祖父母のみなさま

高校受験は通過点。教育費の考え方とは?

2016年08月01日

門に続く道

■中学校でかかる費用の比較



まずは高校受験にかかるお金を見てみましょう。文部科学省の「子どもの学習費調査平成26年度」より、公立に通う中学3年生の補助学習費(学校以外の学習に必要な費用。塾の費用もここに含まれます)は38万円、私立は21万円が平均してかかっていることがわかります(図1参照)。

図1.学年別にみた補助学習費と学校外活動費
学年別にみた補助学習費と学校外活動費【公立校】学年別にみた補助学習費と学校外活動費【私立校】
公立中学校に通っている場合、中学3年生のときに特にたくさんの費用がかかっていますが、私立の場には、学年によっての変動は少ないと言えます。ただ、私立で中高一貫校に通っている場合は、前倒しで小学生の時に学校外学習費が多くかかっているのです。
私立の場合、中学生の時点ではほとんどがそのまま同じ系列の高校に進学するでしょうから、突発的な費用など考慮すべき点はあまりありません。もともと学費自体が高い分、学校側の勉強のフォローも手厚い場合が多いのですが、学校の授業についていくために塾に行かせたほうがいい場合もあるかもしれません。
また、私立では入学後、勉強について行けないと、学校によっては留年という可能性がある学校があります。入学してから留年の可能性を告げられ、学年が下の子と一緒にやり直すのであれば、やはり高校を受験したいということになって急に高校を受験することも考えられます。その場合には私立であっても、中学3年生の費用は公立校なみに多くかかってくることには注意したいものです。

■高校でかかる費用の比較



まだ高校受験も終わっていない状態で、話が早すぎると思われるかもしれませんが、高校の費用についても触れておきましょう。
現時点ですでに大学への進学を考えている場合は、高校から大学へは一般受験するのか、それとも推薦入試やAO入試でいくのかなど、高校を選択する時から考えておくことも必要でしょう。
高校ではその学校特有の推薦枠をもっているケースが多々あります。高校受験にはあまり費用をかけずに学力的に余裕のある学校に進学して、その後優秀な成績を取り続け、推薦の枠を有効活用するという方法もあります。
ついつい高校受験を考える時には、自分の成績で行ける一番学力の高い学校へ、と考えがちですが、受験勉強対策のための費用がたくさんかかったり、入学後も成績をキープするため、塾通いをして…となり、想定外の出費になってしまう可能性もあります。
進路選びにあたっては先を見すえて情報を集め、視野を広げることで、その先にかかる学習費も含めたうえで、よりよい選択肢がみつかる場合があります。

■大学以外の進路を考えるときには



進路をある程度決めていても、途中で変更する場合もあるでしょう。大学を受験するつもりが、突然進路を変更して専門学校を選択することもあるでしょうが、気をつけていただきたいことがあります。
なぜか、大学よりも専門学校の進学の方が学費が安いと思って突然専門学校を選択する方がいらっしゃいます。ところが、実は年間に換算するとそれほど変わらないケースもあります(図2参照)。

図2.在学先別にみた1年間の在学費用
在学先別にみた1年間の在学費用

大学は4年のところ、専門学校は2年や3年で卒業が多いので、総額としては安く感じられるかもしれませんが、年間支払えるかがどうかを確認しておくことが欠かせません。高校から専門学校まで学費自体が払い続けられるか、親子でしっかり事前に検討する必要があるでしょう。

今回、7月の参議院選挙で自民党が勝利したことにより、安部首相は幾つかの指示を出しています。その中には給付型奨学金の充実もあります。詳細についてはこれからとなるでしょうが、日本学生支援機構の奨学金だけでなく、学校独自の奨学金も増えていますので、調べて使えそうなら、ぜひ使いたいものです。
受験校を選ぶときも、その後の進学先や受験のサポートなど、学校以外の費用の多寡の情報も集めながら、高校受験は通過点だと考えて、最後まで子どもの教育費が払えるのかどうかを確認しておきましょう。

[當舎 緑]


當舎緑

■プロフィール 當舎 緑


社会保険労務士。行政書士。CFP®

とうしゃ・みどり●阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。
得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。
著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

當舎 緑のホームページ
http://tosha.grupo.jp/

子どもにかけるお金を考える会メンバー
http://homepage2.nifty.com/moneychild/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事
http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

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