保護者のみなさま

長い夏休み、時間枠を作って活用しよう

2015年07月01日

夏空

受験生活とはいっても、普段は学校があり塾があり、あるいは中学生なら部活もあり、一日のうち自分で組み立てて使える時間はかなり限られています。それに比べて、学校のない夏休み、これが一か月以上続くとなると、どんなにたくさんのことが進められるでしょうか。

ところが、あれもこれもと欲張って計画を立てたわりには、やり残しがたっぷりのまま終わってしまい、なんかあっという間だったな…と不完全燃焼に終わるというのは、とてもよくある話です。

なぜ「計算どおり」に行かないのでしょう? ひとつの大きな原因は、長い時間があると、人間というものはついゆっくりしてしまったり、横道に逸れてしまったり、だらけてしまったりするということです。1時間でやれることの量を1として、3時間、あるいは5時間あるからといって、すんなり3倍、5倍をこなせる人は少ないものです。

ですから、長い時間を効率的に活用しようと思ったら、時間を区切って短くしてしまうのがコツです。考えてみれば、学校でも塾でも、そういうふうになっていますね。自分の家で勉強するときも、「枠」を作ってそれぞれ色分けしてしまえばいいのです。

一日丸ごとあるとやっぱりだらだらしてしまうという場合は、やはり塾の講習などが強い味方です。例えば、午前中は塾(であればそうそう寝坊もできませんし)、お昼を食べてちょっと休憩したら、午後は自分の勉強、というようにすればそれだけでもずいぶん時間にはっきりした刻み目がついて活用しやすくなります。

さらに、午後もいくつかに区切って、計算や漢字・語句などの基本ドリルをやる時間、数学(算数)の時間、国語の時間、などとして、間にトイレやおやつなど短い休憩を挟むのもいいでしょう。

時間の枠をどのくらいのサイズにするかは、重要なところです。本人の性格によっても、やる内容によっても、最適な時間枠サイズは変わるでしょう。概ね、軌道に乗るまでは短めに設定するほうが無難です。慣れたら少し長めにしてもやれると思います。

そしてもう一つの重要なポイントは、計画と時間枠の関係です。ある時間枠である課題をやろうとしたとき、その時間枠は決めた時間が経ったら終わるのでしょうか、それとも課題が終了したら終わるのでしょうか。

どちらのタイプも一理ありますが、課題に思ったよりてこずったからといってだらだらと時間が長く取られるのは時間枠の趣旨に反します。予定の数の枠が取れなくなったり、疲労が溜まったりと、大きな狂いの元になりやすいからです。

「課題が済んだら終わり」パターンを採用するのは、予定時間もあまり長くなく(予定より延びても一日全体に響かない程度で収まるように)、かかる時間が読みやすい定型的な課題にしておくのがいいと思います。

娘の小6夏のときは、時間枠を大・中・小・ミニに分けて考えました。
・「大」は自由研究その他、イベント的な勉強(6時間)
・「中」は塾の宿題、テストの解き直しなど(80分)
・「小」は計算、一行題、漢字、語句をやる(50分)
・「ミニ」は暗記チェック(寝る前の10分間)

「小」と「ミニ」は一日ひとつずつを確実に取ります。これがいわば受験勉強の背骨になります。
「中」は勉強の中心です。80分にしたのは塾のコマに合わせました。これは、その日の状況に合わせて無理のない数で設定します。
「大」はお盆休みで塾がないなど、特別なとき。作業的な、長くやっていても飽きないもの、逆にいうと、まとまった時間がないと取り組みにくいものを入れます。

この場合「計画」を立てるということは、「大」「中」の枠に入れるものをそれぞれ優先順位順に並べておくことです。「大」「中」の枠は時間で切ってしまうルールですから、そのうちどこまで進むというのは決まっていません。だいたい、あらかた消化できたらリストに課題を追加していくイメージです。

このやり方の優れたところは、日々の枠をきちんとこなしていれば、「計画達成!!」という充実感が味わえるところです。数日風邪で寝込んでも、その日をなかったことにしてまた次から枠を入れていけば何の問題もありません。絶対計画倒れしないんです(笑) その割に、着々と進んで、夏の終わりには大きな成果が得られることでしょう。

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[アンダンテ]


■プロフィール アンダンテ


あんだんて●中学受験で全落ちして公立中学に通うが、半年後の欠員募集によって女子学院に転入。大学受験では全勝し現役で東京大学理科二類に入学。同大学院修士卒。現在はメーカー勤務。国語が苦手な次男、算数が苦手な長女の中学受験生活を綴ったブログ「アンダンテのだんだんと中受日記」が人気ブログとなり、「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと」(ダイヤモンド社) として出版された。

アンダンテのだんだんと中受日記
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