保護者のみなさま

社会の勉強法

2019年12月01日

田んぼの中を走る新幹線

学校での学びはあくまでも基礎学習です。社会という科目は広げようと思えばどこまでも広がるということを踏まえ、親が関わることで、暗記科目という思い込みを壊してみましょう。

■社会の科目としての特徴
社会の分野としては地理(日本地理、世界地理)、歴史(日本史、世界史)、公民があります。いずれも私たちの生活につながっている科目と言えます。
テストなどでは、分野別に出てくる重要な語句や統計データが問題になることもあり、そこが点数に直結しやすいという事情があります。よって、暗記科目と言われるのでしょうが、小学生のうちから情報のインプットだけをしていたのでは、いつか限界が来ます。ひたすら覚え続けるだけの学習は楽しみが薄く、継続しにくいからです。
情報のインプットを目的にするのではなく、社会の各分野に楽しく触れて、世界が広がる体験を多くさせることがカギになります。

■地理は点から線へ…知識を広げる工夫を
1、2年では生活科、3年から社会科という形で、学校の授業でも調べ学習などを取り入れつつ、社会科に親しみを持ってもらおうという努力を感じる場面があります。しかし、それだけでは個々の興味にまで対応するのは難しいものです。
地理に興味がなくて…と困っている場合、子どもに身近なものから入るのが一番です。たとえば、自分や親戚の住んでいる都道府県、大好きな果物や野菜の産地などが地理に結びつけやすいでしょう。また、新幹線に乗ったら、それぞれの駅で乗降する客数やホームの賑わい、周辺の状況から、都市の規模を実感することもあるのではないでしょうか。スタートは1つの事柄でも、それを複数の観点から広げてみる手助けをしてみましょう。
その時は子どもが興味を示さずとも、親と経験を共有したことは記憶に残りやすいものです。興味の種まきを小学生のうちにしておきましょう。

■歴史は断然学習まんが…ストーリーで引き込む
歴史については、学習まんががお勧めです。文章だけでは想像するのが難しい言葉や時代ごとの背景や風土など、分からないことが多い子どもたちに、イメージと共にストーリーを提供してくれる最高の教材だと思います。本は嫌いでもまんがは読むという子もいますから、知らず知らずのうちに楽しく学べます。
歴史上の人物をじっくり追いたい場合は伝記まんが、歴史の大きな流れを追いたい場合は歴史まんがになりますが、どちらから読み始めても「もっと知りたい」気持ちがわいた時、両方に手を伸ばし、より理解を深めていくケースが多いと感じます。
ストーリーの中で繰り返し登場するおかげで、人物名や難しい用語を自然と覚えられるのもメリットです。すべてがつながりをもってインプットされるので、記憶に残りやすいのです。

■公民こそ親の出番
やや親しみの薄い分野になりがちな公民。選挙の投票に子どもを連れて行ったことはあっても、それ以上のことはなかなか…というご家庭が多いのではないでしょうか。
低学年・中学年では用語が難しいこともあり、とっつきにくいところがありますが、高学年になったら一緒にテレビのニュースを見ながらなど、折に触れて社会問題や政治について親子で話す機会をぜひ作ってください。選挙権が18歳で与えられるようになったことを思えば、まだまだ子どもと言っていられません。親にとっても難しくまた正解のない話になることもあると思います。その中で親子が基本となる知識をともに学び、日常生活の中で意見を交えることを繰り返せたら、成長に伴い、より学びを深めていけるでしょう。

たくさんの知識やデータが与えられる社会ですが、親が今まで得てきた経験や知識を、子どもと共有・整理し、学びをより広げ深めるために活かしたいものです。もしかすると、親のサポートが子どもの学びの役に一番立つのは社会の学習かもしれません。

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[しーままりん]


■プロフィール しーままりん


東京大学教育学部卒。
経済的に恵まれた環境とは言えない中、ひょんなことから中学受験を知り、都内国立中学へ進学。
都内国立高校を経て、東京大学現役合格。
学ぶことで将来の選択肢が増えることを、身を持って実感する。
金融機関等に勤務の後、現在は自身の夢であった寺子屋を運営。
また、生徒の保護者に限らず、周辺地域の小中学生の親からの学習相談にも対応している。

二児の母。
思うようにいかない子育てや家庭学習、寺子屋の生徒を通しての気づきなどを、都度、正直にブログに綴っている。
ブログ:ハピ勉したい!

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