保護者のみなさま

楽しみながら親子で学ぶためにできること【その2】―小学生新聞購読のすすめ

2017年10月01日

新聞

勉強することとは知識をつけること、と思われている方が多いかも知れません。確かに中学受験に限らず、入試問題というのは知識を問われる問題が多いことも確かです。でも私たちの考えでは知識をつける、増やすというのは決して「目的」ではないのです。知識というのは、子どもの知的好奇心や学習習慣、学習意欲がきちんと育てば、その結果としてついてくるものだからです。

息子の中学受験を通していくつかの学校の入試問題を目にしましたが、そのときに感じたことは、入試を実施する中学校が入学してほしいと思っているのは、決して「たくさんの知識を詰め込んできた子」ではないということです。そうではなくて「土台としての基礎を深く理解していて、そこから発展して考えることができる子」を求めている。なぜならそういう子が「中学に入ってから伸びる子」だからでしょう。

では「中学校に入ってから伸びる子」に育てるにはどうしたらよいのでしょうか。私たちの考えとしては、まずは小学生としての学習習慣を身に付け、土台となる基礎をきちんと理解できるようにしておくことがひとつ、そして知的好奇心や学習意欲を育て、それを原動力に「考える力」を養うことだと思います。

そのために楽しみながら親子で学べる材料として、おすすめしたいもののひとつが「小学生新聞」です。購読料もリーズナブルですから、ぜひお子さまが低学年のときからの購読をおすすめします。子どもがまだ自分で読めなくても、低学年のうちは親が読み聞かせてあげればいいのです。むしろ最初は親が一緒になって読んであげる、それが子どもの興味を引くいいきっかけになると思います。

そんなもの、お金を出して購読しなくてもインターネットで調べればいいじゃない、そう思われる方もいるかも知れません。でも毎日新しい記事が載った「新聞」が食卓に置かれていて何気なく手に取って読める、そういった手軽さにはインターネットもかなわないのではないかと経験的に思うのです。(※【編集部註】日刊ではない小学生新聞もあり、2017年10月現在、朝日小学生新聞、毎日小学生新聞は日刊、読売KODOMO新聞は週刊で毎週木曜日に発行されています。)また、記事の掲載場所や文字の大きさなどからニュースの重要度が読み取れたりするのも新聞ならではだと思います。

何もすみからすみまで全部熟読する必要はありません。ぱっと見て興味がありそうなところだけを親子で一緒に読んでみる。そんな習慣がつけばしめたものだと思います。時事ニュースなどがわかりやすく解説されているので、私たち大人にとっても「ああ、そういうことなのか」と改めて理解が深まり、ためになることも多々ありました。

ポイントはやはり毎日届く「新聞」であることだと思います。今まさにテレビなどで話題になっていることについての記事だからこそ、興味を引くのです。これが「週刊」や「月刊」だと今ひとつ鮮度が落ちる気がします。そして読むだけでなく、それについてどう思うのか、自分はこう思うけど、こんなことを主張している反対意見の人もいるんだよ、といった議論が親子でできれば最高だと思います。
今、世間を騒がしている北朝鮮問題も、アメリカはどう考えているか、中国やロシアの思惑はどうなのか。国と国との関係は子どもには難しいようでも、意外とお友だちとの人間関係に置き換えてみれば、何となく理解できたりするのです。
そしてなぜ現在のような国際情勢になったのかを考えると、それは歴史と切り離せないことが分かります。そうやってどんどん興味が広がっていくことで、知的好奇心は育っていきます。

中学入試では「時事問題」がよく出題されますが、それはこういった親子での議論などを通して、「普段から考える習慣がついている子かどうか」を中学校が問うているのだと私たちは思っています。決して塾が編集した「今年の重大ニュース」というテキストで、付け焼刃に知識を詰め込んだ子を入学させたいと思っているわけではないのです。

“かずとゆか”さんのこれまでの記事 今月の"家族のテーマ"バックナンバー
小学生のうちに身に付けておきたい力【その1】―毎日、勉強机に座る習慣
小学生のうちに身に付けておきたい力【その2】―自信と意欲
小学生のうちに身に付けておきたい力【その3】―知的好奇心
小学生のうちに身に付けておきたい力【その4】―コツコツとがんばる力
我が家の子育てと教育方針【その1】―中学受験をしてもバイオリンを止めずに続けさせた理由
我が家の子育てと教育方針【その2】―自分の考えを持つということ
我が家の子育てと教育方針【その3】―楽しませることの大切さ
我が家の子育てと教育方針【その4】―社会性が何よりも大切
我が家の子育てと教育方針【その5】―人とは違うことをするということ
楽しみながら親子で学ぶためにできること【その1】―とにかく実物を見せること

[かずとゆか]


■プロフィール かずとゆか


フルタイムの共働き夫婦。執筆担当の夫はずっと塾には通わず公立小中から県立高校を経て東大・京大現役ダブル合格。高校在学中には交換留学生としてオーストラリア・クイーンズランド州に1年間滞在した。東京大学工学部卒業後、外資系証券会社に入社、数社を渡り歩き現在に至る。
取材担当の妻は都内私立中高一貫の女子校から私立大学工学部卒業の当時は希少だった理系女子。邦銀のロンドン拠点赴任を経て現在は外資系証券会社に勤務。仕事は絶対に辞めないというこだわりのもと子育てや家事との両立を目指している。子育てが一息ついた現在は社内の東北被災地ボランティアを通し社会貢献にも努めている。
勉強は塾に行かなくてもできるという信念から、息子も大手進学塾には通わずに中学受験に挑戦。少年野球とヴァイオリンを最後まで続けながら都内国立中学に合格した。ブログ「大手進学塾に行かない共働きの中学受験」、著書「小学生生活を犠牲にしない中学受験」を通して健全な小学生生活を犠牲にしない中学受験を提唱。

大手進学塾に行かない共働きの中学受験
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