祖父母のみなさま

思い込みはNG! 専門学校の学費を大学と比べて安いと考えてはいけない

2018年11月01日

本をめくる手

■「専門学校"くらい"なら払える」はマチガイ



高校生の進学率が約75%の現在、わが子も大学や専門学校に進学すると想定している家庭は多いと思われます。子どもが幼いころは漠然としていた進学先も、高校に入学するころには、大学なのか専門学校なのか、理系なのか文系なのかが見えてきます。

希望する進学先が見えてくれば、高校卒業後にかかる教育費も明確になります。そして、親が準備できる資金では「足りない」という事実が判明するケースもあります。

不足額を補う方法として奨学金や教育ローンなどがありますが、借り入れはしたくないという強い考えを保護者が持っている場合、自己資金でまかなえる範囲の学校を選択肢とすることもあるようです。

この時、大学ではなく、「専門学校"くらい"なら払える」として、大学ではなく専門学校への進学をやんわりと子どもにすすめる保護者がいるのですが、「"くらい"」については、しっかりと確認することが必要です。

最初から専門学校への進学を希望している場合も、専門学校の費用についてはあらかじめ調べておくようにしましょう。



■専門学校は2年間とは限らない



専門学校は、「専修学校」の「専門課程」のことを指します。2年間で卒業する学校が多いので、卒業までの学校納付金の額は4年制の大学に比べると少なくてすむと考えるのも当然かもしれません。

けれど、2年間の学校は全体の半分ほどにすぎないのです。生徒の人数で確認してみましょう。



専門学校の修業年限別生徒数


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生徒の割合は、「全体の計」に対する数値です。2年間の生徒は48.38%で全体のおよそ半分ということがわかります。残りの半数の内、ほとんどは3年間または4年間の生徒です。

専門学校は2年間で卒業できる学校と決めつけず、子どもが学びたい学校や学科が何年間の修業年限であるか、しっかりと確かめるようにしましょう。



■1年間あたりの学費が大学より高いことも



私立大学の学費は、文系よりも理系の方が一般的に高額と言われます。医学部や芸術系はさらに高額になります。

専門学校の場合も「専門学校」というくくりで学費を想定するのではなく、まずはコース別の学費の目安を調べることから始めましょう。もちろん、具体的な学校名や学科が決まっているのであれば、平均額ではなく具体額を知ることが必須です。



専門学校の初年度納付金平均額


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上の表は、各学科の初年度納付金「合計(青色の欄)」で、金額が低い順に並べてあります。留意すべきは、同じ学科の最高額と最低額の欄です。同じ学科に区分される専門学校に行っても、最高額と最低額には大きな差があります。

学校納付金が修業年限合計額で低いのか、1年間あたりで低いのか、行こうと考えている学校で低いのか、またはそうではないのかということを、具体的な金額で調べることが重要です。

専門学校の費用は安いという思い込みは禁物です。

1年間あたりの金額が大学と同額であって、修業年限も短ければ、総負担額は少ないと言えますが、年間費用と修業年限が決まらないうちは何とも言えないのです。

必要額を確実に貯めていくようにしてください。

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菅原直子

■プロフィール 菅原 直子


ファイナンシャル・プランナー(AFP)、教育資金コンサルタント

すがわら・なおこ●会計事務所向けオフコン販売、外資系生命保険会社勤務・同代理店経営を経て、1997年よりファイナンシャル・プランナー。教育資金コンサルタントとして公私立高校での保護者・生徒・教員のための進学資金セミナーおよびライフプラン講座・相談会は250回超。神奈川県を中心に家計や保険の見直しの個人相談も行う。地元湘南地域密着のFP活動も展開中。3男子の母。セミナー記録と子育てを含む日々の雑感は、ブログ「湘南らいふでざいん」でどうぞ。

■著書
共著『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)
『子どもの教育費これだけかかります』(日労研)

■所属団体
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
子どもにかけるお金を考える会 http://childmoney.grupo.jp/
FPライフ湘南 http://shounan.michikusa.jp/


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