祖父母のみなさま

家庭学習の習慣をつけるためにすべきこと(1)

2019年09月01日

机の上のノートと文鎮

「どうしてうちの子は勉強しないのかしら」と思ったことはありませんか。しかし、これは少し虫の良い考え方と言わざるを得ません。
親が望むレベルで子どもが勝手に勉強し始め、放っておいても継続できる…というケースは、実のところ、ほとんどありません。
「勝手にやっている」というお子さんの場合でも、よくお話を聞くと親が意識しているかどうかは別として、たいてい家庭学習がうまくいくきっかけがあったりするものなのです。

■幼児・低学年は生活習慣の一部に
比較的親子の時間が取りやすい低年齢の子どもの場合は、親が家庭学習を生活に溶け込ませるのが大事。洗顔や歯磨きのようにやらないと気持ち悪い…そんな状況にできるといいですね。
きっかけ作りが容易な頃です。学年が上がる、新しい学期に変わる…そんな些細なことを理由に、家庭学習のスタートを切れます。「〇〇が新しく始まるからやってみない?」とか、年上の兄弟がいれば、「お勉強、一緒にしてみようか」といった声がけで、ドリルに触れるきっかけを与えてください。
机上の勉強だけにこだわることは全くないのですが、学校での勉強に戸惑わないために日々触れておくに越したことはないと思います。どうしてもドリルなどが好きでないなら、親がドリルの内容を把握しておいて、会話や体験の中で同様の学習をさせるのもいいでしょう。
まず、毎日の生活の中に学びの時間を設け、その時間を親子でまたは兄弟で共有することで、「当たり前のこと」にしていきます。

■高学年は現状と目標の共有を
高学年(4年~)になると、学力差が目についてきます。クラスの中で自分はどの程度できるのか(または、できないのか)、子ども自身がわかるようになる年齢でもあります。生活習慣もほぼ固まり、親の言うことよりも友達など第三者の言うことに重きを置くようになることから、低学年までと同じ対処ではうまくいかないことがほとんどです。
また、親の方も自立を意識するあまり、勉強に関して子どもに丸投げしてしまうケースが見られます。けれども、それまで家庭学習を習慣に出来なかったのに、子どもに任せて出来るようになるのでしょうか。
少し大変ではありますが、親子で学習面の現状把握と目標を決めて、お互い共通の認識を持った上でスタートしましょう。親の希望を押しつけたところで、もう親の思うとおりに動いてくれるような年齢ではないからです。本格的な思春期に入る少し前のこの時期は、親がしっかり関わってやれるラストチャンスかもしれません。

■親は日々フィードバックを
親が気を付けたいこともあります。やらせて満足してしまうことです。そして、そのうち、「やっているだろう」と習慣になる前に気を抜いて放置してしまう。そうならないよう、親自身が気を引き締めたいものです。
1日の学習内容をその日のうちに丸付けなどで確認し、直しまでしっかり終わらせましょう。仕事や家事など各家庭の事情でその日のうちにできないこともあると思います。その場合のお勧めは、プリントやノートにひと言二言コメントするというもの。「今日は、□番の問題が難しかったのかな。直しは土曜に一緒にやろうね。」といった感じです。
直しが後回しになってしまうデメリットはありますが、「頑張っているのを見ているよ」と伝えることができます。また、親がコメントを正しい日本語で書くことを意識すれば、子どもに短作文の好例を見せられるというメリットもあります。

学習内容やスケジュールについては、過去の記事を参考にして下さい。
春休みは家庭学習の仕切り直しの大チャンス
習い事と学校の勉強、上手な両立の仕方

次回は、「どう続けるか」を考えていきます。


しーままりんさんのこれまでの記事 今月の"家族のテーマ"バックナンバー

親の教育方針&家庭学習の大切さ
就学前や低学年から家庭学習をすべき?
子どもが学校で何を学んでいるか知っていますか?
"勉強が苦手な親は、子どもに教えられない"は本当か
夏休みを利用した机の上以外の学習
苦手な計算 早期に克服を
子どものタイプ別 漢字・語彙のおすすめ学習法
困った!への対処法 ~のんびりさんの場合~
困った!への対処法 ~テキパキさんの場合~
困った!への対処法 ~『普通』の子の場合~
忙しくてもできる! 言葉を使った密な交流で子どもの学ぶ力を育む
春休みは家庭学習の仕切り直しの大チャンス
新年度がはじまって環境が変わることで、勉強面で親が注意したいこと
塾、通信教育、家庭学習を比較する
勉強ができる、できないはどこで差がつくのか
夏休みの宿題、どう取り組む?
習い事と学校の勉強、上手な両立の仕方

[しーままりん]


■プロフィール しーままりん


東京大学教育学部卒。
経済的に恵まれた環境とは言えない中、ひょんなことから中学受験を知り、都内国立中学へ進学。
都内国立高校を経て、東京大学現役合格。
学ぶことで将来の選択肢が増えることを、身を持って実感する。
金融機関等に勤務の後、現在は自身の夢であった寺子屋を運営。
また、生徒の保護者に限らず、周辺地域の小中学生の親からの学習相談にも対応している。

二児の母。
思うようにいかない子育てや家庭学習、寺子屋の生徒を通しての気づきなどを、都度、正直にブログに綴っている。
ブログ:ハピ勉したい!

学校情報検索して資料請求をしよう!

  • 中学校を探す
  • 高等学校を探す
  • 塾を探す
  • 中学校のイベントを探す
  • 高等学校のイベントを探す
  • ラクラク一括資料請求
  • 資料請求コードで一括請求

PR

今すぐチェック!! 編集部オススメ記事

大学・短期大学・専門学校を探すならこちらから

ページの先頭へ