祖父母のみなさま

足りない学費を補うための奨学金以外の方法とは

2021年02月01日

教育費

子どもが中学や高校受験を迎えるころになると必要性を感じる教育費。生まれた時から計画的に学資保険に加入するなどの準備をしていれば、ある程度用意することができると思います。ところが準備を始めるのが遅かったり、途中で思いがけない出費があったりすると必要な金額が用意できないことも考えられます。そんな時に教育費を補う方法の一つが奨学金です。(※奨学金の詳細はコラム「奨学金の考え方」をご覧ください。)


■奨学金を利用する際の注意点



奨学金は大きくわけて給付型と貸与型の2つに分類されます。
返済義務のない給付型は日本学生支援機構をはじめとして、地方公共団体、民間団体、大学などでも募集があります。給付型の奨学金は世帯の収入のほか、学生の学力も考慮されます。
まずは選考基準の内容で対象になるかを確認して、給付型の申請が難しい場合に貸与型を利用するようにしてください。
給付型の中で新聞奨学金を選んだ学生さんの話を聞くことがありますが、午前2時過ぎからの仕事は昼間勉強する学生にとって厳しい環境に置かれます。途中で辞める場合は、貸与された学費をまとめて返済しなくてはならないので、本当に最後まで勤めることができるか考えたうえで選ぶようにしましょう。

そして奨学金を考えるときに気を付けるべきは貸与型です。
貸与型は文字通り、お金を借りることになるので基本的に借りる学生本人に返済義務が生じます。つまり、学校を卒業して就職した時点で借金を背負うことになるので、社会人として金銭的にはマイナスからスタートすることになります。このことをしっかり認識したうえで利用したいものです。

次に、教育資金が足りなかった場合、奨学金のほかにはどのような方法で準備することができるのか、考えてみましょう。



■貯蓄・投資



中学受験が終わったところであれば、大学まであと6年間コツコツ貯蓄をすることができます。ただし、私立中学、高校に進学するとその間もそれなりの額の学費の出費があるので大きな金額は難しいかもしれません。しかし、たとえ5,000円でも1万円でも定期預金などで積み立てておくようにしましょう。
また、商品の選び方によっては非課税のNISA口座を利用した投資信託で積み立てる方法もあります。可能な範囲で貯めていきましょう。



■教育ローン



お金を借りる点は奨学金の貸付型と同じですが、基本的に親または保護者が借りることになるため親等に返済義務が生じます。お子さん本人に借金をさせたくない場合、教育ローンを利用するのも一つの方法です。
日本政策金融公庫の国の教育ローンをはじめとして、各種銀行、金融機関で取り扱っているので、取引のある銀行や近隣の金融機関で検討してみると良いでしょう。それぞれの金融機関で貸付金利に差があるので、金利の低い金融機関からいくつか候補を絞って相談してみると良いと思います。
なお、新型コロナウイルス感染症にかかる特例措置として、日本政策金融公庫など教育ローンの貸付が受けられる世帯年収が引き上げられているところもあるので、以前対象外だった世帯の場合でも改めて確認をしてみると良いかもしれません。



■すでに加入している親の保険から借りる



親等が加入している中で貯蓄型といわれる保険があると、そこから貸付を受けることが可能な場合があります。これを契約者貸付といいます。貸付を受けられる種類としては終身保険、養老保険、個人年金保険、外貨建て終身保険などがあります。
教育ローンより金利が安いとは限りませんが、いろいろな書類を提出する必要なく、スピーディーかつ手軽に貸付を受けることができるので、どうしても入学金の支払いに間に合わない場合など、ほかの教育資金が入ってくるまで契約者貸付で充当する、といった使い方ができます。

ただし、返済しないと保険が減額されたり、失効する可能性がありますので短期間で返せる目途のつく用途に利用した方が良いでしょう。



■まとめ




新型コロナウイルスが広がりさまざまなところに影響が出ている今、教育資金が思うように準備できない方も増えていると思います。社会人としてスタートを切る子どもたちに借金を負わせマイナススタートをさせないためにも、計画的な資金準備を心がけて、まずはできる限りの貯蓄、次に給付型の奨学金を利用し、難しい場合は貸与型の奨学金や親等が貸し付けを受ける方法などの併用を考えてみてほしいと思います。



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[矢澤 理惠]


矢澤理惠

■プロフィール 矢澤 理惠


株式会社オフィスヤザワ代表
CFP®
WAFP関東(女性FPの会)元理事

ファイナンシャル・プランナーを目指したきっかけは「知らないと損をする」ことを自分で実感したため。
祖父母の相続時に発生した「争続」、何の対策もしておらず2度も払った多額の相続税。
その時に「前もって知っている大切さ」に気づき、知っていると得をする、幸せになることが世の中にたくさんあるとお知らせするべく、個人相談、執筆を行うとともに、資産運用・ライフプランニング・相続セミナーを3本柱としてとして活動中。

■経歴
郵政省時代、東京都港区の特定郵便局に勤務。その後、横浜に転勤、半年後に民営化を控えた平成19年に退職し、独立系ファイナンシャル・プランナーに転身。FPのかたわら、自由が丘でローカーボCafé&Barの店長としてバーテンダーを務めた。
2018年7月車のパーツショップを、2019年10月には横浜市青葉区にてローカーボ(低糖質)のダイニングバーをオープン。
現在は3足のわらじを履いている。


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