保護者のみなさま

楽しみながら親子で学ぶためにできること【その3】―国内旅行をしよう

2017年11月01日

富士山と燈籠

以前に書いた「とにかく実物をみせること」

とも重なるのですが、親子で楽しみながら中学受験で勉強する社会や理科を学ぶために、子どもの興味をぐっと引き込むいい方法があります。それは「国内旅行」です。

大人にとっても日常生活から離れ、普段とは違う景色や場所、人々を訪れることで新たな発見があり、何よりも気分転換になってとても楽しいことですが、子どもにとっては大人が感じる以上に強烈な思い出となって心に残るのです。
みなさまも自分が子どものときに家族で旅行に行った思い出は今でもよく覚えているでしょうし、そのときの経験をきっかけに何かに興味を持ったり、さらにはそれが将来の進路へのきっかけとなったりした方もいるのではないでしょうか。

そういう意味ではもちろん「海外旅行」でもいいのですが、小学校で勉強するのは地理も日本の地理だけですし、歴史も日本史のみ、地学や気象なども基本的には日本国内のことが中心となるので、「中学受験」の勉強内容に直結するという意味では「国内旅行」の方がおすすめです。

ここでも大切なのは、やはり「予習」をすることです。まずはどこに行くのか、計画を立てるときから親子でいろいろと相談すると楽しいですし、興味もどんどん湧いてくる。どこに行くかはそれこそ自由に決めればいい。
世界遺産巡りでもいいですし、扇状地やリアス式海岸などの地形、河川の上流、中流、下流の違いを観察しに行くのでもいい。神奈川県の城ヶ島のように地層観察にはもってこいの場所もあるし、幕末や維新の時代が好きなら長崎に行ってみたい。海産物などその土地のおいしい食べ物を食べに行く、青森のリンゴ畑、山梨のブドウ畑、一度見ておくとどの県には何があるのか強烈な記憶が残ります。工場見学なんかもいいでしょう。
事前にいろいろと調査することで想像をかきたててから、実際にその土地を訪れる。親子で行けば楽しいし、興味は育つし、知識も増える。まさに一石三鳥ぐらいの最高の学びだと私は思います。

息子が中学受験をしていたころに見ていたわけではないのですが、NHKの「ブラタモリ」という番組が、小学校の社会や理科で学ぶ知識をおもしろく紹介していて、親子で学ぶ中学受験にはもってこいの番組だと感じました。これを見て「実際に行ってみたい」と思ったところに旅行するのもいいと思います。
例えば先日の番組では富山県の立山を訪れ、室堂平がどうやってできたのか、なぜ安山岩と花崗岩が同じ場所にあるのか、氷河によってU字谷が作られる実験などを紹介していて中学受験で出てきそうな知識が満載、それを楽しみながら学べます。

もうひとつのおすすめは、外国人観光客に人気の場所に行ってみること。たとえば北海道にスキーに行くとすごい数の外国人観光客が来ています。日本にいながら「国際社会」を体験できる。世界にはこんなにいろんな人たちがいるんだと子どもながらに感じたことがきっかけで、広い視野を持てるようになるかも知れません。

夏休みや冬休み、春休み、連休など、学校が休みの時は日常とは違うこういう経験をさせられるこの上ないチャンスなのです。いつでも行ける塾に夏休みにも通うなんて、本当にもったいないと私は思います。

“かずとゆか”さんのこれまでの記事 今月の"家族のテーマ"バックナンバー
小学生のうちに身に付けておきたい力【その1】―毎日、勉強机に座る習慣
小学生のうちに身に付けておきたい力【その2】―自信と意欲
小学生のうちに身に付けておきたい力【その3】―知的好奇心
小学生のうちに身に付けておきたい力【その4】―コツコツとがんばる力
我が家の子育てと教育方針【その1】―中学受験をしてもバイオリンを止めずに続けさせた理由
我が家の子育てと教育方針【その2】―自分の考えを持つということ
我が家の子育てと教育方針【その3】―楽しませることの大切さ
我が家の子育てと教育方針【その4】―社会性が何よりも大切
我が家の子育てと教育方針【その5】―人とは違うことをするということ
楽しみながら親子で学ぶためにできること【その1】―とにかく実物を見せること
楽しみながら親子で学ぶためにできること【その2】―小学生新聞購読のすすめ

[かずとゆか]


■プロフィール かずとゆか


フルタイムの共働き夫婦。執筆担当の夫はずっと塾には通わず公立小中から県立高校を経て東大・京大現役ダブル合格。高校在学中には交換留学生としてオーストラリア・クイーンズランド州に1年間滞在した。東京大学工学部卒業後、外資系証券会社に入社、数社を渡り歩き現在に至る。
取材担当の妻は都内私立中高一貫の女子校から私立大学工学部卒業の当時は希少だった理系女子。邦銀のロンドン拠点赴任を経て現在は外資系証券会社に勤務。仕事は絶対に辞めないというこだわりのもと子育てや家事との両立を目指している。子育てが一息ついた現在は社内の東北被災地ボランティアを通し社会貢献にも努めている。
勉強は塾に行かなくてもできるという信念から、息子も大手進学塾には通わずに中学受験に挑戦。少年野球とヴァイオリンを最後まで続けながら都内国立中学に合格した。ブログ「大手進学塾に行かない共働きの中学受験」、著書「小学生生活を犠牲にしない中学受験」を通して健全な小学生生活を犠牲にしない中学受験を提唱。

大手進学塾に行かない共働きの中学受験
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