祖父母のみなさま

学習の基本を見直してみよう

2020年02月01日

机に向かう女の子

コツコツ家庭での学習を続けているのに思うように学力が伸びないというケースが見られます。今までも結果だけではなく経過に関わるようにしましょうと述べてきましたが、それでもうまくいかない場合があります。なぜでしょうか。
家庭学習を考える時、何をいつどのようにすべきかは考えるかと思います。また、理解できているか、正解できているかに注目している方も多いでしょう。
しかし、「学習以前」のところを見落としてはいないでしょうか。次に挙げるポイントを確認し、良くない部分は修正すべく動きましょう。

■最低限の情報は必ず書こう
勉強したのかどうか全く形跡を残さない子も中にはいます。頭の中だけでなく手を動かして試行錯誤をするのは大事なこと。書くことを面倒だと思っている子も多いので、背中を押してあげる必要があります。

・途中経過を書いているか
ありがちですが、答えしか書いていないというものです。これでは正誤しかわからず、最悪、解答を見ながら写していたとしてもわかりません。
どこが理解できていないのかの手掛かりがないため、学力向上につながりません。

・テキスト名・ページ数・問題番号を書いているか
ノートにどの問題を学習したか残さないと、その場限りの学習になってしまうことになります。過去に解いた問題ができない場合、以前取り組んだことのある類題に立ち返ることがあります。その時に自分がどう解いていたかを知ることで、自分の思考をたどり、定着に一歩近づくことができます。
また、ページ番号や問題番号がないと、丸付けした後に直す際、問題を探すのに無駄な労力がかかりますから、悪習慣からは早く脱したいところです。

■問題集の余白やノートはゆったり使おう
算数は式を書いたり、筆算したり、図形に補助線を書いたりといった、答えを出すまでの作業があります。この作業を問題集の余白やノートに書き込むわけですが、お子さんがどんな風に書いているか、よく見てみたことはあるでしょうか。また、直しをどこにどのようにしているか、知っていますか。

・自分で見てわかりやすいか
問題集の余白いっぱいに式や答え、計算がびっしり書かれていて、どこを見て採点すべきか見わけがつかないというケースがあります。
問題を解くのに余白が足りなければ、ノートに式や解答などを書くよう促しましょう。「ノートをたくさん使うのはもったいない」と言って、あえてびっしりと書く子もいます。親の方から、ノートは余裕を持って使うことを教えてあげてください。「ノートは使い切ったらまた買ってあげるからケチらずに使って」と声をかけるのも効果的です。また、紙面をはじめから縦線で区切って筆算用のスペースを設けるのも、わかりやすくていいですね。

■ペンを使う時のルールを作ろう
学習内容が難しく多様化してくる高学年にもなると、重要箇所にアンダーラインを引いたり、重要語句や暗記必須の単語を色ペンで書いたりするようになります。特に女子は色とりどりのペンを使って美しいノートに仕上げている子もいるのではないでしょうか。しかし、内容は頭に入っていますか。

・ペンの色が多すぎないか
カラフルに色付けしても、頭に入るわけではありません。ペンの色に重要度の違いなど意味を持たせ、使い分けをすることで、情報を頭に入れやすくします。使うのは3色程度で十分だと思います。
さらに色だけでなく、囲みや傍線、波線などもルール決めをすると、よりよく学習内容を整理することができます。

・アンダーラインを長く引きすぎていないか
重要箇所、暗記語句にアンダーラインを引いている子は、その範囲が適切かどうか確認が必要です。重要なところを絞り切れず、「文全体2~3行丸々線を引いていた」「気が付いたら線だらけ」という場合もあるからです。これでは、本当の重要な部分は埋もれてしまいます。
大人から見てどこが重要か、どのように線を引けば必要十分か、お手本を示し、それに慣らしていくとよいでしょう。

ただ問題を解く、重要な事柄を覚えるというだけでなく、そのためにはどうするのがよいのか、大人である親が視野を広く持って気づきを与えてあげたいですね。

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[しーままりん]


■プロフィール しーままりん


東京大学教育学部卒。
経済的に恵まれた環境とは言えない中、ひょんなことから中学受験を知り、都内国立中学へ進学。
都内国立高校を経て、東京大学現役合格。
学ぶことで将来の選択肢が増えることを、身を持って実感する。
金融機関等に勤務の後、現在は自身の夢であった寺子屋を運営。
また、生徒の保護者に限らず、周辺地域の小中学生の親からの学習相談にも対応している。

二児の母。
思うようにいかない子育てや家庭学習、寺子屋の生徒を通しての気づきなどを、都度、正直にブログに綴っている。
ブログ:ハピ勉したい!

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