保護者のみなさま

苦手な計算 早期に克服を

2018年09月01日

机に向かう子ども

夏休みが終わりました。学校からの宿題であるワークや自由研究、読書感想文のサポートに回った方も多いのではないでしょうか。宿題ワークは1学期の復習という学校が多いと思います。スムーズに終わらせることが出来ましたか。引っかかったところは、できるだけ早くに解消できるよう、2学期の学習と並行して復習に力を入れてくださいね。

今回取り上げたいのは、「出来ない訳ではないけれど、やたら時間がかかる」「計算問題を解くのが遅い」というケースです。算数には、計算だけでなく文章題や図形も含まれますが、解くには計算力が必須。
計算を効率よく出来なかったり、簡単な計算に時間がかかったりすると、どうなるでしょう。学年が上がり、問題が難しくなるにつれ、解くために必要な考える時間が取れなくなり、テストの点数が徐々に下がり始めます。そうなる前に手を打ちましょう。

【低学年】
1年生は、繰り上がり繰り下がりが山とよく言われます。ですが、その前段階をしっかり押さえるのが大事です。5や10をひとまとまりとしてとらえられるよう、サイコロの目をパッと読む練習もゲームのようで楽しいですよ。
また、5や10の合成分解がスムーズにできるかは、おはじきなど実際の物を使って、求められている動作をできるか、繰り返すと良いと思います。たし算かひき算か、合成か分解か、問題の意図を汲む練習にもなりますね。それを踏まえて、一桁計算を繰り返し、スピードを上げていくと良いです。
2年生は、計算スピードが出ない子は、とにかく1桁同士の計算を。また、これから九九の学習が始まります。段ごとの暗唱だけではなく、段をまぜたランダム九九や、3×□=15の解を求める穴あき九九も取り入れるといいですよ。

【中学年】
3年生になって、急に計算に時間がかかるようになったり、間違いが増えたりした場合は、ノートの筆算の位をそろえて書いているか見てみてください。桁数が増えてくるので、雑な字や式が誤った理解につながりかねません。マス目のノートが嫌いで混乱してしまう子もいます。まずは計算の仕方の理解に注力し、どうしたら本人が位のズレを起こさず、計算しやすいか見てあげるといいと思います。
また、かけ算の筆算が遅い場合、2年の学習時以降、九九の思い出しをしていないことが少なくありません。瞬時に答えが浮かぶよう、九九の練習を日々の学習に組み込むといいですね。ほんの数分の復習が今後に役立ちますよ。
4年生となると、3年でわり算も学び、わり算の筆算を習う学年。+-×÷や( )が混在する式の計算順序も学びますから、ルールを間違えて覚えてしまわないよう注意しましょう。
また、計算途中で100や1000など計算しやすいようにまとめる工夫の練習を始めたいところです。「いかに楽に解くか」という視点を持つことは、中学に入学して数学の計算問題を解く上でも大事です。

【高学年】
小数・分数の四則演算など高度になってきます。この段階で計算が苦手、遅いという場合は、低学年・中学年の計算がどれも中途半端になっていると思います。小数・分数の前に、その他の計算がきちんとできるか、ざっと確認してもいいですね。計算ルールを間違えて覚えてしまい、なかなか抜けないこともありますから。その上で、小数・分数の計算の習得へと移りましょう。
低学年・中学年の計算も心配だけれど、学校の勉強はどんどん進んでしまうから、どうしていいかわからない…そんな声も聞こえてきそうです。その場合は、学年問わず、関連する計算事項を簡単な内容まで一気にさかのぼり、まとめて補完するようにしましょう。一定の学習時間や量が必要なので、子どもへの負荷が大きいですが、やり切れればグッと力が付きます。親が怒ることなく根気よく励ますことが特に大事になります。
高学年の学習単元では、割合や円の面積・体積など、小数・分数の計算が必要とされる場面がたくさんあります。中学数学でも同様の内容が出てくる重要単元でもありますから、計算の復習機会を逃さず、先延ばしにせず取り組みたいものですね。

学年が中学年、高学年にありがちなのが、子どもの学年の計算問題を繰り返しやらせているのに、スピードがあまり上がらないというもの。実は私も焦りから、長女の時にこの間違いをしています。
計算が遅い、正確性が低いという場合は、本人にとって簡単と思えるレベルの問題を、サクサクと間違えず毎日繰り返させるのが一番です。究極は、1桁同士のたし算ひき算、九九。1桁計算や九九に時間がかかるようでは、到底子どもの学年の計算問題が早く解けるわけはないからです。
計算に関して、一桁計算からやり直しなんてとショックを受ける方もいるかもしれません。でも、3ヶ月、いえ1ヶ月でもいいので、毎日10問ずつ(できれば20問ずつ、たし算・ひき算・九九それぞれ)させてみてください。計算に関しては、状況が好転すると思いますよ。
「急がば回れ」。計算=算数ではないですが、土台となる力を軽視せず、しっかり育てていきましょう。

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[しーままりん]


■プロフィール しーままりん


東京大学教育学部卒。
経済的に恵まれた環境とは言えない中、ひょんなことから中学受験を知り、都内国立中学へ進学。
都内国立高校を経て、東京大学現役合格。
学ぶことで将来の選択肢が増えることを、身を持って実感する。
金融機関等に勤務の後、現在は自身の夢であった寺子屋を運営。
また、生徒の保護者に限らず、周辺地域の小中学生の親からの学習相談にも対応している。

二児の母。
思うようにいかない子育てや家庭学習、寺子屋の生徒を通しての気づきなどを、都度、正直にブログに綴っている。
ブログ:ハピ勉したい!

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