなら、入学しない方がマシ、とも考えられます。大学で身につくはずだった学力は中途半端に終わって学歴も手に入らない上に、卒業年度での中退ともなれば数百万円の支出が、無駄になってしまうからです。

まずは、家計を見直して、学費の不足分を捻出できないかを検討しましょう。このとき、家計を預かっているのが母親であれば、父親にも参加してもらいます。母親はすでに十分な努力をしていますから、その当人の目で家計を見直しても、改善点を見つけるのは難しいからです。子どもに心配をかけたくないという親心は脇に置いて、学費を必要としている子ども自身にも家計の現状を伝えます。

大切なのは、払う費用に対して、どれだけ真剣に学ぶ意欲があり、「学士」や「専門士」の資格を得ることで就ける、将来の仕事や人生について考えることです。

当然、高校の時も考えたはずですが、それは、資金面は問題なしという前提があってのこと。入学後に前提条件の変更があったのですから、進学の目的も再考しましょう。

住宅ローンの繰り上げ返済資金を学費に回したり、子どもが免許を取ったら買い替えを予定していた自動車の購入を先延ばしするなどで、学費を工面できるなら、それで良し。

貸与型奨学金や教育ローンなどの借金を利用する場合は、その返済のために親子で共倒れしないかどうか、30年間くらいの親子それぞれの家計を試算します。物価上昇率や、預貯金の金利などの数字は無視して構いません。

詳細な計算を希望する場合は、ファインナンシャルプランナーに相談するという方法もあります。


■お金の相談は、学校にも



教育資金が不足する要因として、学校納付金以外の支出についてリサーチが甘いことが挙げられます。教科書やパソコン代、研修旅行費などは、具体的な金額が募集要項に載っていないことが多く、支払いの必要性に思い至らないことがあります。オープンキャンパスで過去の実績を教えてもらうなど、入学前に確認しておきたいものです。

通常、大学などの学校納付金は、1年間分を1回か2回の前払いですが、3回以上の分割払いを用意している学校もありますし、制度はなくても相談にのってくれることもあります。分割なら払える可能性が高まる家庭もあるのではないでしょうか。

貸与型奨学金の返済に苦しむ先輩たちのニュースを見聞きして、奨学金の利用をあきらめる人もいますが、制度は少しずつ変わっています。貸与型奨学金の代表格である日本学生支援機構では、月々の返済額を半分にする(返済期間は長くなる)制度などを導入しています。該当すれば毎月の負担額を減らせます。

学業を続けるために安易に借金を膨らませることは避けるべきですが、学業の継続が子どもの将来を明るくすると判断したら、情報を収集して卒業への道を親子で切り開いていきましょう。


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[菅原 直子]


菅原直子

■プロフィール 菅原 直子(すがわら なおこ)


ファイナンシャル・プランナー(AFP)、教育資金コンサルタント

会計事務所向けオフコン販売、外資系生命保険会社勤務・同代理店経営を経て、1997年よりファイナンシャル・プランナー。教育資金コンサルタントとして公私立高校での保護者・生徒・教員のための進学資金セミナーおよびライフプラン講座・相談会は250回超。神奈川県を中心に家計や保険の見直しの個人相談も行う。地元湘南地域密着のFP活動も展開中。3男子の母。セミナー記録と子育てを含む日々の雑感は、ブログ「湘南らいふでざいん」でどうぞ。

■著書
共著『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)
『子どもの教育費これだけかかります』(日労研)

■所属団体
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
子どもにかけるお金を考える会 http://childmoney.grupo.jp/
FPライフ湘南 http://shounan.michikusa.jp/


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