祖父母のみなさま

シリーズ「教育資金を準備する」 第2回:中高生のお子様を持つ家計の考え方とは?

2016年11月01日

川沿いの風景

■中学生がいる家庭の家計は私立か公立かで変わる



中学生のお子さんがいるご家庭の場合、その子が私立に通学しているか公立に通学しているかで、方針が少し異なります。
私立であれば、年間の支出額は中学3年間で、公立ほどに増減しません。高校受験のための、塾等にかける学校以外の費用が上乗せされることが、あまりないからです。ただ、普段から学校の勉強そのものについていくために通塾している子どももいますので、その場合、普通のご家庭よりも、月々の学費にかなりの金額が上乗せされると考えなければなりません。
ですから、私立に通学しているご家庭の場合、「今支払えているから」だけでなく、「大学受験費用を含めて、大学進学の費用を、どこまでいくらくらいまでなら支払えるのか」をしっかりと確認しながら、月々の教育費を調整することが必要となってきます。
一方、公立のお子さんの場合、高校受験にのぞむ中学校3年生の1年間が、最も教育費がかかります。受験費用に加えて、場合によっては受験対策として塾などに通う費用も発生するからです。ただ難しいのは、受験が終了してもそれで終わりではなく、進学時に附属の大学にエスカレーター式で進学したり推薦入試での入学を考えていないのであれば、余力を残しておかなければなりません。教育費の大きな波が2回来るということを、しっかりと覚えておくことが必要となるのです。

■高校生のお子さんがいるご家庭には綿密な計画が必要となる



高校生になったお子さんは、部活動も遊びも活動範囲が広がり、かかる費用も多くなります。そんな時期の子どもに、親もなにに使うのかわからないままに、「必要だから」とその都度お金を支払い、どんどんお金が出ていっているのが現状ではないでしょうか。
そんな中、気を付けていただきたいのは、高校に入学したと同時に、大学・専門学校の受験費用と入学費用を着実に準備することを念頭に置くことです。進学時の入学金の費用を家計とは別に管理していない場合、いつの間にか、思ったよりも口座からお金が少なくなっていたということもありえます。
塾などの費用は様々ですから今回は触れませんが、仮に大学を一般受験すると考えて、1校当たりの受験費用を35,000円と見積もると、10校で35万円程度、入学費用を100万円から200万円、これだけは最低限別途管理しておく、もしくは、高校入学と同時に月々の貯蓄額の計画を立てることが必要なのです。

■同時に考えていただきたいお小遣いの考え方



中高生のお子さんは、親と一緒に行動することが少なくなるでしょう。そこで、定額のお小遣いを与えているご家庭もあると思いますが、遊びに行く時など、いつもと違う行動をとるときには、その都度まとまった金額を渡しているという話も多く聞きます。それは部活で急に試合が入ったり、友人と映画に行くことになったりと、緊急の費用が発生することが大きいのでしょう。でも、ここに一番の盲点があります。
子どもに「頼めば、必要な費用は親に出してもらえる」という気持ちが芽生え、子ども自身が節約を心がけなくなるからです。そこで我が家では、普段から1か月単位でしかお金は渡しません。そして、お小遣い帳を付けることが必須で、自分で「前月はひと月で●●円使ったから、次回のお小遣いはこういうイベント含めてこれくらいが必要だ」という交渉をさせるのです。この方法を実践すると一度に渡すお金は少し大きい額にはなりますが、目で見てお金を把握させるという訓練は、子ども自身が金銭感覚を身につけるためにも、中高生の間にぜひやるべきことといえるでしょう。

中高生のお子様のいる家庭は、休む間もなく、教育費の負担が家計にとってどんどん重くなります。大専版のコラムもあわせて見ていただきたいのですが、高校生や大学生の教育費が家計に占める割合を見ると、わかってはいるつもりでも、びっくりされる方が多いのではないでしょうか。
中高生の進路が、まだ未確定であるのは当然です。でも、どんな進路を選んだとしても、極力お金を借りなくてすむよう、進学への最低限の準備はしておきたいものです。貯蓄は時間との戦いなのです。


シリーズ「教育資金を考える」 これまでの記事

第1回:早めの教育方針決定で老後破産から身を守る


[當舎 緑]


當舎緑

■プロフィール 當舎 緑


社会保険労務士。行政書士。CFP®

とうしゃ・みどり●阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。
得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。
著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

當舎 緑のホームページ
http://tosha.grupo.jp/

子どもにかけるお金を考える会メンバー
http://homepage2.nifty.com/moneychild/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事
http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

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