祖父母のみなさま

英語を勉強する意義―海外に行くことができない今こそ考えよう

2020年06月01日

英語の教材

本当は、この回では「留学のススメ」を取り上げる予定でした。ただ、2020年6月現在、新型コロナウイルスの影響がどんどん拡大し、自由に留学に行ける雰囲気ではなくなってしまいました。では、当分の間、英語は必要なくなるのか、将来的に留学を考えない方がいいのかなど、今こそ、英語を勉強する意義を考えてみたいと思います。

■留学は年々身近になってきていた



留学期間別留学生 数の推移

留学期間別留学生 数の推移

出典:文部科学省「『外国人留学生在籍状況調査』及び『日本人の海外留学者数』等について」平成31年1月18日
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上記の文部科学省のデータを見てください。長期の1年以上の留学は少なくなっているものの、1か月未満の留学については増加傾向が続いていました。一方、日本学生支援機構が公開した令和元年度外国人留学生在籍状況調査結果を見てみると、令和元年5月1日現在の留学生数312,214人(前年比 13,234人(4.4%)増)と、日本に来る留学生の数も着実に増加していました。
親の世代から考えると、子どもの世代では「留学」がより身近になっているのです。今は、実質、国際教育交流は停止せざるを得ない状況ではありますが、新型コロナウイルスの感染状況を見ながら、国際交流はゆるやかに回復していくと考えられます。近年、費用が安いことから顕著になっていた1か月未満の短期留学など、「留学」そのものがなくなることは決してないでしょう。

■オンラインを駆使した英語教育も考えよう


休校が長引いていることで学校によって差はありますが、オンラインを利用した講義や課題によって教育を補てんしようという動きが少しずつ出始めています。勉強の遅れを心配した高校生の署名により、9月新学期という案も浮上していますが、受験期の学生にとっては様々なメリットデメリットが考えられます。
ただ、前段で説明した通り、大学のグローバル化は止められません。新型コロナウイルスの影響でしばらく海外留学は難しいと思いますが、自粛生活が続くからこそ、集中して英語を勉強し、いつか行くかもしれない留学への準備や英語の検定資格を取得するなどの準備はしておくべきでしょう。
大学進学を考えるのであれば、理系だろうと文系だろうと、英語の重要さは変わりません。新型コロナの影響で飛躍的に注目を浴びているのが、「テレワーク」「リモート」です。オンライン会議で邪魔が入ったなど、不備についても報告されていますが、必ずしも悪いことばかりではありません。留学に行けないのであれば、オンライン英会話、海外ラジオの視聴など、ネット環境を生かした勉強が非常に有効です。

■とりあえず検定試験にチャレンジすべき



英語の外部試験を大学共通試験に活用する案は延期になっていますが、学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜入試(AO入試)に取り入れる大学は増加しています。受験資格になるかどうかは各大学の判断によりますが、英語の検定資格を持っていると有利な状況であることに変わりはありません。
大学受験で求められる英語力は、一般入試でも推薦入試でも英検2級以上のレベルです。英検のほかにもTEAPやILETS、GTECなどがありますが、学校や塾で受験できる場合も多いですし、圧倒的に多くの大学に採用されていますので、英検の取得を受験スケジュールの中にきっちりと入れておくべきでしょう。ただ、TOEICやTOFEL、ILETSなどの資格は独自の目的がはっきりしており、進学先や将来の指針があるのであれば、自分の目的に合わせて受検する資格を決めてもいいと思います。

■検定は進化している



英語の外部検定として最も一般的な英検は、6月、11月、1月など、受験時期が決まっていることで、2年生まで部活をしているなど忙しい学生にとっては、英検2級以上の取得は難しいと言われていました。ところが、「新しい英検の形」としてCBTという方法が加わり、2つの受験方法が実施されています。
CBTの一番のメリットは、試験回数が多いことです。試験の難易度についてはいずれの方法も変わりませんので、拘束時間が長いものの、一日で4技能の試験ができるというのは、忙しい学生にとっては、利用しやすいといえるかもしれません。
その他の検定も、学校で受験できるものについては受験しておく方がいいでしょう。どの検定を入試に利用できるかは、大学によって本当にさまざまです。もし、進学先をいくつか絞り込めるのであれば、ぜひ英語外部試験を利用できる受験について調べておきましょう。英語外部試験を活用することでチャンスが増え、受験を計画的に進めることが可能となります。

新型コロナウイルスの影響がなくなるまで2年はかかるという専門家の意見もあるようです。でも、この時間を活用して、英語が苦手な人でも、得意な人でも、自分なりの英語習得法を見出すことは可能です。今後、超高齢化が進む日本では、労働人口は急速に減少の一途をたどります。海外の方と英語でコミュニケーションをとりながら一緒に勉強する、一緒に働くことは、珍しくなくなるでしょう。英語が武器になる場面はますます増えることでしょう。ぜひ、留学に行けない今こそ、英語をしっかりと勉強してみてください。

★参考
英検 https://www.eiken.or.jp/
GTEC https://www.benesse.co.jp/gtec/gtec_about/
IELTS https://www.ielts.org/
TEAP https://www.eiken.or.jp/teap/
TOFEL https://www.ets.org/jp/toefl/test-takers/



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[當舎 緑]


當舎緑

■プロフィール 當舎 緑


社会保険労務士。行政書士。CFP®

とうしゃ・みどり●阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。
得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。
著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

當舎 緑のホームページ
http://tosha.grupo.jp/

子どもにかけるお金を考える会メンバー
http://homepage2.nifty.com/moneychild/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事
http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

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