受験生のみなさま

おうち実験室~親子で発見する算数と理科 第13回:アイスクリームづくりで確かめよう! 味も伝えられる「比」

2015年12月01日

カップとスプーン

前回は「倍」を学んで、食べたい量のポップコーンを作ることができました。5年生、6年生で出てくる「比」や「割合」は、「倍」と同じで数えられるようなものの数を表してはいないため、分かりにくくて苦手な人が多い単元です。「比」は教科書の中の単元の一つとしか思えないかもしれませんが、生活の中でさまざまなものの性質を表したり伝えたりもできるのです。今回はアイスクリームを作りながら「比」を学んでいきましょう。

だんだんと寒くなってきましたが、暖かいお部屋の中で食べるアイスクリームもおいしいですよね。ここで紹介するアイスクリームは、材料を混ぜて冷やすだけなので簡単に作ることができます。材料は計量カップだけで量れるようになっています。玉子は使わずに、きび砂糖の風味を生かしたやさしい味のアイスクリームを作ってみましょう。材料の体積の基本の「比」を参考にして計算しながら、食べたい量のアイスクリームを作ることを学びます。

<準備するもの>
・ボウル
・計量カップ
・ゴムベラなど
・バットなど
・生クリーム         計算した量
・牛乳            計算した量
・きび砂糖          計算した量
・バニラエッセンス      適量(お好みで)

1.材料の体積を計算しよう
今回つくるアイスクリームの材料の体積「割合」は、牛乳を5とすると、生クリーム2、きび砂糖1となります。これを「比」で表すと「5:2:1」です。一見ちがうもののように見えますが、「比」も「割合」の仲間です。この「5:2:1」という「比」はそれぞれの材料の体積の関係を表していて、これが味を決めています。
今回はお友だちや家族と食べられるように、たくさんアイスクリームを作ってみましょう。一番体積が多い牛乳を500ミリリットルにして作ります。「牛乳:生クリーム:きび砂糖=5:2:1」なので、牛乳を500ミリリットルにすると、他の材料も100倍することで計算することができます。「比」はすべての数を同じ数で割ったりかけたりしても関係が変わりません。つまり味も変わらないということです。
100倍すると、生クリームは200ミリリットル、きび砂糖は100ミリリットルということが分かりました。

2.アイスクリームを作ろう

計量カップではかったきび砂糖

牛乳500ミリリットル、生クリーム200ミリリットル、きび砂糖100ミリリットルを計量カップで量ります。きび砂糖は少し茶色がかった色をしています。



生クリームをボールに入れ、きび砂糖100ミリリットルを加えたらハンドミキサーや泡だて器でもったりとなり線がかけるくらいまで泡立てます。きび砂糖色をした生クリームができました。

キビ砂糖色の生クリーム

これに牛乳を加えてヘラなどで混ぜます。混ぜ合わせた材料をバットなどに入れてラップをし、冷凍庫で12時間~15時間ほど冷やします。途中でなんどか取り出してかき混ぜることでふわふわのアイスクリームができます。

できあがったアイスクリーム
おいしいアイスクリームはできましたか? このように、「比」を使うことで、量を増やしたり減らしたりしても、いつも同じ味のアイスクリームを作ることができます。牛乳の体積を変えて色々な量のアイスクリームを作ってみてください。
また「比」は味を伝えるだけでなく、色合いなども伝えることができます。第3回の「百分率を使って芸術家になろう!」では「百分率」という「割合」の表し方で色合いを伝えましたが、これも「比」に置きかえることができます。「割合」や「比」がつながっていることを感じられると思いますので、こちらも参考にしてみて下さいね。

[中牟田 宴子]


中牟田 宴子

■プロフィール 中牟田宴子


家庭教育研究家。
九州大学卒業。大学では認知心理学を専攻。高2と中3の男の子の母。

なかむたやすこ ●大学卒業後は大手メーカーでシステムエンジニアとしてプログラムの設計と開発を担当する。その後育児期間を経て現在は、認知心理学を基に数学と科学などのつながりを学べる「算数・数学塾」を企画運営しながら家庭教育を研究。子どもたちが不思議なものに出会って驚いたり感動したりする瞬間に立ち会えるのが幸せ。
2012年より東京大学大学院工学系研究科で工学教育にも関わっている。
2008年に立ち上げたNPO法人センス・オブ・ワンダーの代表も務め、東京大学工学部や研究機関と共に子どものためのサイエンスカフェなどを企画開催。

NPO法人センス・オブ・ワンダーのブログ
http://sense-of-wonder-2008.cocolog-nifty.com/blog/

子供と学ぶ家庭教育のススメ~家庭教育研究所 家庭で伸ばす子供の才能~
http://homeeducation.cocolog-nifty.com/blog/
「算数・数学塾」の企画・運営の中で発見したことや、二児の母として子どもを育てる上で実践してきた家庭学習のヒントとその成果などをつづったブログです。

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