保護者のみなさま

子どもが学校で何を学んでいるか知っていますか?

2018年06月01日

学校の風景

入学・進級からおよそ2ヶ月が経ちました。お子さんも学校やクラスの雰囲気に慣れた頃かと思います。小学生になり、長い時間を学校で過ごしているわけですが、どんな先生か、友人関係はどうなのか、今は何を習っているのか…。意外と親は学校での子どもたちの様子を知らないのではないでしょうか。自分から話すお子さんでない場合は、情報がなかなか入ってこないと思います。

家庭学習に取り組むにあたり、まずは「今、何を学習中か」を知ることは大切です。子どもからの情報に頼らず、どうすれば親が学校での学習内容を知ることができるか、いくつかの方法を挙げてみたいと思います。

・宿題(ドリルやプリント)
毎日の宿題は、たいてい現在の学習単元について出され、親が丸つけしているのではないかと思います。丸つけの手間は否めないものの、子どもがどれくらいできるのか(できないのか)をつかむのに大事なことと考えます。
ただ、宿題の内容は、計算と漢字が中心というケースが少なくなく、学習内容全般がわかるものとは言い難いです。計算は算数とイコールではありませんし、漢字は国語とイコールではないからです。宿題で触れられる内容は、学習内容のほんの一部であることを、肝に銘じておきたいものです。

・カラーテスト(単元別理解度テスト)
単元の学習終了後に行われる、昔からある大判のテストです。小学校のカラーテストは、基本的な問題で構成されており、「ここまではできてほしい」という意図を感じます。習ったことを組み合わせて解く問題や、文章が少しひねってある問題は、あっても1回のテストに1問程度。それも、特別難しいわけではありません。
ですから、カラーテストがどれくらい解けているのか、どこでどう間違えたかは必ず確認すべきです。カラーテストで間違えた問題は、確実に出来るようにフォローしておきたいもの。その際には、次のような教科書準拠教材や、サイトに掲載されているプリントを活用するとよいでしょう。難易度や使い勝手も少しずつ違うので、子どもと一緒に選ぶのもお勧めです。

・小学教科書ワーク(株式会社文理)
・教科書ぴったりテスト(株式会社新興出版社啓林館)
・ちびむすドリル【小学生】(株式会社パディンハウス)

各自治体や教育委員会のサイトに、基礎学力向上等を目的として、自由にダウンロード可能なプリント教材がアップされていることがあります。(たとえば、東京都教育委員会のホームページには、東京ベーシック・ドリルという教材がアップされています。)ぜひ確認してみてくださいね。
ただし、カラーテストの実施は単元の学習後であること、テスト返却が学習時期から間が空く場合があることから、どうしても対策が後手後手になりがちという難点があることは知っておく必要があります。

・教科書の出版社サイトの年間指導計画資料
宿題とカラープリントでは、学習内容全体をリアルタイムで把握することは無理だとわかりました。この2点は必ず親の元に学校から届くものなので、活用しやすいことから挙げましたが、もう1点、確認することをお勧めしたいものがあります。教科書の出版サイトに掲載されている年間指導計画資料です。例として東京書籍と光村図書のページを紹介します。

・東京書籍 新編新しい算数 年間指導計画作成資料(東京書籍 東書Eネット)
・光村図書 小学校国語 年間指導計画・評価計画資料

サイトによって、年間指導計画資料が複数掲載されていることがあります。どれを見るべきか迷ったら、細かい案は記載内容が多すぎるので、略案を確認してみてください。略案で、どの単元はいつ頃どんな力の習得を目的として学習するかがわかります。
年間指導計画資料の大きな長所は、授業を進めるペースやスケジュールが把握できる点です。学校の行事等で、この資料よりも進度が遅ければ、これから習うどこかの単元にしわ寄せがくることを想定し、少し予習を取り入れることもできます。また、次が子どもの苦手そうな単元なら、学校で習う前に関連する既習内容(時には学年をさかのぼって)を復習し、授業に備えることも可能になるのです。スケジュールに対応した教科書の該当ページに親が目を通すことで、家庭学習をする際に子どもと用語や手順などの認識のズレを極力抑えられるのもメリットになりますよ。
さらに、先取り学習をしたい子やもっと学習を深めたい子についても、この資料を活用できます。現時点で子どもが理解できている範囲を知った上で、他学年の資料まで目を通せば、関連する単元で無理なく学習できそうな内容はどこまでかが大まかにわかってきます。それを元に家庭学習の進め方を組めば、子どもの学年や学習範囲に縛られずに、興味関心・得意分野に合わせた学習をすることが可能になるでしょう。

学校で何を学んでいるかわからないと嘆いたり、学校に丸投げしたりする前にできることがあります。山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」の言葉ではありませんが、子どもに勉強させたいと思うなら、まずは親が「子どもの学習内容について勉強」したいですね。



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[しーままりん]


■プロフィール しーままりん


東京大学教育学部卒。
経済的に恵まれた環境とは言えない中、ひょんなことから中学受験を知り、都内国立中学へ進学。
都内国立高校を経て、東京大学現役合格。
学ぶことで将来の選択肢が増えることを、身を持って実感する。
金融機関等に勤務の後、現在は自身の夢であった寺子屋を運営。
また、生徒の保護者に限らず、周辺地域の小中学生の親からの学習相談にも対応している。

二児の母。
思うようにいかない子育てや家庭学習、寺子屋の生徒を通しての気づきなどを、都度、正直にブログに綴っている。
ブログ:ハピ勉したい!

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