祖父母のみなさま

学資保険だけで進学費用を準備できるか確認しておこう

2021年01月01日

貯金のイメージ

大学や専門学校の学費は高校までと比べて高い傾向にありますが、具体的な金額を把握できているでしょうか。必要な金額とともに、契約している学資保険でその費用を準備できるのかどうか確かめておきましょう。


■わが家の学資保険、いつ、いくら受け取れる?



中学受験を考えている小学生親子、高校受験を控えている中学生親子は、目の前の進路の先の大学進学も十分に見据えていることでしょう。ただ、お金の問題は「後からでもどうにかなる」「どうにかする」と考えがちです。いざとなれば、奨学金や教育ローンという手段があることを知っているからです。

確かに、次善の策として貸与型の奨学金や教育ローンを使う方法はありますが、子どもが小中学生のうちからお金を借りる前提で教育資金を用意しようとするのはNGです。まずは保護者の収入の中からしっかり準備していきましょう。

代表的な教育資金の準備方法として「学資保険」があります。一口に学資保険と言っても、その内容はさまざまです。家庭で契約している学資保険は、進学資金すべてをカバーできそうでしょうか。

多くの場合、子どもが生まれた頃の契約で、遅くとも小学校入学前までには契約しているはずです。将来の具体的な進路を決めているわけではなく、かかる教育費も把握していなかった頃の話です。

本来であれば、子どもの大学進学費用を算出し、その金額を受け取れる契約内容にすべきところですが、家計に大きな負担のない範囲でキリのいい月額1万円の保険料設定や、満期保険金を100万円、200万円というきれいな数字で契約しているケースも見られます。

「学資保険があるから、教育資金は大丈夫」という保護者の声を聞きますが、契約時は必要な目標額を知らなかったのですから、正しい目標額を設定できていたのかどうか確かめる必要があるのです。

払ってきた保険料の内訳の何割かは医療保障のためのもので貯蓄に回っていなかったり、途中でお祝い金を受け取ったことで大学費用として予定していた金額に足りなくなっているケースもあります。学資保険を契約していれば大丈夫なのではありません。その中身が大切なのです。

もし、必要とするであろう進学費用に足りない場合は、元本を減らさない方法で用意するようにします。



■目標は高3秋に500万円



学資保険の契約内容は、子どもが高校3年生の秋までに500万円を受け取れるものであれば合格点です。大学生の4割は私立大学の文系に属しています。具体的な子どもの進路が決まっていない段階では、この私立大学文系の4年間の平均費用500万円が目安になるからです。

受取時期が「秋までに」というのも大事です。受験方法はいくつかあるのですが、受験時期が早いものは入学手続き時期も早く、高校3年生の秋、10月頃という学校もあります。今の段階で子どもがどの受験方法を選ぶのかは決めていないでしょうから、早い時期のものに合わせる必要があるのです。

学資金を分割で受け取るプランの場合は、前述の高校3年生の秋までに、入学手続きに必要な金額を受け取れるのであれば大丈夫です。

学資保険で受け取ることのできる金額と受取時期の両方をチェックしてみて、金額は大丈夫だけれど受取時期が間に合わない場合、必要なお金は別の方法で用意します。家計には教育資金以外の貯蓄があるはずですから、学資保険の受取時期まで数か月間借りてもいいでしょう。家の中での貸し借りですので、借入利息は不要です。

用意できる金額が足りない場合には、不足額を急ぎ貯め始めます。毎月の積立額は次の式で計算できます。現在は金融機関にお金を預け入れても金利が低いので、計算では考慮しません。



毎月の積立額の計算式

現在、中学1年生の1月で、用意したい金額を500万円、学資保険で受け取れる金額が200万円とするのであれば、式は(500万円-200万円)÷58か月となり、毎月の積立額は5万1,725円になります。

子どもの成長とともに食費などの基本生活費が増えても、保護者の収入が比例して増えるわけではありません。5万円超の貯蓄を取り分けるのは簡単ではないと思いますが、家計にメリハリをつけて節約できるところは節約をして、未来の教育資金のための貯蓄計画を実行するようにしましょう。



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[菅原 直子]


菅原直子

■プロフィール 菅原 直子


ファイナンシャル・プランナー(AFP)、教育資金コンサルタント

すがわら・なおこ●会計事務所向けオフコン販売、外資系生命保険会社勤務・同代理店経営を経て、1997年よりファイナンシャル・プランナー。教育資金コンサルタントとして公私立高校での保護者・生徒・教員のための進学資金セミナーおよびライフプラン講座・相談会は250回超。神奈川県を中心に家計や保険の見直しの個人相談も行う。地元湘南地域密着のFP活動も展開中。3男子の母。セミナー記録と子育てを含む日々の雑感は、ブログ「湘南らいふでざいん」でどうぞ。

■著書
共著『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)
『子どもの教育費これだけかかります』(日労研)

■所属団体
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
子どもにかけるお金を考える会 http://childmoney.grupo.jp/
FPライフ湘南 http://shounan.michikusa.jp/


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