保護者のみなさま

小遣いで学ばせたい、子どもとお金とのつきあい方

2019年01月01日

おはじき

■小遣いは「道具」



子どもの小遣いで悩む保護者は少なくありません。何歳から与えるべきなのか、望ましい金額はいくらか…ということですね。悩みは尽きませんが、それは保護者自身が、小遣いで子どもに何を教えたいのかを意識していないからです。

小遣いは、子どもにとっての生活費です。生活費の範囲は、それぞれの家庭や子どもによって異なってかまいません。学校で使う文房具と休日のお菓子としてもいいですし、部活にかかるすべての費用とマンガ代のやりくりを子ども本人に任せるというのもアリです。

小遣いは、現金や電子マネーという形の違いはあっても、「お金」です。「お金」とのつきあいは、お金そのものを増やしたり所有することが目的ではない、ということを理解することです。お金はモノやコトを手に入れるための「道具」に過ぎないのです。

まずは、限りあるお金で生活を成り立たせることを体験させましょう。小遣いが不足したら保護者に助けてもらうことも可能ですが、大人になったらそういうわけにはいきません。子どもには所有するお金に限度があることも教えておきたいものです。

小遣いは、我が子が大人になってから、上手にお金を使いこなす人になるための練習道具なのです。



■失敗から学ばせて



道具の使い方を学ぶ過程では失敗することもありますが、しかる必要はありません。

子どものお金の失敗は、小遣いの金額の範囲でおこるだけです。大人の失敗のように100万円や1,000万円単位のような大きな金額になることはなく、保護者が尻ぬぐいできる範囲に収まります。失ったとしても家族が生活に困るようなことにはなりません。保護者の目には失敗に見えたとしても、そこから子どもが何を学び取るのかを見守ってください。

目的があって貯金をしていたにもかかわらず、別の欲しいものを買ってしまって今月は貯金できない…ということは大人でもありがちなシチュエーションです。子どもの「しまった!」という気持ちを受けとめて、どうすればよかったのかを一緒に考えてあげましょう。

子どもの性格によっては、使わずに貯めこむことがあります。貯蓄をしていると保護者は「この子はしっかり者」とほめがちですが、貯めるだけでは使い方を学ぶことができません。ぜひ、「やりくり」を体験できるように導いてあげてください。

小遣いは子どもの生活費ですから、どうしても子どもが使わなくてはならない「必要なモノ」、たとえば学校で使う鉛筆などの消耗品を小遣いでまかなうという約束をするといいでしょう。そして、1か月に一度は、小遣いの動きを確認します。大人になったとき、1か月単位で生活のお金の動きを把握することが多いからです。



■高校入学までには家庭のお金についても話せるようにしたい



子ども自身がお金の有無によって生き方を考える大きな機会は、大学や専門学校への進学時です。高校卒業までに必要額が用意できればいいという考え方もありますが、高校でお金を使ってしまって資金不足に陥る家庭も存在します。

大学や専門学校への進学も含めて高校を選ぶこともあるのですから、高校選びをする中学生の段階で、我が家の教育費事情を親子で話すことは重要です。高校進学までに、少し「大きなお金」の話を我が子が理解できるように、小遣いを利用してお金教育をするようにしましょう。

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[菅原 直子]


菅原直子

■プロフィール 菅原 直子


ファイナンシャル・プランナー(AFP)、教育資金コンサルタント

すがわら・なおこ●会計事務所向けオフコン販売、外資系生命保険会社勤務・同代理店経営を経て、1997年よりファイナンシャル・プランナー。教育資金コンサルタントとして公私立高校での保護者・生徒・教員のための進学資金セミナーおよびライフプラン講座・相談会は250回超。神奈川県を中心に家計や保険の見直しの個人相談も行う。地元湘南地域密着のFP活動も展開中。3男子の母。セミナー記録と子育てを含む日々の雑感は、ブログ「湘南らいふでざいん」でどうぞ。

■著書
共著『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)
『子どもの教育費これだけかかります』(日労研)

■所属団体
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
子どもにかけるお金を考える会 http://childmoney.grupo.jp/
FPライフ湘南 http://shounan.michikusa.jp/


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