受験生のみなさま

おうち実験室~親子で発見する算数と理科 第30回:ちがいを表す方法を考えよう~2年生の表とグラフ~

2017年05月01日

瓶に入った貝がら

2年生ではさまざまなものの数や量のちがいを、表やグラフで表すことを学びます。これは3年生のぼうグラフへとつながっていきます。
ですが、この単元ではグラフを描く方法にばかり気を取られてしまい、「なぜグラフにするとよいのか」という大切なことを考える機会が少なくなっているようです。
今回は2年生で学ぶグラフについて、実際に数を数えながら、数や量のちがいを表す方法を考えていきます。

<準備するもの>
・大きく分けると同じグループになる3種類のもの
 (今回は3種類の貝がらを使いました。 ※貝がらは百円ショップなどで購入できます。)
・ノート(表やグラフを描くため)
・じょうぎ
・筆記用具
・同じ大きさのシール 約20枚

1.貝がらを数えよう
ここでは3種類の貝がらを使うことにします。それぞれの貝がらが何個あるか、個数を数えて書いておきましょう。個数を書きとめるには表にするのが便利ですね。

貝がらの種類と個数をまとめた表

2.数のちがいを分かりやすく表そう
表にまとめたものを見ても、数字を見て数の大きさを比べなければちがいは分かりません。もっと分かりやすく表せないでしょうか?
この問題を考えてくれた1年生と2年生のお友だちは、貝がらを次のように並べてくれました。
貝がらを並べて作った表

このようにすれば、ぱっと見てすぐに多いものと少ないものが分かりそうです。
でもよく見るとなんだか変ですね。一番長くつながっている真ん中の貝がらが一番多いように思えますが、本当は右側の貝がらが一番多いのです。どうしてこのようなことが起こるのでしょう? それは貝がらの大きさがちがっているからです。

3.同じ大きさのシールで表してみよう
それならば、貝がらを同じ大きさのシールに替えてみたらどうでしょう?
シールを貼って作った表

一番多い右側の貝がらのシールの列が一番長くつながって、個数の多い少ないとシールの列の長い短いが同じになりましたね。
このように、ものの数や量を同じ大きさのシールなどで表すことで、ちがいがとても分かりやすくなります。この考え方が3年生のぼうグラフへとつながっていきます。

4.もっと数について考えてみよう
今回数えた貝がらは、左側から順に2個、4個、7個でした。この貝がらを2人で分けたいと思います。どうしたらよいでしょう?
まず、左側の貝がらは2個なので1個ずつ分けられますね。真ん中の貝がらも4個なので2個ずつ分けられます。右側の貝がらは7個なので分けられないようです。どうしたら分けられるようになるでしょうか?
それは7個から1個減らして6個にするか、もう1個貝がらを足して8個にすればよいのです。ここででてきた、2や4のように2人で分けられる数を偶数(ぐうすう)と言い、5年生で習います。7のように2人で分けられない数を奇数(きすう)といいます。この奇数から1減らすか1足せば偶数になります。

このように、身近なものを数えて人に分かりやすく伝えようとするだけでも、算数の奥にある大切なことを学ぶことができます。グラフにもたくさんの種類がありますので、どのような時にどのようなグラフを使うと分かりやすくなるか調べてみてもいいですね。

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[中牟田 宴子]


中牟田 宴子

■プロフィール 中牟田宴子


家庭教育研究家。
九州大学卒業。大学では認知心理学を専攻。高2と中3の男の子の母。

なかむたやすこ ●大学卒業後は大手メーカーでシステムエンジニアとしてプログラムの設計と開発を担当する。その後育児期間を経て現在は、認知心理学を基に数学と科学などのつながりを学べる「算数・数学塾」を企画運営しながら家庭教育を研究。子どもたちが不思議なものに出会って驚いたり感動したりする瞬間に立ち会えるのが幸せ。
2012年より東京大学大学院工学系研究科で工学教育にも関わっている。
2008年に立ち上げたNPO法人センス・オブ・ワンダーの代表も務め、東京大学工学部や研究機関と共に子どものためのサイエンスカフェなどを企画開催。

NPO法人センス・オブ・ワンダーのブログ
http://sense-of-wonder-2008.cocolog-nifty.com/blog/

子供と学ぶ家庭教育のススメ~家庭教育研究所 家庭で伸ばす子供の才能~
http://homeeducation.cocolog-nifty.com/blog/
「算数・数学塾」の企画・運営の中で発見したことや、二児の母として子どもを育てる上で実践してきた家庭学習のヒントとその成果などをつづったブログです。

現在、さいたま市にて開校している「さんすう大好き!」が生まれる教室、「算数・数学塾」のWEBサイト
http://sansusugaku.wixsite.com/home

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