祖父母のみなさま

これだけは押さえたい! 子どもが私立中高一貫校に進学した時の家計4つの基本

2017年04月01日

洗濯物

■センター試験の変更が中学受験にも影響



大学入試センター試験は2020年度から大学入学希望者学力評価テスト(仮称)に変更予定です。その影響は中学受験にもおよび、リーマンショック後に下降していた受験率は、首都圏に限ればここ2~3年は上昇傾向です。理由としては、新テストに対応したカリキュラムを私立に期待する流れや、変更の影響が小さい大学付属校への人気などが考えられます。
ただ、子どもの将来のためとはいえ、中学受験をへて、私立中高一貫校に通わせることは、家計にとっては負担の重い「教育費マラソン」に早い段階から参戦したことになります。長いレースを乗り切るための基本ポイントをご紹介しましょう。

➀状況を確認して早目の対応を
まずは私立中高6年間でいくらかかるのか、統計上の数字ではなく、実際のものを確認しましょう。
ご存知のとおり、各学校によって授業料には大きく差がありますし(資料1.私立中高一貫校の学費・一例)、住む場所によって通学定期代もかなり違ってきます。他にも学校外活動費、部活動費、制服代、教科書代等、なるべく具体的な金額を把握することに努めます。

私立中高一貫校の学費・一例
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たとえ私立でも、高校までの教育費は預貯金を取り崩すことなく収入の範囲でやりくりし、並行して大学進学費用の貯蓄も行うことが基本です。もし貯蓄にまでお金が回らないのなら、家計の節約や見直し、妻の就労による収入増などの対策を早急に行いましょう。

②学校の制度を存分に活用する
私立に通いつつ塾や予備校にも行く場合も多いですが、その前にまずは学校のカリキュラムをしっかりこなしましょう。一概には言えませんが、私立には補習、講習、勉強合宿、オリジナル教材作成等を積極的に行う、いわゆる面倒見の良い学校が多く存在します。学校のフォロー体制をフル活用して、塾や予備校の費用をセーブすることもできます。
結果、内申点が良くなれば、推薦による大学進学の可能性も出てきます。その場合は受験費用も大幅にカットできますね。推薦入学についてはいろいろな考え方がありますし、そもそも進学希望の大学から推薦枠が来ていない場合もあります。ただ、今は推薦入試も多様化しているので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
参考までに、筆者の長女は指定校推薦で志望大学に進学しました。費用面、精神面でとても助かったのは事実です。担任の先生によれば、校内選考では入学当初からの成績や生活態度等を総合的に判断したとのこと。推薦取るために3年生の時だけ頑張る、というのは意外と結果を伴わないのかもしれません。
お子さんの性格にもよりますが(何しろ反抗期ですし)、早い段階から大学進学ついて親子で意向を話し合っておくことをおススメします。

③万が一の時の備えも大切
子どもが私立に通っている場合、「もしも学費が払えなくなったらどうしよう」という不安はつきものです。親の収入が減少する原因として、リストラ、倒産、死亡、病気、けが、離婚等、さまざまありますが、あらゆるリスクに対応できる備えとして、まずは貯蓄が基本になります。つまり、私立生を抱えるご家庭では、収入が減っても学費を払っていけるよう、より多めの蓄えが必要という事になります。
一方、もしもの時に給付を受けられる社会保険制度を知っておくことも重要です。(資料2.いざという時の社会保険制度(主なもの))申請しないと受けられないことが多いですし、知っていることが生活を守ることになるのです。

いざという時の社会保険制度(主なもの)
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ただ、社会保険制度は会社員・公務員の方には手厚いものの、自営業者の方には非常に薄いのが現実です。特に病気やケガ等で働けなくなり、収入がストップした時、自営業者の方が加入する国民健康保険には傷病手当金がありません。(資料2)
そこを民間の保険でカバーするものとして、所得補償保険や就業不能保険があります。(資料3.所得補償保険と就業不能保険の違い)どちらも医療費ではなく、働けなくなった時の生活費をサポートするもの。なお、保険金が給付される要件は各保険会社によって差があるので、加入を検討する際は必ず専門知識のある方に相談してください。

所得補償保険と就業不能保険の違い
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さらに、多くの私学や地方自治体では、独自に家計急変に対する救済措置を講じています。いざという時に慌てないためにも、あらかじめ調べておきましょう。

④教育資金と老後資金はペアで考えよう
最後に、お子さんのいる家庭で必ず念頭においてほしいことは、自分たちの老後資金も見据えたうえで子どもの教育にお金をかけてほしいという事。どちらかが多くなれば、どちらかが少なくなる関係なのです。
先の見えにくい時代だからこそ、くれぐれも「私立貧乏」にならないよう、計画的に資金を振り分けていきましょう。

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[大西 由紀乃]


大西由紀乃

■プロフィール 大西 由紀乃(おおにし ゆきの)


ファイナンシャル・プランナー(AFP)、住宅金融普及協会・住宅ローンアドバイザー

短大卒業後、大手電機メーカーに就職し、出産を機に退職。夫の転勤による海外赴任生活5年を含む約15年間の専業主婦生活の中で「主婦こそマネー知識が必要」と感じ、独学で資格取得。2010年よりファイナンシャル・プランナー。地元湘南地域密着のFPグループで、公立学校のPTA向け教育費セミナーなどを行う。現在は個人で活動中。「知らなくて損した」と後悔する人を少しでも減らすことが目標。目下、大学生の長女の教育費に向き合う日々。1児の母。

■所属団体
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
住宅金融普及協会


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