保護者のみなさま

中学受験のメリット

2016年03月01日

山と青空

中学受験と高校受験では、時期が三年ずれていますし選抜の方法も異なります。子どもによって、発達の時期や得意不得意などは様々ですので、中学受験のほうが向いている子、高校受験に向いている子、どちらもいます。

わが家では、長男が「発達ゆっくり」タイプで、中学受験は見送りました。小学生時点では字の読み書きや注意力などいろいろと難がありましたが、中学生になって大きく成長し、周囲にかなり追い付くことができたので高校受験は好都合でした。一方、次男は早くから時間感覚に優れていて集中力があり、中学受験向き。長男は高校受験で、次男は中学受験でそれぞれ十分に力を発揮することができ、いずれも本命校に合格しました。

というわけで、向き不向きという意味でいうと、この二人の進路は「正解」だったといえるでしょう。ただし、第三子(娘)については上の二人ほど極端な特徴がなく、どちら向きかはっきりしなかったので、成り行きでどちらでもいいやと構えていたのですが…

次男が私立中学に一年、二年と通ううち、すっかり気が変わって、娘は中学受験させることに決めてしまいました。

現在、娘は楽しく私立中に通っています。

子どもを公立中と私立中に通わせてみて、一番の違いは「居心地」でした。中学生というのは、中二病という言葉もあるように、揺れたり荒れたりと難しい時期なので(それも正常な発達ではありますが)、「親がしっかりしていて子どもを守ればいい」では済まなくなります。そのときに、子どもが自分に合った環境や仲の良い友人たちに守られて楽しい学校生活を送っているというのは、とてつもなく大きなことです。

しかも、高校受験で途切れることなく、思春期前後を丸ごと過ごすことができます。ここで、安定した友人関係を築き、その中から自分が何者であるかを見出していけば、それがしっかりした人生の基礎となり、その後の進路へとつながっていくのです。

地域の公立中というのは、いわば「無色」の学校です。もちろん学校により(あるいはそのときの校長により)多少の違いはありますが、地域の誰でも通えなくてはいけませんから、むしろ強烈な個性があったらいけないわけです。

私立には「色」があります。それぞれに建学の精神、ポリシーがあり、それに合わせて学校運営を行います。そうした積み重ねが伝統となり、それにひかれる人がその学校を選び、また受け継いでいくのです。

中学受験最大のメリットは、学校のカラーを選んで入学し、充実の六年間を過ごせることです。

そして、次に大きなメリットは、中学受験勉強そのものです。小学校での学びは、人として生活するための基礎(読み書きそろばん含む)を作るものですが、中学校からの学びは、教養や学問の基礎を作るものです。勉強内容は急に広く深くなっていきます。

中学受験をする場合は、ちょうど抽象的な思考が発達してくる高学年の時期に、文章を読み取ること、論理的な思考をすること、達意の文章として表現すること、考える材料となる知識を身につけることなど、幅広い内容をまとまりよく学習することができます。

このことが、中学以降の学習を支えます。また、周囲の生徒も同様の基礎を持っているので、響き合う学びを作っていくこともやりやすいわけです。私学は、それぞれのポリシーに従ってカリキュラムを組み、生徒たちの今後の人生を豊かにするための学びを全力で創りますが、その学習がきちんと成立するにも、学校の方針に沿った入試により生徒を選抜していることが重要なポイントになるのです。

このように見てくれば、中学受験をしたことが、大学受験にも有利に働くことは容易に想像できます。でもそれは主目的ということではなく、副産物のようなものです。「大学合格実績」のようなところにばかり目が行って学校選びをしてしまい、子ども本人にとって「合う学校」での六年間をフイにしたらそれこそ本末転倒です。

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[アンダンテ]


■プロフィール アンダンテ(あんだんて)


中学受験で全落ちして公立中学に通うが、半年後の欠員募集によって女子学院に転入。大学受験では全勝し現役で東京大学理科二類に入学。同大学院修士卒。現在はメーカー勤務。国語が苦手な次男、算数が苦手な長女の中学受験生活を綴ったブログ「アンダンテのだんだんと中受日記」が人気ブログとなり、『はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと』(ダイヤモンド社) として出版された。

アンダンテのだんだんと中受日記
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