保護者のみなさま

かかるお金とかけるお金の違い

2021年05月01日

サッカーする子どもたち

教育費にはどうしてもかかるお金があります。これはいやおうなしに支払わなくてはならないお金です。一方、子どもにかけるお金もあります。この違いと、それぞれの準備の仕方を考えてみたいと思います。


■かかるお金



通っている学校に支払う学校教育費、給食費のほか、受験のために塾に通う費用などが「かかるお金」になります。塾は人によって不要な場合もありますが、図1(少し古いデータですが)のように中学生の50%前後が通っていますので、“かかるお金”と考えてよいでしょう。



子供の学校外での学習活動に関する実態調査報告

出典:子供の学校外での学習活動に関する実態調査報告(平成20年8月)文部科学省



■かけるお金



一方、文部科学省が出している調査などを見たときに「その他の学校外活動費」のように表記されている項目が“かけるお金”です。



平成30年度子供の学習費調査の結果について

出典:平成30年度子供の学習費調査の結果について 文部科学省



図2のこの項目にある通り、学校で教わらない知識や技術が身に付く、心と体の健全な発達を目的とした稽古事や学習活動、スポーツなどを習うことが“かけるお金”ということになります。
さて、ここまで見ていただいて親御さんとしてはどちらに積極的にお金をかけたいと考えるでしょうか? 多くの方が“かけるお金”と考えたのではないかと思います。

ここで問題が浮上します。



■“かかるお金”の準備



子どもが生まれて、まず教育費の準備を考える方は多いと思います。その教育費は一般的に大学進学のため、その時期と金額にフォーカスして、こども保険に加入する、子どもの名前で積み立てを始めるなどで準備を始める場合が多いのです。
こども保険や学資保険などを利用する場合、中学や高校の入学時に一時金が出るものもありますが、それは制服代や入学に必要なものを購入したらなくなってしまう程度の金額が一般的ですし、支払われる時期も決まっています。
また、塾代も“かかるお金”として必要と認め、計画的に支出に組み込まれることが多いと思います。

ところが、“かけるお金”である習い事は、いつ、お子さんがしたいと言い出すかはわかりません。必ずしも必要なものではありませんが、子どもがやりたいというものはできるだけやらせてあげたいと思うのが親心です。

筆者も二人の子どもたちに様々な習い事をしたいといわれ、そのほとんどを実際にやらせてあげました。ヤマハ音楽教室、スイミングスクール、英会話、テニススクール、ピアノ教室、そして極めつけは中学から高校にかけての声優養成学校通い、これはかなり負担でした。
すべて続いたわけではありませんし、時期はそれぞれですが、かなりの金額を子どもたちにかけたことになります。そしてこれらは生まれたころには全く予想しない教育費だったのです。

子どもが生まれた時から、習い事を予想して教育費を準備されている方はおそらく少ないと思います。では、どのようにしたらよいのでしょうか?



■“かけるお金”の準備



子どもから「習い事をしたい!」と言われたときに、そこに充てられるだけの収入があれば問題はありません。とはいえ不意に始まり、しかも継続していつまで続くかわからない出費は家計にとってかなりの負担になることが予想されます。

もし子どもの可能性を伸ばしてあげたいと思うのであれば、「教育予備費」として子どもが小さいうちから少しずつでも積み立てを始めておくことをおすすめします。子どもの習い事は月々1万円程度かかるものが多いです。できることであれば1万円ずつくらい、子どものための予備費として積み立てしておくと、いざというときの助けになります。
積み立てる場合、ネット銀行の定期預金を利用すると、少しですが他より金利が高い場合がありますので利用してみてはいかがでしょうか。

もちろん、経済的に無理してまでやらせてあげることはできませんが、親として子どものやりたいことをやらせてあげたいのであれば、日々の必要な教育費、“かかるお金”とは別に、「子どもの未来のための準備」をしておいてあげるとよいのではないかと思います。

[矢澤 理惠]


矢澤理惠

■プロフィール 矢澤 理惠


株式会社オフィスヤザワ代表
CFP®
WAFP関東(女性FPの会)元理事

ファイナンシャル・プランナーを目指したきっかけは「知らないと損をする」ことを自分で実感したため。
祖父母の相続時に発生した「争続」、何の対策もしておらず2度も払った多額の相続税。
その時に「前もって知っている大切さ」に気づき、知っていると得をする、幸せになることが世の中にたくさんあるとお知らせするべく、個人相談、執筆を行うとともに、資産運用・ライフプランニング・相続セミナーを3本柱としてとして活動中。

■経歴
郵政省時代、東京都港区の特定郵便局に勤務。その後、横浜に転勤、半年後に民営化を控えた平成19年に退職し、独立系ファイナンシャル・プランナーに転身。FPのかたわら、自由が丘でローカーボCafé&Barの店長としてバーテンダーを務めた。
2018年7月車のパーツショップを、2019年10月には横浜市青葉区にてローカーボ(低糖質)のダイニングバーをオープン。
現在は3足のわらじを履いている。


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