受験生のみなさま

おうち実験室~親子で発見する算数と理科 第40回:長い長さをはかってヘアゴムを作ろう

2018年03月01日

毛糸のヘアゴム

みなさんは長いものをはかるときには何をつかいますか? 学校では長いじょうぎやまきじゃくではかる方法を学びますが、どちらもいつも持ち歩いているようなものではありません。
今回は、短めのじょうぎや工作用紙を使って長い長さをはかり、ヘアゴムを作ります。たし算や、かけ算を利用します。

<準備するもの>
・工作用紙(25cm×10cm) 1枚
・じょうぎ 15cm~18cmくらいのもの
・はさみ
・ストロー(15cm)     1本
・カラーのヘアゴム(ひきそろえ糸に合わせた色など) 30cm
 ※輪になっていないもの。またストローに通せる太さのもの。
・ひきそろえ糸 5m20cm(百円ショップなどでも購入できます)
 ※長さをはかって準備します

ひきそろえ糸は5メートル20センチメートルという長い長さをはかって準備しなくてはいけません。この長い長さをうまくはかる方法を考えて材料を準備し、ヘアゴムを作っていきましょう。

<ひきそろえ糸のはかりかたを考えよう>
①短いじょうぎではかる方法
50センチメートル、1メートルといったような長めのじょうぎやまきじゃくはなかなか手元にないことが多いかもしれません。ここではペンケースに入るくらいの短めのじょうぎで長い長さをはかる方法を考えてみます。
写真のじょうぎは17センチメートルまではかれるものです。これを使って5メートル20センチメートルの長さをはかるにはどうしたらいいでしょう? じょうぎの長さは5メートルにはとても足りません。

ひきそろえ糸の長さを短めのじょうぎではかる

例えばじょうぎの長さを活かして17センチメートルずつはかる方法もあるでしょう。まず17センチメートルをはかり、その続きで17センチメートルをはかるというように、くりかえしはかっていけばよさそうです。その場合、ひきそろえ糸の長さは、17センチメートル、34センチメートル、51センチメートルというように17の倍数で増えていきます。ですが「17×1=17」、「17×2=34」、「17×3=51」、「17×4=68」というのは計算が面倒ですね。

それならば計算がしやすい長さをくりかえしていくというのはどうでしょう? 15センチメートルずつはかりながら「15×1=15」、「15×2=30」、「15×3=45」、「15×4=60」と計算していけば、わりときりよく計算できそうです。「15×34=510」で510センチメートル、つまり5メートル10センチメートルになりました。残り10センチメートルをはかって切ると5メートル20センチメートルのひきそろえ糸のできあがりです。
また、10センチメートルずつであれば「10×1=10」、「10×2=20」、「10×3=30」と計算結果はさらにきりがよくなりますが、はかる回数は52回にもなってしまいます。

②工作用紙ではかる方法
工作用紙を利用する方法を考えてみましょう。工作用紙の場合は何センチメートルごとはかるのかを自由に決めることができます。何センチメートルに決めればよいでしょう? あまり短くすると何回も繰り返さなくてはいけなくなります。今回は25センチメートルに切った工作用紙を利用します。その理由は25の倍数はきりの良い数になるからです。はばは10センチメートルにしておきます。

25センチメートルずつはかっていくと「25×1=25」、「25×2=50」、「25×3=75」、「25×4=100」となり、4回はかると100センチメートル、つまり1メートルというきりがよい数になります。
工作用紙ではかる良い点は、工作用紙に巻きながらはかっていけるところです。工作用紙をぐるっと1巻きすると50センチメートルになるので数えやすく計算もしやすいですね。「25×20=500」までくると、これで5メートルになりました。最後に20センチメートルはかって切ればひきそろえ糸の準備は完了です。

ひきそろえ糸を工作用紙に巻いて長さをはかる

<ヘアゴムを作ろう>
15センチメートルのストローのはしを2センチメートルほど残してひきそろえ糸をぐるぐると巻き付けていきます。ひきそろえ糸のはしも5センチメートルほど残しておきます。すべてを巻き付け終えたら、ひきそろえ糸がストローに均等に巻き付いているように整えます。巻き終わりもストローが2センチメートルほど残るようにします。
ひきそろえ糸をストローに巻く

次に、ストローにヘアゴムを通します。両端に同じ長さずつヘアゴムが出るようにしておきます。ここでそっとストローを抜き、ひきそろえ糸が直接ヘアゴムに巻き付いた状態にします。ヘアゴムのはしを結び、ひきそろえ糸も結んで輪にしたらヘアゴムのできあがりです。
完成したヘアゴム

すてきなヘアゴムができましたか? ひきそろえ糸がない場合は、太めの毛糸でも作ることができますので試してみて下さいね。

「おうち実験室~親子で発見する算数と理科」のこれまでの記事
第1回:今の勉強は何につながっているの?
第2回:キッチンでできる美しい密度の実験
第3回:百分率を使って芸術家になろう!
第4回:比を計算してプラバン工作をしよう!
第5回:速度を利用して世界旅行計画を立てよう!
第6回:比例を使って未来を予測しよう!
第7回:濃度を計算してキラキラの絵を描こう!!
第8回:「はかる」コツを知って夏休み自由研究で使ってみよう!
第9回:夏休み自由研究で形のふしぎを調べてみよう!
第10回:数のしくみを知って算数をもっと好きになろう
第11回:算数、理科好きな子が育つ家
第12回:「倍」を使ってポップコーンを作ろう!
第13回:アイスクリームづくりで確かめよう! 味も伝えられる「比」
第14回:「倍」と「比」の関係を使って、ホットケーキ作り
第15回:雪の上を歩いてみよう~圧力のお話~
第16回:美しさを伝える比~黄金比のお話~
第17回:百分率を使いこなして買いものじょうず!
第18回:割合を調べて同じ味のスポーツドリンクを作ろう!
第19回:1ページを何分で解けば間に合うかな?~未来を予測する比例と反比例~
第20回:きまりを見つけてかげ絵の長さを予測しよう~反比例の発見~
第21回:面積を計算して作る美しいタイルのマグネット
第22回:小数を発見しよう!
第23回:ちょうどいいおだんごの数はいくつ?~公倍数と公約数~
第24回:分数を実験しよう~はじめての分数~
第25回:分数を実験しよう~仮分数と帯分数~
第26回:計算をくふうしてブレスレットを作ろう
第27回:公約数を使ってトレーをかざろう
第28回:公倍数を使って正方形のしきものを作ろう
第29回:図形を学んで立体黒板を作ろう!
第30回:ちがいを表す方法を考えよう~2年生の表とグラフ~
第31回:がい数の実験をしよう!
第32回:夏休みの実験工作 割合を使ってストローぶえを作ろう!
第33回:センチメートルとミリメートルのたし算をしてペン立てを作ろう!
第34回:倍の計算を使ってわらびもちを作ろう!
第35回:分数を実験しよう~帯分数のたし算とひき算~
第36回:かけ算を楽しく覚えよう!~かけ算カルタの作り方~
第37回:立体図形を作って美しくあかりをともそう!
第38回:10になる組み合わせを楽しく身に付けよう!
第39回:しきつめられる図形を調べよう

[中牟田 宴子]


中牟田 宴子

■プロフィール 中牟田宴子


家庭教育研究家。
九州大学卒業。大学では認知心理学を専攻。高2と中3の男の子の母。

なかむたやすこ ●大学卒業後は大手メーカーでシステムエンジニアとしてプログラムの設計と開発を担当する。その後育児期間を経て現在は、認知心理学を基に数学と科学などのつながりを学べる「算数・数学塾」を企画運営しながら家庭教育を研究。子どもたちが不思議なものに出会って驚いたり感動したりする瞬間に立ち会えるのが幸せ。
2012年より東京大学大学院工学系研究科で工学教育にも関わっている。
2008年に立ち上げたNPO法人センス・オブ・ワンダーの代表も務め、東京大学工学部や研究機関と共に子どものためのサイエンスカフェなどを企画開催。

NPO法人センス・オブ・ワンダーのブログ
http://sense-of-wonder-2008.cocolog-nifty.com/blog/

子供と学ぶ家庭教育のススメ~家庭教育研究所 家庭で伸ばす子供の才能~
http://homeeducation.cocolog-nifty.com/blog/
「算数・数学塾」の企画・運営の中で発見したことや、二児の母として子どもを育てる上で実践してきた家庭学習のヒントとその成果などをつづったブログです。

現在、さいたま市にて開校している「さんすう大好き!」が生まれる教室、「算数・数学塾」のWEBサイト
http://sansusugaku.wixsite.com/home

学校情報検索して資料請求をしよう!

  • 中学校を探す
  • 高等学校を探す
  • 塾を探す
  • 中学校のイベントを探す
  • 高等学校のイベントを探す
  • ラクラク一括資料請求
  • 資料請求コードで一括請求

PR

今すぐチェック!! 編集部オススメ記事

大学・短期大学・専門学校を探すならこちらから

ページの先頭へ