保護者のみなさま

困った!への対処法 ~テキパキさんの場合~

2018年12月01日

リス

前回はのんびりさんの「困った!」を取りあげましたが、今回はその対極にいるように見えるテキパキさんについてです。
なんでもパッパッとこなし、課題にかかる時間は少なく、要領よくこなしているように見えるこのタイプ。果たして、このまま親としてノータッチでいいのでしょうか。
テキパキさんに起こりがちな「困った!」について見てみましょう。もしかすると気づけていないことがあるかもしれません。

テキパキさんの困った!その①
とにかく雑!ミスが減らない!

【対処法】
~スピードより正確性を優先~
学校や塾などで課題が早く終わると、挙手して指名されたり次の課題に進めたりと、優越感を味わえるような場面が少なくないように思います。ただ、それが「早ければいい」という考えになって、間違いがちょこちょこあるようだともったいないですよね。
どんなに早くても、間違いが増えればその直しに時間が取られます。スピードも正確性も大事ですが、正確性の方がより大事ではないでしょうか。
本人の価値観の転換が必要なので、毎日の学習の中で、満点やノーミスだったテストやプリントの枚数分、表にシールを貼るなどして視覚化し、正確性重視の環境を作るとよいと思います。

~勉強の仕方を見直す~
よく理解している子で要領もよく、大きな問題はなさそうなのに、普段はできる問題をミスでよく落とす。これがしょっちゅう起こるようなら、間違いを招く癖が潜んでいるかもしれません。
算数なら筆算で位をそろえて書かない、判別が出来ない数字の書き方をしている、国語なら語尾などの勝手な読みかえ、書き写しでの文字飛ばしなど、ほんの些細なことの場合もあります。高学年になるとシャープペンで薄く小さな字を書くために、自分で書いた字が読めないなんてことも。
こうした癖はなかなか自分では気づけません。親は本人任せにせず、勉強の仕方に何か問題がないか、どこがよくないのか、注意深く客観的に見てあげるとよいでしょう。

テキパキさんの困った!その②
ちょっと取り組んでわからないとすぐに投げ出してしまう…。

【対処法】
~「わからない」や「間違い」を受け止め、克服する強さを育てる~
テキパキさんは、たいていはパッパッと終わらせることができるために、学習において苦手な問題、わかりそうにない問題にぶつかると、取り組む前から「これはいやだ」「やりたくない」と敵前逃亡してしまうことがあります。
普段、難なく課題をこなせてしまうために、試行錯誤を経て答えにたどり着いた時の達成感を知らないのも影響しているのではないでしょうか。もしかすると、間違える自分を見られたくないという恐怖心のようなものを持っているかもしれません。
ですが、学年が上がるほど学習内容は難しくなっていきます。そのうち、満点が当たり前という世界から放り出されます。その時にうろたえないよう、今から準備をしましょう。
問題を投げ出しそうになった時は、わが子がレベルアップできるチャンスと思って、間違いや直しの過程に寄り添ってみてください。時にはさっさと終わらせたい子どもとバトルになるかもしれません。頑張っても正解までたどり着けないかもしれません。ただ、その過程を見て、認めてあげられるのは親くらいです。
親も目先の成果にとらわれず、そうしたチャレンジを後押ししたいものです。チャレンジしなければ、失敗もない代わりになんの成功も得られないのですから。

のんびりさんの困った!その③
勉強が簡単でたいくつそう…。

【対処法】
~新しい世界を見せる~
テキパキさんは、パッと見た感じ、頭の回転が速く、勉強が出来る子が多い印象です。ところが、本人が学びを楽しいと思っているかというとそうではないケースもあります。
特にずば抜けて出来るお子さんは、意外なほど満たされていないかもしれません。その気持ちが積もりに積もって「勉強とはこんなもんか」と興味を失ってしまう、最悪なめてかかるようになってしまうかもしれません。
そんな子には、ぜひ知的好奇心を刺激するようなイベントや、塾の公開テストなどを体験させてあげてください。今、子どもが知っていることが、世界の全てではないのです。本来、学んでも学んでも限界はなく、自分より優れた人はたくさんいるのですから。「井の中の蛙」にしてはいけないのです。
特に関心のある分野がない場合、塾の公開テストは刺激を与えるのにぴったりです。学校ではやらないような問題に触れることになりますし、その内容によっては大きな衝撃を受けるかもしれません。学校ではぶっちぎりのトップでも、もっともっとすごい子との出会いもあるかも。
よく出来る子の場合、学校でも自分の興味やレベルにあった話ができる仲間がおらず、実は孤独感を抱いていることもあり得ます。学校とは別の学びの場を知ることが、その子にとっても資質を十分に伸ばすきっかけになるかもしれません。
大人は学校という枠に押し込めてしまわないように注意したいですね。
のんびりさんにしっかり力がつき、自立学習できるようになるまで、親は微調整を加えながら、根気よく対応してあげたいですね。


テキパキさんは、活動的と言いかえることもできると思います。このパワーを学びに向ければ、どれだけ伸びることか…大きなポテンシャルを秘めているタイプではないでしょうか。
才能や好奇心がくすぶってしまうことのないように見守り、時には手を差し伸べてあげたいですね。

しーままりんさんのこれまでの記事 今月の"家族のテーマ"バックナンバー

親の教育方針&家庭学習の大切さ
就学前や低学年から家庭学習をすべき?
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困った!への対処法 ~のんびりさんの場合~

[しーままりん]


■プロフィール しーままりん


東京大学教育学部卒。
経済的に恵まれた環境とは言えない中、ひょんなことから中学受験を知り、都内国立中学へ進学。
都内国立高校を経て、東京大学現役合格。
学ぶことで将来の選択肢が増えることを、身を持って実感する。
金融機関等に勤務の後、現在は自身の夢であった寺子屋を運営。
また、生徒の保護者に限らず、周辺地域の小中学生の親からの学習相談にも対応している。

二児の母。
思うようにいかない子育てや家庭学習、寺子屋の生徒を通しての気づきなどを、都度、正直にブログに綴っている。
ブログ:ハピ勉したい!

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