保護者のみなさま

中学受験、親のやるべきこと

2016年05月01日

ゾウの親子

小学校の受験(いわゆるお受験)は親の受験と言われますが、塾の行き帰りも一人では行けない幼児ですし、入試でもかなり「親」を見られるのですからそれも当然です。一方、大学受験は、塾や志望校を選ぶことから勉強はもちろん、願書を書くことまで本人がやるのがふつうです。そして中学受験はその間のどこかにありますが…

小学校高学年くらいの本人の成熟度は個人差が大きいですし、親の考え方も様々ですから、関わり方についてはかなり幅があります。

例えば、まずは中学受験するという選択をして、塾を選んで手続きをすれば、勉強は本人と塾に任せるということもありえます。その場合、親の主な役割は金銭負担ですね。私自身が中学受験をしたときはこんな感じで、昔はそういう家庭が多かったと思います。

一方、私が親の立場になり、子どもの中学受験をしたときには、まったくそんなものではなくて、学習サイクルを組み立てるにも、弱点の洗い出し・対策から、学校選びまで深く関わっていました。

何が正解ということではないのですが、親の関わりが大きいタイプの中学受験について考えてみます。

そもそも、中学受験で得られる「果実」が何かというと(「中学受験のメリット」参照)、以下の二つが柱になると思います。

・学校のカラーを選んで入学し、充実の六年間を過ごせること
・中学受験勉強そのもの(教養や学問の基礎を作る)

これを、親のサポートで大きくできるならば価値があるし、逆に損なうような関わり方はやめたほうがいいと考えればわかりやすいでしょう。

一つ目の学校選びについてですが、親子で学校を実際に見に行き、本人の意思を尊重するとしても、その「本人の意思」は親の言動と無関係に作られるわけではありません。親がどのような学校を候補として提示して、どのような順序で連れていき、どのような言葉かけをするかなどで、大きな影響を受けることがあります。

親としては、現在の本人の意思だけでなく、将来にわたる本人の幸せを織り込んで、大人になった本人の意思を補うような形で判断を助けることができれば理想的です。逆に、親の見栄とか、好みとかが大きくなりすぎたら「果実」を損ないます。それらは子育てポリシーにも関わることですから、まったく影響されないのがよいとまでは言いませんが。

そして二つ目の勉強についてです。小学生、初めての受験勉強ですから、勉強をしっかり積み重ねる意欲もスキルも未熟なのが当たり前で、親がある程度サポートすることで勉強の効率が大きく向上することが多いと思います。

かといって、あまり手を貸し過ぎると、逆に意欲を損なうのではないか、自立心を育てられないのではないかと心配になることもあるでしょう。

その心配はある意味もっともで、力のある親ほど、マイナスになるところまで子どもの勉強に入れ込んでしまうことはありえます(と、自戒をこめて)。

適切な線に迷うときは、「中学以降の学習をスムーズにするような助けになっているだろうか?」と考えてみるとよいと思います。

無理なく効果的な学習をするところを親が手助けして、その結果、わかった、おもしろかったという感触が得られ、親もそれに共感して喜ぶという体験をしていけば、次も勉強に向かいやすくなりますし、その積み重ねの成果として成績も向上するでしょう。さらにその先に中学合格という大きな成果も得られれば、それはしっかりした学習習慣として今後につながります。

また、能力の凸凹が大きいタイプの場合、塾での学習ではうまく噛み合わない部分が出てくることがあります。そのギャップを埋めるために必要なことは何なのか、親が個別に見極めて対応することで大きな成果が上がるかもしれません。

けれど、単に勉強しないと怒られるとか、テストの成績が良ければ褒められる(悪ければ怒られる)ということで無理やり勉強の量を押し付けられていけば、目先の成績は取れても、勉強の意欲も続きませんし将来にもつながりません。

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[アンダンテ]


■プロフィール アンダンテ(あんだんて)


中学受験で全落ちして公立中学に通うが、半年後の欠員募集によって女子学院に転入。大学受験では全勝し現役で東京大学理科二類に入学。同大学院修士卒。現在はメーカー勤務。国語が苦手な次男、算数が苦手な長女の中学受験生活を綴ったブログ「アンダンテのだんだんと中受日記」が人気ブログとなり、『はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと』(ダイヤモンド社) として出版された。

アンダンテのだんだんと中受日記
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