受験生のみなさま

おうち実験室 ~親子で発見する算数と理科 第3回:百分率を使って芸術家になろう!

2015年02月01日

壁に掛けられた絵画

前回の密度(「単位量あたりの大きさ」の一つ)の他に、百分率も苦手だと感じる子どもたちが多い単元の一つです。百分率は割合の表し方の一つですが、そもそも子どもたちにとって割合というのが分かりにくいのです。それは、割合自身が具体的なものの数を表しているのではなく、ものや数の間の関係を表しているものだからでしょう。「倍」や「比」もこの仲間です。

でもこの割合はとてもおもしろいもので、現実の世界ではものの性質を表したり伝えたりすることができます。お料理の時に全体の量を増やしたり減らしたりしても、材料や調味料の割合を変えずに作れば味は変わりません。これは芸術の世界でも使えそうです。今回は百分率を使ってタイルアートを作ってみましょう。

準備するもの

<準備するもの>
・工作用紙をたて10マス、よこ150マスに切る(1マスは1cm×1cm)                 1枚
・1cm×1cmに切った折り紙(紺色、水色、うすい水色、オレンジ色)        それぞれ計算した枚数




デザインの本には有名な芸術家が好んで使った色の割合が書かれているものがあります。これを参考にして、フランスの画家のルノワール風にタイルアートを作ってみましょう。例えば紺色18%、水色18%、うすい水色46%、オレンジ色18%という割合で色を合わせるとルノアール風の色合いになると紹介されていました。
ルノワール風の色の割合
最初に、18%、18%、46%、18%をたすと合計が100%になることを確認しておきます。次にタイルの枚数を計算します。150枚のタイルをこの割合で分けるとしたら、それぞれ何枚ずつにすれば良いのでしょう?

百分率はそのままでは使えませんでした。割合として使うには100で割って準備しなくてはいけません。18%は「18÷100」で0.18、46%は「46÷100」で0.46という割合になります。100で割るには小数点を左に二つずらせば簡単ですね。

ところが割合を出してみても割合そのものはものの数を表していません。もとになる数にかけて初めてものの数を表すようになります。150枚の0.18は「150×0.18」で27枚、150枚の0.46は「150×0.46」で69枚ということになります。

それでは、紺色27枚、水色27枚、うすい水色69枚、オレンジ色27枚を工作用紙に好きなようにはっていきます。

タイルアート制作過程1 タイルアート制作過程2 完成品


美しい色合いのタイルアートができあがりましたか? この割合で何枚か作ってみると、もようがちがっていても似たようなふんいきのものができあがることに気付くでしょう。

このように割合は性質を表したり伝えたりすることができます。例えば簡単に作れるカップスープでさえも、お湯とスープの粉の割合を変えれば味は変わってしまいます。逆に全体の量を増やしたり減らしたりしても割合さえ変えなければ味は変わりません。ご家庭でも実験してみてくださいね。




今回参考にしたデザインの本
※残念ながら現在は絶版になっているので、図書館で借りるか古本屋さんで探してみてください。
『配色バイブル コンパクト版』(視覚デザイン研究所)』
早坂 優子

どんな本なのかAmazonで見てみる
配色プランニングの基礎知識、主役を引き立てる美しい配色のテクニック、全体をなじませる美しい配色のテクニックについて解説し、トーン別配色サンプルを提示。色見本とこれに対応する写真を併用した画期的な色見本。
『配色バイブル コンパクト版』表紙


「おうち実験室~親子で発見する算数と理科」のこれまでの記事
第1回:今の勉強は何につながっているの?
第2回:キッチンでできる美しい密度の実験



[中牟田 宴子]


中牟田 宴子

■プロフィール 中牟田宴子


家庭教育研究家。
九州大学卒業。大学では認知心理学を専攻。高2と中3の男の子の母。

なかむたやすこ ●大学卒業後は大手メーカーでシステムエンジニアとしてプログラムの設計と開発を担当する。その後育児期間を経て現在は、認知心理学を基に数学と科学などのつながりを学べる「算数・数学塾」を企画運営しながら家庭教育を研究。子どもたちが不思議なものに出会って驚いたり感動したりする瞬間に立ち会えるのが幸せ。
2012年より東京大学大学院工学系研究科で工学教育にも関わっている。
2008年に立ち上げたNPO法人センス・オブ・ワンダーの代表も務め、東京大学工学部や研究機関と共に子どものためのサイエンスカフェなどを企画開催。

NPO法人センス・オブ・ワンダーのブログ
http://sense-of-wonder-2008.cocolog-nifty.com/blog/

子供と学ぶ家庭教育のススメ~家庭教育研究所 家庭で伸ばす子供の才能~
http://homeeducation.cocolog-nifty.com/blog/
「算数・数学塾」の企画・運営の中で発見したことや、二児の母として子どもを育てる上で実践してきた家庭学習のヒントとその成果などをつづったブログです。

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