祖父母のみなさま

兄弟がいる場合の教育資金プラン

2016年01月01日

ツバメのひなたち

■子どもが一人でも二人でもするべきポイント



1人目でも2人目でも、さらに3人目でも、まずは子どもが産まれた時に必ずしていただきたいこと、それは学資保険に加入することです。学資保険よりもっと利率の良い商品があるじゃないかという方もいらっしゃいますが、教育費は「決まった時期」に「決まったお金」が必要な資金です。子どもの年齢に合わせて教育費が準備できる学資保険は、最適な商品といえるのです。

では、いくらかけるといいのかというと、迷っているうちに、既にメリットを受容できない年齢になってしまう方も多いですから、そこは出生前に加入できる保険会社に問い合わせておき、加入の手続きをしておきましょう。いくらという予算は考え方次第ですが、最低限児童手当の金額15,000円で加入して下さい。

例えばA会社のプランでは15歳で月14,575円(契約者は30歳男性と仮定)の払い込みを終了させ、18歳から年金形式で受け取ると、返礼率で114.3%。B社のプランでは17歳まで月14,784円(契約者は30歳男性と仮定)を支払い、17歳から年金形式で受け取ると109.2%。いずれも300万円程度の受取金額とすることが可能なプランとなります。

■兄弟がいるからこそのプラン



兄弟がいるからこそのプランというのは、その時々で学資保険など教育費の準備方法を見極めるということです。兄弟公平にというのは親にとっては永遠のテーマと言えるかもしれませんが、とにかく公平にというのは無理だと思ってください。学資保険の場合、最初の子どもが生まれた年の学資保険と次の子どもが生まれた時の学資保険は有利な方法が変わっている可能性が高いのです。

そして、一人でなく兄弟を考えている場合には、どちらかを、年払い、一括払い、5年払いなど支払い方法の工夫をしてみてください。契約者を女性である妻に変えると金額が安くなることもありますので、もし共働きをずっと想定しているご家庭であれば、選択肢の一つに入れてみてください。

月々の支払いは一人ではさほど思いませんが、兄弟がいるとさらに重く感じることがあります。ですから、どちらかを早く払い終えることで、一番教育費のかさむ時期に負担を減らすことができます。また、兄弟の公平に関係なく、支払金額を増やせるのであれば、額を増やすことを考えましょう。

なぜなら、子どもの進学先は同じにはならないからです。最初の子どもの受取金額がちょっと少なかったなと思うのであれば、次の子どもに対して少し多めに、など融通をきかせるのもいいでしょう。「上の子どもには厳しく公立と言い聞かせたけれど、下の子はあまり厳しく言わなかったから私立を選んだ」など、色々な事態にも対処できます。

■絶対してはならない教育費プラン



どうしたら良いのかわからないといって、とりあえず児童手当もお祝い金もざっくり家計の口座に入れて、そこから全てを出すことは決してしないでください。家計にまとめて入れ、そこからその都度支払いをすませ、子どもの教育費は足りなくなれば借りれば良い。これは一番してはいけないプランです。

足りない教育費をまかなう手段として、教育ローンと奨学金を利用するご家庭が非常に多くなっています。借金ではあるのですが、「子どもの教育のため」という理由があるので、あまり罪悪感なくお金を借りられるからなのでしょう。そうした制度があっても、やはり家計から考える教育費の負担は非常に重いといえます。(日本政策金融公庫のホームページ参照)

図.在学費用の負担
在学費用の負担

子どもがやる気を見せているのに、「お金がない」なんて言えないという方もいらっしゃいますが、そこは家庭の事情をちゃんと説明して理解してもらわないと、今度は家計が行き詰まることとなります。ここまでは出せるけどこれ以上は無理、それなら進路を変えるのか、それとも奨学金を借りるのかなど、子どもとできる工夫を一緒に考えましょう。

先に卒業した兄弟が就職した後に、運転免許取得費や卒業旅行代など返済してくれて、ありがたかったというお話を聞いたことがあります。こうした子どもの好意にたよりすぎるのは危険ですが、普段から家計の事情を説明しているからこそ、いざというとき助け合っていくこともできるのです。こうした融通ができるのは、兄弟がいることの強みではないでしょうか。

[當舎 緑]


當舎緑

■プロフィール 當舎 緑


社会保険労務士。行政書士。CFP®

とうしゃ・みどり●阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。
得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。
著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

當舎 緑のホームページ
http://tosha.grupo.jp/

子どもにかけるお金を考える会メンバー
http://homepage2.nifty.com/moneychild/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事
http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

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