保護者のみなさま

苦手科目の克服~理科・社会編

2015年12月01日

恐竜の骨格標本

算国は積み重ねの科目なので、「毎日コツコツ」取り組むのが重要です。そこへさらに理科も社会も毎日とは、なかなかできるものではありませんね。

科目の性質も違いますので、理社についてはむしろある程度まとまった時間を取るほうが得策かと思います。ここでは3つのフェーズに分けて考えてみました。

一つ目は「下準備」です。

わが家には三人の子どもがいますが、みんな理科が得意で社会が苦手です。能力的な凸凹の形(素質)は三人で見事にバラバラなのにちょっと不思議な気もしますが、これはおそらく、両親からの環境遺伝というのが関係しているのでしょう。かわされる会話、置いてある本などから、興味関心や知識、考え方などが理科については自然と入ってくるけれど、社会についてはそうでないということだと思います。

要するに、親の素養のあるなし。これはベースとして効いてきます。私は、末子の中学受験のとき、塾通いが本格化する前に、旅行に連れていったり、歴史漫画に誘ってみたり、いくつか試してみました。わが家に欠けている「素養」を補おうという趣旨です。

しかし、付け焼刃は本物にはかなわないらしく、やはり社会は苦手でした。劇的な効果があるとはとてもいえませんが、やらないよりはマシだったと思います。過大な期待はせず、親子で楽しめる程度にやってみたらどうでしょう。理科であれば、家でできる実験をしてみるとか、プラネタリウムや博物館に行ってみるなど。

二つ目は「基礎知識の獲得」です。

塾カリキュラムが進むのに合わせて、問題演習、テスト直しなどで勉強することになりますが、ここですいすい吸収していける下地がないと、だんだんぐちゃぐちゃになってきます。あれもこれも聞いたことがあるようなないような、なんだっけという具合です。

理科でも社会でも、理解したり暗記したりしておくべき基礎知識がいろいろあります。暗記であれば地道に少しずつ取り組むのが吉かと思えば、不得意な場合には案外そうでもなく、いくら続けても抜けていくばかりで全体像を結ばないということがあるものです。暗記といっても理科や社会の記憶は関連性や意味を持っているところがミソなので、全体を大づかみにできないといつまでも捗らないのです。

それよりは、長期休みなど、まとまって数日とれるときに一気に、「地理」や「歴史」など分野全体を浅く特急で復習すると突然「目鼻がついた」状態になってすっきりすることがあります。

いったん全体像がつかめれば、あとは「寝る五分前」チェックなど隙間時間でもちゃんと補っていくことができます。知識を確実にして、さっと取り出せるようにするにはやはり反復が効きますから、そこはコツコツです。

三つ目は「過去問演習」です。

わが家の社会は、あの手この手で工夫しても、なかなか知識面ではバッチリにならなかったのですが、入試問題というのは塾の確認用テストなどと違って、知識をそのまま聞いてくることは少ないものです。どのくらい細かい知識まで必要かは学校によって違いがありますが、ある程度土台となっている知識があれば、あとは応用です。

たとえば与えられた資料から読み取って答える、というように、「社会」というくくりでテストになっていても、実際に必要なものは、かなりの部分、読解力・数値を扱う力・論理的思考力・表現力だったりすることもあります。

過去問演習を通して、求められていることをしっかりと確認し、足りないところを補っていきましょう。考え方があやふやであればその部分こそ丁寧に追って親子で確認します。知識不足で考えるところまで行きつかないのであれば、必要な部分やレベルに焦点を当てて気合で暗記にスパートをかけていきます。

直前ならではの勢いを利用して、短期間にまとめて暗記すると結構効率よく覚えられたりします。過去問演習を通して、これまでとは違った角度から見ることで、理解できる部分があるようです。

社会では最後まで苦心しましたが、入試本番では、社会が特に足を引っ張ったということはありませんでした。結局、社会は苦手だったけど国語力で補ってなんとかなった気がします。国語力や計算力は理社においても重要です。

できれば六年冬に理社のスパートがかけられるように、それまでに国語や算数の基礎についてはしっかりしたものにしておきたいですね。

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[アンダンテ]


■プロフィール アンダンテ(あんだんて)


中学受験で全落ちして公立中学に通うが、半年後の欠員募集によって女子学院に転入。大学受験では全勝し現役で東京大学理科二類に入学。同大学院修士卒。現在はメーカー勤務。国語が苦手な次男、算数が苦手な長女の中学受験生活を綴ったブログ「アンダンテのだんだんと中受日記」が人気ブログとなり、『はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと』(ダイヤモンド社) として出版された。

アンダンテのだんだんと中受日記
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