学校・塾関係者の方

なぜ東大合格トップ10の7校は男子校なのか

2014年10月1日

ご存じでしょうか。戦後日本に男女別学校の共学化を命じた当のアメリカ合衆国において、今、男女別学校が増えているということを。東大合格者数ランキングトップ10のうち7校が男女別学校だということを。イギリスでも、いわゆるトップ校といわれる学校は男女別学であることが多いことを。

男女は脳の認知能力の違いから、効果的な学習方法に違いがあるといわれています。日本にも共学でありながら、授業は別学という学校がありますが、そういう学校では、同じ単元の授業を行うのにも 、男女それぞれのクラスで授業の進め方を変えているということです。

学力面だけではありません。

男子校、女子校というと、旧来の「男らしさ」や「女らしさ」のステレオタイプが身についてしまうのではないかというイメージがあるかもしれませんが、実態はその逆です。海外での研究では男女別学校出身者のほうが男女の役割に関する旧来の固定概念にとらわれにくいという調査結果があります。男女別学出身者のほうが、より高度な教育に進む意欲が高いことなどもわかっています。

また、男子校に入学したばかりの生徒に「学校どう?」と声をかけると、十中八九「男子校はラクでいい!」という返事が返ってきます。女子がいないからのびのびできるというのです。

いわゆる思春期には女子のほうが1~2年、精神的にも肉体的にも発達が早いことが知られています。同じクラスの女子は、男子からしてみれば「同い年のお姉さん」みたいな存在なのです。男の子からすると常に見下されているように感じるのです。その状況が男子から自信ややる気を奪い、草食系男子になるのではないかという説もあります。

中高という多感な時期を男子校で過ごすメリットは、一言で言えば「徹底的にバカができること」だと私は考えています。

考えればわかるようなことも実際に体験してみないと腑に落ちないという特徴が、男子にはあります。失敗から多くを学ぶという特徴があります。その点、男子校では、女子の目を気にせずに、常にありのままの自分をさらけ出し、思い切り失敗ができます。同じような悩みや葛藤を抱える同性の友達たちとの関係の中で、格好悪い部分も含めて自分をまるごと受け入れられるようになります。外面にとらわれない「本当の自分探し」が可能なのです。

男子校に進学トップ校が多いのは、「本当の自分探し」の効能ではないかと私は考えています。本当の自分がわかり、自分の将来の目標が腹に落ちているので、その通過点である大学入試においてもモチベーションの強さが違うのです。

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「東大合格トップ10の8校は男子校」「ガリ勉は疎まれ、遊んでばかりいるのも格好悪い」「男子校の出身者はカノジョができない!?」―。共学化が進む中、中高の思春期を「男」だけで過ごす、その利点とは何か。現役教員や在校生、卒業生への取材をもとに、「男の園」を徹底解剖する。
『男子校という選択』


[おおたとしまさ]


おおたとしまさ

■プロフィール おおたとしまさ


育児・教育ジャーナリスト/パパの悩み相談横丁管理人/心理カウンセラー

おおたとしまさ●1973年東京生まれ。麻布中学・高校卒業。東京外国語大学英米語学科中退。上智大学英語学科卒業。株式会社リクルートで海外旅行雑誌編集に携わる。長男誕生を機に、「子どもが“パパ?!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と脱サラ。独立後、数々の育児・教育誌のデスクや監修を歴任し、現在は育児・教育をテーマに執筆・講演活動を行う。著書一覧はこちら

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☆著書
『生きる力ってなんですか?』(日経BP社)
『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』(日経BP社)
『オバタリアン教師から息子を守れ』(中央公論新社)
『アラフォー男子の憂鬱』(日本経済新聞出版社)
『中学受験 注目校の素顔 開成中学校・高等学校』(ダイヤモンド社)
『中学受験 注目校の素顔 灘中学校・高等学校』(ダイヤモンド社)
『間違いだらけの中学受験』(KKベストセラーズ)
『忙しいビジネスマンのための3分間育児』(ディスカヴァー)
『パパのネタ帖』(赤ちゃんとママ社)
『ガミガミ母さん、ダメダメ父さんから抜け出す68の方法』(サンマーク)
『学習塾白書』(共著、全国私塾情報センター) ほか多数


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