祖父母のみなさま

英語学習の費用はどう考える

2016年06月01日

食べ物スタンドで買い物する外国人たち

■平均ではどれくらいの費用を学校外の教育費にかけているの?

まずは学校以外にかけているすべての教育費について考えてみます。文部科学省が2年ごとに公表している調査(「子供の学習費調査」)の、平成26年度の結果から学校外活動費を抜き出してみましょう。小学校では平均219,304円、中学校では314,456円、高校では167,287円が年間かけられていることがわかります。(いずれも公立)

これが私立の場合、小学校では604,061円、中学校では312,072円、高校では255,151円をかけていることになります。月にすると、1万円から5万円の間の金額で子どもに学校外の活動費用をかけていることがわかります。ところが、この金額は、英語が小学校から義務化される前、補助学習費その他の習い事を含んだ金額です。

今、ここからさらに金額を増やして英語学習のための教育費を支出することは不可能でしょう。

■英語学習は子どもにどこまで必要なのか?

文部科学省が計画している体制整備が公表されています。(「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画について」

これによると、小学生は学級担任を中心に指導し、コミュニケーション能力の素地を養うということが目標となっています。中学校では授業は英語で行うことを基本とし、身近な事柄を中心にコミュニケーションをとることができる能力を養うことを目標にしています。具体的には、短い新聞記事を読んだり、テレビのニュースを見たりして、その概要を伝えることができるようになることで、中高生の間に英検3級から準2級程度の取得が目標となるでしょう。

高等学校では、授業は英語で行うとともに、英語で発表、討論、交渉できることが必要となってきます。具体的には英検2級程度の資格が該当します。

英検に関しては、学校での団体受験など、積極的な受験が推進されています。単なる資格と言わず、持っていると有利な資格といえるでしょう。

■英語教育のメインは、通学か通信かの2つ

これまでは習い事として英語を勉強するには、塾や子どもを対象にした英会話教室に通うのが主な手段でしたが、今は通信教育という選択肢もあります。

通信教育には様々なものがありますが、初期費用が必要なものや、ネット環境を利用するものだとタブレット、パソコンなどが必要になる場合がありますので、まずは初期導入費用やフォロー体制の確認が必要です。

幾つか通信学習の例をあげてみましょう。
A社(ネット利用) 初期導入費用0円。月額881円。12ヶ月一括払いの割引料金。(英語、国語、数学、理科、社会)
B社(ネット利用) 初期導入費用0円。月額費用5400円。(英語、国語、数学、理科、社会の5科目)
C社 初期費用0円。月額費用6820円。(英語、数学、国語の3科目)※まとめて9ヶ月払った場合の割引料金。

次に中学生が通学をした場合です。
D社 通常授業が8640円。英語文法をプラスすると12960円。
E社 1教科あたり7560円。(数学、英語、国語選択可能)

■そこまで費用をかけなくても、英語教育はできる

いかがでしょうか。いくつか例を挙げてみましたが、通信教育は安いものから高いものまであるので、選択肢の幅がたくさんあり、5科目含めての値段でも比較的安いというのがメリットです。しかし、スケジュール管理は自分で行う必要があるので、続くかどうか不安というのがデメリットでしょう。

一方、通学であれば、人対人ということで決まった時間に通学できることはメリットですが、やはり費用が高いというのがデメリットといえるでしょう。

それぞれのメリット、デメリットを検証し、うまく組み合わせれば、そこまでお金をかけなくても英語教育を受けさせることは可能です。

また、英語学習を後押しする、無料あるいは安価なサービスがどんどん出てきていますので、それらを活用するという手もあります。例えば中高生までに資格取得を推進されている英検であれば、対策講座に通うこともできますが、今はインターネット上に過去問が数回分、解答を含めて公開されていますし、受験申し込み完了後、スタディギアというアプリを利用して、事前に英単語、文法、長文、過去問などを無料で学ぶことができるサービスがあります。

いずれにせよ、子どもへの習い事として英語教育は「欠かせない」という状況が作り上げられつつあります。もしお子さんにもなんらかの英語教育を受けさせたいとお考えなら、子どもが自然に英語に馴染むよう、塾の中で英語と一緒に教えてもらうのか、それとも、まずは軽く通信教育で慣れるのか、お子さんの性格や費用面など、さまざまな要素を比較検討し、わが家にぴったりなものを選んでください。

【参考資料】
中高生への取得が目標とされている英検のレベルと優遇の内容
(出所:公益財団法人英語検定協会HPより抜粋)
3級 準2級 2級
中学校卒業程度
高校中級程度
高校卒業程度
高校入試の優遇

大学入試の優遇

センター試験対策

英検で留学認定扱い

高校入試の優遇

大学入試の優遇

センター試験対策

大学単位認定

英検で留学認定扱い

高校入試の優遇


[當舎 緑]


當舎緑

■プロフィール 當舎 緑


社会保険労務士。行政書士。CFP®

とうしゃ・みどり●阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。
得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。
著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

當舎 緑のホームページ
http://tosha.grupo.jp/

子どもにかけるお金を考える会メンバー
http://homepage2.nifty.com/moneychild/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事
http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

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