保護者のみなさま

おうち実験室~親子で発見する算数と理科 第18回:割合を調べて同じ味のスポーツドリンクを作ろう!

2016年05月01日

グラスに入った冷たい飲み物

「割合」と聞くと「割合を出す公式ってどうだったかな?」「割合ってなんだか面倒だったよな」と思う人も多いことでしょう。そもそも「割合って何に使うんだろう?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
割合が便利な理由の一つは、「もとにする量」が違っても同じ性質のものを作ることができるということです。例えば味も性質の一つです。ここでは、粉から作るスポーツドリンクで実験をしながら「割合」を学んでみたいと思います。

みなさんは、粉を水に溶かして作るスポーツドリンクを飲んだことがありますか? 自分で作ってみたら、濃すぎたり、薄すぎたり…という経験がある人もいるかもしれませんね。決められた「割合」で粉を水に溶かすとおいしいスポーツドリンクができます。
ここに、水1キログラムに粉74グラムを溶かすとちょうどよい濃さになるスポーツドリンクがあります。水500グラムの場合は粉を何グラム解かすとちょうどよいでしょうか? 計算して、味見もしてみましょう。

<準備するもの>
・水     決められた量
・はかり
・計量カップ
・スポーツドリンクの粉     計算した量
・1リットル入るビン(水筒など)

1.基本の味を調べよう
「まずは味見をしておかなくちゃ!」ということで、1キログラムの水に74グラムの粉を溶かして味を調べておきましょう。
水1キログラムは1000グラムでした。重さをはかってももちろん良いのですが、水1000グラムはちょうど1000ミリリットル、つまり1リットルでしたので計量カップでもはかることができます。なぜちょうどになるのかというと、もともと重さの単位は水を基に決められたからです。
作ったら味見をして、この味を覚えておいてくださいね。

2.基本の濃さを割合で表そう
1000グラムの水に74グラムの粉を溶かすと、ちょうど良い濃さになることを確かめることができました。基本の水と粉の重さの関係を「割合」で表してみましょう。「割合=比べられる量÷もとにする量」でした。比べられる量は粉の量、もとにする量は水の量なので「74÷1000」を計算して0.074という「割合」が出てきました。これは、水を1と考えた場合、粉が0.074になるという意味です。水に対して粉の量はずいぶん少ないですよね。

3.水500グラムでは何グラムの粉が必要でしょう?
さきほどの計算で、水に対する粉の「割合」は0.074ということが分かりました。500グラムの水には何グラムの粉を溶かせばいいでしょう?
「割合=比べられる量÷もとにする量」の式の中で「割合」と「もとにする量」は分かっています。比べられる量を出すには「もとにする量×割合」を計算すればよいので「500×0.074」を計算すると37となります。37グラムの粉がいることが分かりました。

4.計算する時は全体を見渡すことも大切
ここで一つ大切なことがあります。それは、算数の問題を解くときには全体を見渡すことが大切だということです。
水500グラムに注目してみます。基本の「割合」を計算した時に、水は1000グラムでした。そうです、今回は水を半分にしただけなのです。ということはつまり粉の量も半分にすればよいので「74÷2=37」として出すこともできますね。

5.コップ1杯のスポーツドリンクを作ろう
最後に、ちょっと飲むにはちょうどよい、コップ1杯のスポーツドリンクを作ってみましょう。水200グラムを使います。粉は何グラム必要でしょうか?
粉の重さ(比べられる量)を出すためには「もとにする量×割合」を計算すれば良いので「200×0.074」で14.8グラムということが分かりました。
でもここでもよく見てみると、水の量が基本の1000グラムの5分の1になっていることが分かります。もう一つの計算方法はもう分かりますね!

最後に、みなさんが計算した量でコップ1杯のスポーツドリンクを作って味見をしてみて下さい。いかがですか? 基本の濃さと同じだったでしょうか?
このように、「割合」を同じにすると同じ濃さ、同じ味のものを作ることができます。袋に書かれている水の量が1リットルで、でも今はコップ1杯しかほしくないな、というときでも、計算すればスポーツドリンクを欲しい分だけ、ちょうどよい濃さで作れるので便利ですね。
13回で「比」と共に紹介したアイスクリームや、14回の「倍と比の関係」で紹介したホットケーキでも同じ味をもう一度作ることができました。苦手な人が多い「割合」「比」「倍」は仲間です。味のような性質を伝える時にはとても役に立つのです。

[中牟田 宴子]


中牟田 宴子

■プロフィール 中牟田 宴子(なかむた やすこ)


家庭教育研究家。
九州大学卒業。大学では認知心理学を専攻。高2と中3の男の子の母。

大学卒業後は大手メーカーでシステムエンジニアとしてプログラムの設計と開発を担当する。その後育児期間を経て現在は、認知心理学を基に数学と科学などのつながりを学べる「算数・数学塾」を企画運営しながら家庭教育を研究。子どもたちが不思議なものに出会って驚いたり感動したりする瞬間に立ち会えるのが幸せ。
2012年より東京大学大学院工学系研究科で工学教育にも関わっている。
2008年に立ち上げたNPO法人センス・オブ・ワンダーの代表も務め、東京大学工学部や研究機関と共に子どものためのサイエンスカフェなどを企画開催。

NPO法人センス・オブ・ワンダーのブログ
http://sense-of-wonder-2008.cocolog-nifty.com/blog/

子供と学ぶ家庭教育のススメ~家庭教育研究所 家庭で伸ばす子供の才能~
http://homeeducation.cocolog-nifty.com/blog/
「算数・数学塾」の企画・運営の中で発見したことや、二児の母として子どもを育てる上で実践してきた家庭学習のヒントとその成果などをつづったブログです。

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