祖父母のみなさま

高校時代に利用できる奨学金

2020年10月01日

教育費

高校生の奨学金は、大学生や専門学校生が利用する奨学金に比べ、生徒にも保護者にもあまり馴染みがないようです。高校の学費は家庭で負担できるものとされており、奨学金を検討する必要性を感じられないからかもしれません。
しかし、経済的な理由で高校進学をあきらめたり、中途退学する生徒は存在します。高校以降の進学をあきらめる生徒もいます。ウチは大丈夫という保護者も、いざという時のために、高校生が利用できる奨学金制度を知っておいて損はないでしょう。


■「高校生等奨学給付金」は授業料以外の費用をカバー



「高校生等奨学給付金」は平成26年度に開始され、高校の授業料を補助する「高等学校等就学支援金(平成26年度開始、令和2年4月改正により一定所得未満世帯の私立高校授業料の実質無償化)」でカバーできない教科書や教材、PTA会費や教科外活動費などの費用をサポートするものです。

高校入学後に高校を通じて案内があり、手続きは7月頃です。給付されたお金はもらいっぱなしでよく、返す必要はありません。

給付額は、世帯状況と国公立高・私立高の別などにより異なりますが、1年間あたり3万2,300~13万8,000円です。令和2年度は、新型コロナウィルスの影響によるオンライン学習のための通信費に相当する額として、非課税世帯に1万円が加算されます。


高校生等奨学給付金

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給付対象は、生活保護世帯と住民税の所得割が非課税の世帯です。該当しないと残念に感じてしまいそうですが、該当しないということは、保護者にしっかりとした収入があって学費を自己負担できるということです。わが子が人生を切り開く力をつけるための必要経費と割り切って、学費を負担してあげてください。この先、何らかの事情によって家計が急変した場合などは、学校または都道府県へ申し込んで支援を受け、子どもが勉強を続けられるよう応援するといいでしょう。


■貸与型の奨学金は計画的に利用



高校生が利用できる奨学金制度のうち、都道府県が貸付を行う制度は、子どもが在籍している学校を通じて申し込みます。高校1年生の4月分から借りたい場合には、中学3年生の秋の案内を逃さずに「予約」の手続きをする必要があります。
中学校側は、生徒の家計状況を気にかけていたとしても、生徒と保護者の個人情報に触れることにためらいがあることから、積極的かつ個別に奨学金制度を案内しない可能性があります。利用を希望する場合は都道府県の教育委員会など、奨学金の窓口のホームページで情報を集めておき、進路相談の早い時期に中学校の先生に伝えておくといいでしょう。

なお、都道府県によって奨学金が振り込まれる時期が異なります。初回の振り込みが4月のこともあれば、4~9月分が7月ということもあります。家計の資金繰りのために、給付額とともに受取時期も把握することが大切です。

ところで、借りた奨学金は、いずれ返さなくてはなりません。無利子の奨学金を毎月2万円借りると、総額は3年間で72万円(=2万円×12か月×3年間)になり、元本だけとはいえ、楽に返済できない可能性もあります。

高校時代の学費全額を保護者が用意できない場合、国や自治体、民間団体などの奨学金で、まずは返す必要のない給付型を利用するようにします。それでも不足するようであれば、無利子の貸与型→有利子の貸与型の順番で高校時代の学費の準備を計画するようにしましょう。



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[菅原 直子]


菅原直子

■プロフィール 菅原 直子


ファイナンシャル・プランナー(AFP)、教育資金コンサルタント

すがわら・なおこ●会計事務所向けオフコン販売、外資系生命保険会社勤務・同代理店経営を経て、1997年よりファイナンシャル・プランナー。教育資金コンサルタントとして公私立高校での保護者・生徒・教員のための進学資金セミナーおよびライフプラン講座・相談会は250回超。神奈川県を中心に家計や保険の見直しの個人相談も行う。地元湘南地域密着のFP活動も展開中。3男子の母。セミナー記録と子育てを含む日々の雑感は、ブログ「湘南らいふでざいん」でどうぞ。

■著書
共著『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)
『子どもの教育費これだけかかります』(日労研)

■所属団体
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
子どもにかけるお金を考える会 http://childmoney.grupo.jp/
FPライフ湘南 http://shounan.michikusa.jp/


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