保護者のみなさま

イマドキ「受験の心得」に親の常識は通用しない

2019年08月01日

学校のベンチ

「受験は誰がいつ考えるべきか。」
こう書いてしまうと、受験生本人が自分で考えればよいと思う方もいらっしゃるでしょう。しかし、受験が間近に迫った受験生になってから具体的に考えるのでは遅いのです。
大学受験は、2020年からセンター試験から記述式が取り入れられた大学入学共通テストに変わります。新しいテストがはじまって落ち着くまで当分はかかるでしょう。そこで、今回は少しでも早く始める受験の心得をお話したいと思います。

■それでも外せない英語への備え



先日、TOEICが大学入学共通テストに採用される英語の民間試験から外れるというニュースが発表されました。外部の検定試験を利用することで受験の負担が減るということは、受験生にとっても一見喜ばしいことです。TOEICが外れても、まだ7種類の民間試験が認定されている状態です。
しかし、学校によって、民間試験を活用するかどうか、入試要項として正式に確定していない状態では、自分が目指す進路を実現するために何をすべきなのかは迷うところです。
毎年、7月ごろに各大学では正式な入試要項が公開されます。英語に関しては何らかの民間試験を受験しておいた方がいいのは間違いないでしょうが、あまり英語に注力してしまうと、他の教科が勉強できていないという可能性もあります。他の教科の勉強とバランスをとって、勉強を進めたいものです。
ただ、いずれにせよ、英語が苦手だろうが、理系に進学する予定だろうが、英語への対策は外せません。在学している学校で、以下の試験の予定がある場合には、少しでも早く受験する予定を立てましょう。

参考:大学入学共通テストに採用される予定の民間試験
 ケンブリッジ検定
 実用英語技能検定
 GTEC
 IELTS
 TEAP
 TEAP CBT
 TOEFL iBT


■綿密な事前調査は親子一緒がベスト



親の受験の常識が通用しないのなら何をするべきか、それは文化祭、オープンキャンパス、学校説明会など、その学校がわかるものに、できる限りお子さんと一緒に参加するということでしょう。
大学なら学部別のキャンパスの位置、学部の新設や統合などの予定、就職への対応の説明がある学部説明会などへは必ず参加してください。無料の個別相談会などでは、実際に在籍している学生も参加して、現実味のある学校の現状や、合格するために実際行った勉強や入試対策を聞くことができます。
ただ、センター試験から大学入学共通テストに変わる狭間の今、実際合格した生徒の体験が参考になるのかは難しいところです。なぜなら、私立大学が定員数を減らし、試験も改革されるという状況のなか、あえてリスクを冒さず、安全圏に落ち着く生徒が多いということが、いくつかの予備校の説明会で言及されているからです。そうなると、以前であれば合格していた点数をとっても合格できない、そして、受験の動向が予測できないことから、あえて受験校の数を増やすという傾向が続くのでしょう。
ある予備校の説明会では、受験校は12校考えるべきだと言われたそうです。一校の受験費用は、15,000円から35,000円。これを12校と考えると、受験料として20万円程度の受験料の準備が必要となります。金銭面はもちろんですが、そこまで受験校が多くなると下調べも大変です。子どもだけに任せておかず親も手伝って、学部によってのキャンパスの立地の違い、学年によってのキャンパスの違いまで調べて、万が一受かった場合に通学可能かどうかなどをアドバイスするべきでしょう。

■偏差値で考えない学校選び



受験生になってからの学校選びは、入試に向けて勉強できる時間も少ないことから「行ける大学に」ということになるでしょう。ただ、現役の場合、これから受験生活が始まるということで、どれくらいの成長が見込めるのか、予想はなかなか難しいものです。これだけ受験の制度が二転三転すると、親の常識は、子どもの受験には全く通用しないのです。
先日、ある雑誌に執筆協力しました。その際、興味深かったのは、大学を採用する企業の立場からいくつかの力でランキングがされていたことです。知力で東京大学、京都大学が上位に入るというのは当然予想できることですが、対人力や独創力の高い大学のランキングや、就職に熱心な大学のランキングなど、親の時代とは異なる大学の特徴が見えてきました。
今は偏差値だけではなく、学校自体の特色、就職にどれくらい力を入れているのか、そして大学独自の奨学金が充実しているなど、さまざまな角度から学校選びをする必要があるのです。情報量が多すぎて、子どもだけで決めるのは難しいので、親としてのサポートが必要でしょう。



これまで見てきたように、「受験」も大きく様変わりし、もはや子どもだけで対応できるものではありません。親としては、子どものすることを黙って見守ってあげるというスタンスも必要でしょうが、親も一緒に入試制度や受験の現状を勉強し、金銭面も含めて、親子で相談しながらの受験対策を早い時期から考えるべき時代に来ているのではないでしょうか。



そのほかのオススメ記事

将来のキャリアを見越した中高生の英語学習
大学進学まであと数年、の時の教育資金の準備方法

[當舎 緑]


當舎緑

■プロフィール 當舎 緑


社会保険労務士。行政書士。CFP®

とうしゃ・みどり●阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。
得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。
著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

當舎 緑のホームページ
http://tosha.grupo.jp/

子どもにかけるお金を考える会メンバー
http://childmoney.grupo.jp/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事
http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

学校情報検索して資料請求をしよう!

  • 中学校を探す
  • 高等学校を探す
  • 塾を探す
  • 中学校のイベントを探す
  • 高等学校のイベントを探す
  • ラクラク一括資料請求
  • 資料請求コードで一括請求

PR

今すぐチェック!! 編集部オススメ記事

大学・短期大学・専門学校を探すならこちらから

ページの先頭へ