祖父母のみなさま

子どもの金銭感覚を育てる、正しいお小遣いの渡し方

2015年12月01日

キャンディー

■お小遣いをとおして、子どもの金銭感覚をやしなう



私は職業柄いろいろな方にお会いすることも多いのですが、「うちの子どもは金銭感覚がしっかりある」「お金の使い方は任せておけるから安心」などという言葉を聞いたことはまずありません。でも、大人になったらいきなり金銭感覚が身につくわけではありません。何事も小さいうちから、そして何度失敗してもやり直しがきくくらいの年齢から訓練しないと、大きくなるにつれ扱う金額も大きくなりますので、失敗したときのダメージは大きくなります。

子どもが小さいうちから、お小遣いをとおしてお金の知識や意識を少しずつ育てていくことは、将来の進路選択や職業選択にも影響します。お金は知らず知らずに沸いてくるわけではありません。子どもが小さいうちから、生きたお金の動きを親子で話題にするには、お小遣いは最適なツールです。お小遣いの渡し方を工夫することで、子どもは正しい金銭感覚を身につけ、お金の管理がきちんとできるようになるでしょう。

■バラバラに渡さないこと



子どもがお金をどのように使ったかわからなくなるのは、バラバラに渡されて、もらった総額が把握できていないからです。いつ、いくらもらったか分からなければ、もちろん自分がいくら使ったのかを覚えているわけはありません。最近は、親の兄弟やおじいちゃんおばあちゃんが、こっそりと渡すことも多いかと思いますが、できれば子どもに渡す窓口は、お母さんに一本化するなどして、子どもに渡るお金の全体の流れがわかる大人を決めておきましょう。

■子どもには必ずお小遣い帳をつけさせる



子どもにはお金と一緒にお小遣い帳を渡す、これは大事なことです。塾に行く交通費やちょっと食べるときのコンビニ代など、子どもにはそのつど必要な金額を渡すご家庭もあるでしょうが、できればある期間分まとめて渡し、そのなかでやりくりさせるようにしてみましょう。もし1ヶ月分としてまとめて大きな額の現金を渡してしまうと一度に使ってしまうかもしれないと心配な時には、1週間など短い期間から始めてください。3日ずつというご家庭も聞いたことがあります。

お小遣い帳はインターネット上で無料でフォーマットをダウンロードできるものもありますし、最近はスマートフォンのアプリでも様々なものが出ており、レシートを撮影するだけで家計簿が作成できるものすらあります。手に入りやすく、使いやすいものを選んで使っていだたければと思います。ただ、最初はできれば交通費や食費は毎回これぐらい、レジャー費はこれくらいと何にどれくらい使っているかを把握していただきたいので、自分で数字を入力できるものが望ましいでしょう。

■失敗を恐れないことも大事



私には三人の子どもがいますが、お小遣いの渡し方は一律ではありません。それぞれの子どもが管理できる額から始め、金額の増え方やお小遣いには何まで含めるのか、それぞれの進め方も異なります。もちろん、失敗して後戻りしたことも一度や二度ではありません。失敗した時には、額を少なめに、もしくは期間を少し短くしてみてください。失敗した原因がわかれば、子どもも次は失敗しないものです。大切なのは、予算額に支出額を収めるという感覚を子どもに身につけさせることです。

■年末年始は要注意



年末にはクリスマス、年始はお正月と、子どもにとっては続けて楽しい季節がやってきます。この時こそ、金銭教育の正念場です。この時期を乗り切ると、子どもの金銭感覚が一気に成長します。お年玉などの現金を渡す場合には、守っていただきたいルールがあります。こっそり渡すのでなく、オープンにして大人が金額を把握できる場で渡しましょう。次に、いつも渡している金額よりもずっと大きな金額が集まっているはずですから、すべてをいきなり取り上げるのでなく、その中から買える、今一番欲しいものを考えさせましょう。そうすることで、本当に欲しいものを買うときに、熟慮する習慣を身につけさせることができます。

余った金額は、子どもの通帳に入金して記帳したものを本人に確認させましょう。更に、職業体験も最近は盛んですが、経済を学ぶための教室もよく開催されていますので、長期のお休みにはぜひ検討してみてください。親が言ったことは聞かない子どもでも、他の大人に言われた方がよくわかるという場合もあります。
(参考:東証の経済教室 http://www.jpx.co.jp/learning/education/school/share/index.html

金銭管理がちゃんとできること、それはその子の一生の財産です。お金を渡したときに子どもの大喜びする顔も見たいでしょうが、将来のために、小さいうちからルールを決めてあげるということが大事ではないでしょうか。

[當舎 緑]


當舎緑

■プロフィール 當舎 緑


社会保険労務士。行政書士。CFPR。

とうしゃ・みどり●阪神淡路大震災の経験から、法律やお金の大切さを実感し、開業後は、顧問先の会社の労働保険関係や社会保険関係の手続き、相談にのる傍ら、一般消費者向けのセミナーや執筆活動も精力的に行っている。
得意テーマは、教育資金の準備方法、社会保険の仕組み、エンディングノートの作り方、これから始めるやさしい終活、成年後見の活用方法、銀行を介さない家族信託の仕組みなど。
著書は、『3級FP過去問題集』(金融ブックス)『子どもにかけるお金の本』(主婦の友社)など。

當舎 緑のホームページ
http://tosha.grupo.jp/

子どもにかけるお金を考える会メンバー
http://homepage2.nifty.com/moneychild/

一般社団法人かながわFP生活相談センター理事
http://kanagawafpsoudan.jimdo.com/

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