祖父母のみなさま

学資保険に加入していても安心するのはまだ早い、教育費の準備

2017年10月01日

アヒル注意の標識

■加入額と受取時期がわが子の進路にフィットしているかをチェック



将来の学費を準備する一つの方法として、学資保険に加入した家庭も多いはずです。将来受け取ることのできる保険金の額を決める際、大学の学費に実感が持てず、「進路はまだわからないから、とりあえず"一口"だけ加入した」、「毎月"家計に負担感のない範囲"で1万円の保険料とした」方は珍しくありません。

保護者が大学までの費用を全額負担するつもりであって、子どもの大学費用をすべて学資保険で用意しようとする場合、私立大学の学費を500万円と見積もり、満期金を一括で受け取るプランを選ぶと、高校3年生の時点で500万円貯まるプランを選ばなくてはなりません。預金の金利に相当する利率(厳密には違うのですが、この原稿では詳細は考慮しません)が低いので、金利は無視して考えてみましょう。

500万円÷18年間÷12か月=約2万3150円

元本割れしない商品を選んでおけば、毎月2万3150円の保険料を支払うことで500万円以上になるのです。保険料が1万円では必要額に足りないことがわかりますね。

学資保険には加入しているけれど、わが子の必要とする金額を具体的に想定しておらず、「とりあえず一口」という感覚で加入した場合は、すぐにでも必要額と保険金額を確かめてください。子どもが文系を希望しそうなのか理系なのか、国内の大学なのか留学を望んでいるのかなど、わが子の希望する進路に必要な金額に足りそうでしょうか。

「とりあえず一口」の場合は、学資保険以外での準備も不足しがちですので、よく確認しておきましょう。

次に必要なのは、満期時期のチェックです。「推薦」や「AO(アドミッションオフィス)」入試という受験方法を選ぶと、高校3年生の9月くらいから入学手続きをすることがありますが、満期時期は間に合いそうでしょうか。

保険会社や契約内容によっては、高校卒業後の受け取りということもあります。受け取れると思っていたのに受け取れなかったら、入学手続きに支障が出てしまいます。



■不足しそうなら、子どもと情報共有を



この先、子どもが希望する進路に必要な資金が不足しそうな場合は、そろそろお子さんに伝えることが必要です。

子どもが大学を卒業するまでのキャッシュフロー表を年単位で作って、いつ、いくらくらいが不足するのか、教育費の流れを理解します。

同時に、毎月のいろいろな支出額と内容がわかる表も作成します。家計簿と理解してくださっていいでしょう。

家計を見直そうとするとき、食費と通信費、生命保険料を第1候補にする方が多いのですが、育ち盛りの子どもがいるときの食費の節約はおすすめできません。栄養も削られてしまっては問題です。通信量を抑えることで通信費用を押さえたり、生命保険は保障期間を子育て期間に限定するなどの工夫をして支出を抑え、毎月の貯蓄額を1000円でも2000円でも増やすようにしてください。

子どもの進路を応援したい気持ちと、進路にともなう費用について子どもに伝え、子ども自身にできることも一緒に考えていきましょう。成績が上がることで授業料免除や給付型奨学金を得られる可能性が出てきます。

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[菅原 直子]


菅原直子

■プロフィール 菅原 直子


ファイナンシャル・プランナー(AFP)、教育資金コンサルタント

すがわら・なおこ●会計事務所向けオフコン販売、外資系生命保険会社勤務・同代理店経営を経て、1997年よりファイナンシャル・プランナー。教育資金コンサルタントとして公私立高校での保護者・生徒・教員のための進学資金セミナーおよびライフプラン講座・相談会は250回超。神奈川県を中心に家計や保険の見直しの個人相談も行う。地元湘南地域密着のFP活動も展開中。3男子の母。セミナー記録と子育てを含む日々の雑感は、ブログ「湘南らいふでざいん」でどうぞ。

■著書
共著『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)
『子どもの教育費これだけかかります』(日労研)
■所属団体
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
WAFP関東
子どもにかけるお金を考える会 http://childmoney.grupo.jp/
FPライフ湘南 http://shounan.michikusa.jp/


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