受験生のみなさま

おうち実験室~親子で発見する算数と理科 第62回:クッキーパーティーで学ぶかけ算

2020年01月01日

クッキーパーティーの会場

前回は立体カードの仕組みを考えてクリスマスカードを作りました。(第61回:立体図形をイメージしてカードを作ろう)今回は、立体カードでパーティールームを作り、物語の中でかけ算を学んでいきます。おうちの方といっしょにたくさん物語を作りながら、楽しくかけ算を学んでください。

<準備するもの>
・白い画用紙など厚めの紙(A4) 1枚
・色画用紙(茶色、ピンク色など2色)  各色1枚
・好きな色の折り紙   1枚  *お皿用
・えんぴつ
・定規
・はさみ
・カッターナイフ
・木工用ボンド
・コンパス

<テーブルを作ろう>
①飛び出す立体テーブルを観察します
前回学んだ立体カードの仕組みを使って、テーブルを作ります。今回使う立体は低くて奥行きのある直方体で、これがテーブルになります。テーブルの大きさは、たて9センチメートル、横15センチメートル、高さが3センチメートルです。

低くて奥行きがある立体カード

オレンジの線はカードの上下の中心の折り目です。オレンジの線を基準に、線よりも下(写真では右下)に伸びている線が直方体の奥行(たて)になるので、ここは9センチメートルになります。またオレンジの線よりも上に伸びている線(写真では左上)が高さになるので、ここは3センチメートルになり、2つをつなぐと12センチメートルの線になります。

②テーブルを作ります

テーブルの展開図

写真のように、オレンジの線から下に9センチメートル、上に3センチメートルとなる12センチメートルの線を2本引きます。左右の中心からそれぞれ7.5センチメートルのところに引きますので、線同士の幅は15センチメートルになります。
引いた線をカッターナイフで切ります。破線は山折りに、点線は谷折りにします。折ったら、カードをいったん閉じでもう一度開いてみましょう。テーブルができあがりました。
*カッターナイフはおうちの方と一緒に使って下さい。

<お皿とクッキーを作ろう>
①お皿を作ります
折り紙に直径3.5㎝の円を9つ、コンパスで書いてはさみで切り取ります。これがお皿になりますので、テーブルに好きなように並べてはります。

②クッキーを作ります
クッキーにするのは、ベージュに限らず、どのような色の色画用紙でも構いません。例えば茶色ならチョコレートクッキーのように見えますし、ピンクならいちごクッキーに見えます。「黄緑で抹茶クッキーにしようかな?」など、好きなように想像をふくらませて選んでください。
選んだ色画用紙は、まず幅が8ミリメートルの短ざく形に切り、さらにそれを8ミリメートルずつに切り分けて、1辺が8ミリメートルの正方形に切っていきます。81枚切って下さい。同じようにもう1色でも81枚の正方形を作ります。

これでパーティールームは完成です。早速物語の中でかけ算とわり算を使ってみましょう。パーティールームにはお皿は9枚ありますが、これはかけ算九九に合わせているからです。もちろん10枚以上のお皿があってもかけ算はできます。九九としてみなさんが覚えるかけ算の範囲が、お皿9枚までというだけなのです。

<物語の中でかけ算を考えよう>
さて、今日のパーティーにはお客様5人が参加します。クッキーを1人に6個ずつ準備したいと思います。何個のクッキーが必要でしょう。

お皿にクッキーを配る

作ったテーブルのお皿にクッキーを6個ずつ並べてください。この答えを計算するには、「6+6+6+6+6=30」というように、たし算を使って計算することもできます。ですが、1人分のクッキーの数が同じ場合は「6個を5回くり返す」と考えることもできます。この考え方はかけ算で、「6×5=30」と表すことができます。「1つ分の数」が「いくつ分」あるかと考えるのです。1人分のクッキーの数を色々と変えて、かけ算の式と答えを考えてみてください。

<「1つ分の数」を分けて考えよう>
5人のお客様に6個ずつ配ったクッキーですが、6個の中にはいちごクッキーが2個、チョコレートクッキーが4個ありました。それぞれの種類のクッキーが何個必要かを計算してみましょう。

①いちごクッキーの数を計算する
いちごクッキーは1人2個ずつなので「2×5=10」で10個必要なことがわかります。

②チョコレートクッキーの数を計算する
チョコレートクッキーは1人4個ずつなので「4×5=20」で20個必要なことがわかります。

③全体のクッキーの数を計算する
全体のクッキーの数は「2×5+4×5=30」と言えます。ここで式をよく見てみると気づくことがあります。かけられる数の2と4を合わせると、1人分のクッキーの数の合計の6になります。またかける数はどちらもお客様の数の5になっています。「6×5」の計算は、6を2と4に分けて「2×5+4×5=30」としても考えられますね。

かけ算がどのような場面で使えるのかということが分かりましたか?
また、このパーティールームはわり算の学習でも使えます。クッキー以外のものを作ったり、お部屋をかざるのも楽しいかもしれません。いすは折り紙で作ることができます。自分の作ったお部屋で、かけ算とわり算の物語をたくさん見つけてください。

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・本コラムの著作権は筆者である中牟田宴子が有しています。
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第59回:六角柱を組み合わせて貯金箱を作ろう
第60回:縮図を描いて立体アートを作ろう
第61回:立体図形をイメージしてカードを作ろう

[中牟田 宴子]


中牟田 宴子

■プロフィール 中牟田宴子


家庭教育研究家。
九州大学卒業。大学では認知心理学を専攻。高2と中3の男の子の母。

なかむたやすこ ●大学卒業後は大手メーカーでシステムエンジニアとしてプログラムの設計と開発を担当する。その後育児期間を経て現在は、認知心理学を基に数学と科学などのつながりを学べる「算数・数学塾」を企画運営しながら家庭教育を研究。子どもたちが不思議なものに出会って驚いたり感動したりする瞬間に立ち会えるのが幸せ。
2012年より5年間東京大学大学院工学系研究科で工学教育に関わった。
NPO法人センス・オブ・ワンダーの代表を務め、東京大学工学部や研究機関と共に子どものためのサイエンスカフェなどを企画開催。
認知心理学に基づくナカムタメソッドの研究開発を行い、算数とアート、理科などが融合したコンテンツの開発と普及を行っている。

家庭だから伸ばせる子どもの才能
https://sansu-sugau.hatenablog.com/
「算数・数学塾」の企画・運営の中で発見したことや、二児の母として子どもを育てる上で実践してきた家庭学習のヒントとその成果などをつづったブログです。

現在、さいたま市にて開校している「さんすう大好き!」が生まれる教室、「算数・数学塾」のWEBサイト
http://sansusugaku.wixsite.com/home

NPO法人センス・オブ・ワンダーのブログ
http://sense-of-wonder-2008.cocolog-nifty.com/blog/

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