保護者のみなさま

子どもの進路選択は、親の影響が大きい。だからこそ、子ども自身が「どう思うか」に耳を傾ける時間を

2021年04月01日

親に向かって話す子ども

通いたい学校に進学するために、
子どもたちは“受験”という大きなターニングポイントを経験します。

どの学校を選択するか、
また、どの学科を選択するかは
子どもたちにとって大きな選択です。

でも、お子さんが受験をすると決めた学校は、
本当にお子さん自身が深く考え、納得して選択したものなのでしょうか。

この記事では、保護者の方がお子さんの主体的な進路選択をサポートする際に
大切なベースとなる考え方をお伝えしたいと思います。

お子さんと接する上で、参考になれば幸いです。

■「子どもの進路選択は、親の影響を受けている」という前提を念頭に置く

実は、お子さんの進路選択は、親の影響がとても大きいです。

親御さんが言ったことをベースに、
進路を選択しているお子さんを
様々な10代のお子さんの相談を受ける中で、
これまでたくさん見てきました。

親御さんがこのことを念頭に置いておくことが、
お子さんが自分で進路を選択する一歩になります。

例えば、
「偏差値の高い学校に進学してほしい」
「将来安定した職業に就いてほしい」
「進学をしてからも野球を続けてほしい」
といった親の願いを感じ取って
そのとおりにお子さんが選択することがあります。

それは、
「親に喜んでもらいたい」
「親に心配をかけたくない」
「親孝行をしたい」などと
お子さんが思っているからです。

つまり、「親の期待に応えたい」という気持ちから
お子さんが親の顔色をうかがっていることがあるのです。

■お子さん本人以上に、本人を信じるということ

お子さんの思春期の時期は、特に、
さまざまな心配がつきものなのではないかと思います。

希望の学校に進学できるかが心配になり、
「そんなに遊びに行っていて、勉強はしなくて大丈夫?」
「最近勉強していないんじゃない?」などといった
声をかけてしまうことも、もしかしたらあるかもしれません。

また、愛情という文脈で
親御さんが
「やめておいた方が良い」などと言ったことや
曇った表情をした時に
かえってお子さんが自分を否定し、傷つけてしまうことがあります。

きっと心配してくれているから言うんだろうな…と感じても
「親に心配かけないようにそうしよう」
「親がスムーズに納得してくれるような選択をしよう」と
お子さんは考えることがあります。

それほどにも親の存在の影響は大きく、
お子さん自身の人生に対する意思をも大きく左右することがあります。

だからこそ、親御さんお一人お一人が
子育てにおいて感じている大切な気持ちと改めて向き合っていただく機会や
考えを整理していただく機会を
私はコーチング・カウンセリングを通じてお届けしたいと考えています。

そして、「進路選択」に関しては、
親御さんには、お子さん本人以上に
お子さんの意思を信じるメンターで居ていただけるように願っています。

■「あなたはどう思う?」と子どもにマイクを向ける質問を

親御さんのお子さんへの願いが、
お子さん自身が選択することや、
自分の進路を自分で考える余地を、
結果として奪ってしまうことがあります。

これは決して、親御さんの考えや願いを
お子さんに伝えてはいけない、ということではありません。

大切なのは、お子さんとのコミュニケーションの中で、
お子さん自身が自分自身について考える余白を作っていくことです。

そのために、
「あなたはどう思うの?」、
「あなたはどうしたいと思っているの?」と
お子さんに尋ねてほしいと思います。

たとえ自分の意志があったとしても、
親御さんの願いをお子さんが感じ取って、
自分の意志をないものにしてしまうことがあるからです。

お子さんが「どう思うか」にマイクを向ける時間が、守られてほしいと思います。

■自分の考えを表現することが、主体的に生きることにつながる

お子さんに「どう思うか」を尋ねることは、
お子さんの自立や自律につながります。

なぜなら、「どう思うか」を尋ねられることで、
自分の考えを表現し、自分の考えに気づき、自分の意志を持つことができるからです。

自分の意志を持って、自分で進路選択をすることは、
主体的に生きるための一歩になります。

そのため、お子さんの考えを聴くことが大切です。

また、自分の考えを表現することで、
親御さんに話を聴いてもらえたという心の安心が生まれたり、
自分の興味や強みに気づくきっかけになったりすることもあります。

お子さんが主体的に生きていくために、
お子さんが自分の考えを表現することのできる時間を守ってほしいと思います。


[中村小百合]


中村小百合

■プロフィール 中村 小百合(なかむら さゆり)


国家資格キャリアコンサルタント。同志社大学 文学部 英文学科 卒業。10代の頃、親や周りの大人の想いに応えたいと思う一方で、自分の進路や人間関係に対して、大切にしたいことに迷い、悩み、葛藤していた。大学卒業後、教育業界に就職し、延べ3000人以上の中高生の進路カウンセリングの支援を経験する。現在は、10代の子を持つ親御さんたちが、進学・就職・人間関係に悩む我が子への想いを一人で抱えず、自分自身を責めることなく、誰かに素直な心で話せる機会、そして、親子間での理解をあきらめずに、より良い親子のコミュニケーションのあり方を追求していく機会を実現するために、コーチングを行っている。また、10代の進路選択をサポートしている。

オフィシャルWebサイト
https://career-design-lab.net/

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