祖父母のみなさま

アルバイトは目的次第で

2016年07月01日

コーヒーを運ぶ

小中学生の保護者が、わが子の進学について大学・専門学校にかかるお金を考える際は、中高生時代のアルバイトについても、いっしょに考えておくとよいでしょう。子どもがアルバイトをする理由の一つに、学生生活に必要なお金のため、ということもあるからです。

■子どものアルバイトを認めても、子ども任せはNG



中学生は、労働基準法により原則として働くことはできませんが、非工業的業種に限り、労働基準監督署長の許可を得ることなどの条件を満たした場合は、認められます。

高校生が働くことは年齢的な問題はないものの、アルバイトを禁止している高校は少なくありません。ただし、高校に申請すれば、許可されることもあります。

高校の許可する事情とは、主に「家計のため」。

家庭の収入が一定以下の場合、授業料の免除や軽減をしてくれる制度はありますが、携帯電話やスマホ代、友人との交際費など、直接学業と関係はなくても、高校生として過ごすには必要と考えられる支出を援助してくれるものはありません。

家計が苦しくて満足できる小遣いをもらえないとき、子ども自身が「稼ぎたい」と考えるのは無理のないことです。

しかし、週に3日間という契約をしたはずなのに、人手不足を理由に6日間働かせられたり、休憩時間なしで8時間拘束されたりということもあるようです。

お金は手に入りますが、放課後や休日がアルバイトで埋まってしまって疲れが溜まり、授業に身が入らなくなる生徒も存在します。

寝坊して遅刻を繰り返したり、単位を落として留年することのないよう、働く時間などについて保護者のサポートは欠かせません。

■なぜアルバイトをするのか親子で認識合わせを

アルバイトをする生徒の中には、進学費用を貯めることを目的とする子もいます。

貸与型奨学金の利用が社会問題化しています。なかでも利息付きのもの(日本学生支援機構第二種)は、借りた金額を超える額を返済することになるので、若者の非正規雇用による低い収入の中から返済する大変さは、社会問題化するのも仕方ないと納得できるものがあります。

せめて無利息の奨学金を借りられればいいのですが、貸与人数や貸与額に制限があるため、利用できる大学生・専門学校生は限られます。

現在の現実的な教育資金調達法として貸与型奨学金、しかも利息付を利用せざるを得ないのであれば、せめて、その借りる額を減らすことを考えたいところ。

そのために、高校時代にアルバイトをして、大学・専門学校への進学費用を貯めるというのは、子ども自身が、未来の自分を助けることにつながります。

もちろん、アルバイトのし過ぎで高校生活自体が続かなくなっては本末転倒ですから、授業に支障のない範囲にとどめるよう、親子で申し合わせをしてからアルバイト先を決めるようにしましょう。1日3時間程度で週に3日程度、または週末だけにするなど、家庭と子どもの生活に無理のないように考えます。

保護者が子どもを働かせて給料を受け取るのは違法です。あくまで子ども自身がアルバイトの契約をしますが、高校生はまだ自身の生活の守り方は不十分です。働かせすぎないよう、未来のために少しだけ頑張るアルバイトができるように応援しましょう。

そして、子どもが小中学生のうちは、現在の教育費の支払いも大事にしつつ、高校以降の教育費のことも意識しながら家計のやりくりをするようにしてください。

[菅原 直子]


菅原直子

■プロフィール 菅原 直子


ファイナンシャル・プランナー(AFP)、教育資金コンサルタント

すがわら・なおこ●会計事務所向けオフコン販売、外資系生命保険会社勤務・同代理店経営を経て、1997年よりファイナンシャル・プランナー。教育資金コンサルタントとして公私立高校での保護者・生徒・教員のための進学資金セミナーおよびライフプラン講座・相談会は250回超。神奈川県を中心に家計や保険の見直しの個人相談も行う。地元湘南地域密着のFP活動も展開中。3男子の母。セミナー記録と子育てを含む日々の雑感は、ブログ「湘南らいふでざいん」でどうぞ。

■著書
共著『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)
『子どもの教育費これだけかかります』(日労研)
■所属団体
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
WAFP関東
子どもにかけるお金を考える会 http://childmoney.grupo.jp/
FPライフ湘南 http://shounan.michikusa.jp/


学校情報検索して資料請求をしよう!

  • 中学校を探す
  • 高等学校を探す
  • 塾を探す
  • 中学校のイベントを探す
  • 高等学校のイベントを探す
  • ラクラク一括資料請求
  • 資料請求コードで一括請求

PR

今すぐチェック!! 編集部オススメ記事

大学・短期大学・専門学校を探すならこちらから

ページの先頭へ