祖父母のみなさま

中学受験か高校受験か、受験タイプで変わる家計負担の重さとは

2018年01月01日

雪の上の足あと

2017年10月の衆議院議員選挙が終わった後、教育費の無償化について、詳細な検討がなされています。主な方針としては、「幼児教育の無償化」と「低所得世帯の高等教育の負担軽減」となるようですが、子育てをしている世帯にとっては、「負担が軽くなるなら、あまり貯蓄する必要はないかも」などと、子どもの受験を軽く考えてしまっては大変です。子どもの受験を「中学受験にするのか」それとも「高校受験にするのか」で、家計の運営方針を変えなければなりません。
今回は、子どもの受験時期を考える場合のポイントをお話しましょう。

■幼稚園から高等学校卒業までの15年間にこれだけかかる



文部科学省が2年ごとに公開している、平成26年度「子供の学習費調査」から、幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間の学習費総額をご紹介しましょう。

高校を私立受験するケース→7,835,822円
・幼稚園(私立)→小学校(公立)→中学(公立)→高等学校(私立)

中学受験するケース→10,408,301円
・幼稚園(私立)→小学校(公立)→中学(私立)→高等学校(私立)

もちろん、この金額が一度に必要になるわけではありませんが、どの時点で、いくら必要になるのか、そして、この金額とはまったく別枠で、受験費用がかさむということを忘れてはいけません。

学習費総額
   幼稚園  小学校  中学校  高等学校
 公立  634,881円  1,924,383円  1,444,824円  1,226,823円
 私立  1,492,823円  9,215,345円  4,017,303円  2,973,792円


進学ケースごとの学費総額
 ケース1…すべて公立  5,230,911円
 ケース2…幼稚園だけ私立  6,088,853円
 ケース3…高等学校だけ私立  6,977,880円
 ケース4…幼稚園および高等学校が私立  7,835,822円
 ケース5…小学校だけ公立  10,408,301円
 ケース6…すべて私立  17,699,263円


■私立に進学すると高くつく?



子どもの進学先を大学まで考える場合には、行きたい学校の大学進学実績をしっかりと調べておきましょう。今は大学の受験方法には、推薦入試やAO入試、センター試験併用入試など様々な受験方法があります。進学に際して、学校がしっかりとした進学指導をしてくれるかどうかで、塾など、学校以外の費用が調節可能になることがあります。
公立の学校に進学したとしても、進路指導にあまり熱心でない、もしくは情報をあまり持っていない学校であれば、結局、塾や予備校通いにかなりの費用がかかり、私立校に進学した場合と負担があまり変わらなくなることもあるからです。また所得によりますが、高校に通う場合には自治体から学費の助成があります。これを利用すると、今は私立に行くことが必ずしも高くなると言えない状況なのです。



■貯蓄できる時期にはしっかりと貯蓄する



今後、原則として、子どもが3歳から5歳までは、保育園や幼稚園に関わらず、保育料の負担が無償になるようです。もともとこの時期には、児童手当が支給されています。子どもが小さいときには、親の所得が少なく、貯蓄は難しいと言われますが、それでも、子どもの負担が成長につれてどんどん重くなることを考えれば、この時期に、貯蓄体質とする家計運営を考えるべきです。
そして、そのまま貯蓄体質を継続して、中学受験を考えている家庭であれば小学校3年生まで、高校受験を考えている家庭であれば中学2年生まで、いくらの貯蓄計画を立てるのか、しっかりと計画することが必要となるでしょう。

将来の子どもの進路はわかりません。でも、取りあえずの方針は親として持って備えておかないと、今後、子どもが奨学金というマイナスの財産を持って社会に出ることになるかもしれません。
2020年に改革が予定されている大学受験では、英語科目が外部試験の活用となることが予想されており、既にその兆候は現れ始めています。そうなると、学校以外の場所で英語を習うのか、それとも、学校で英語の4技能を学び、能力測定試験を受験させてくれるのかなど、中高の選び方が大学選びにも影響しますし、もちろん教育費の総額がどんどん膨れ上がることが予想されます。私も、子どもから「お母さんの時代とは違う」と言われましたが、受験方針が家計運営を変え、親自身の老後をも変えることにつながる時代なのだといえるでしょう。



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[當舎 緑]


當舎緑

■プロフィール 當舎 緑


社会保険労務士。行政書士。CFP®

とうしゃ・みどり●阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。
得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。
著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

當舎 緑のホームページ
http://tosha.grupo.jp/

子どもにかけるお金を考える会メンバー
http://homepage2.nifty.com/moneychild/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事
http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

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